ニキビにピルは効果があるの?ピルの種類とその効果まとめ

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2.ピルってなに?

低用量ピル
ピルというと一般的には低用量ピルを指します。

低用量ピルとは、いわゆる経口避妊薬のことです。妊娠を望まない女性が服用することで、性交渉による妊娠を防ぐことができる薬です。

ピルがホルモンのバランスを変化させることにより、他にも効果が出ています。少し詳しくピルを紹介します。

2-1.ピルとは

ピルは一般的には経口避妊薬として使用されています。

低用量ピルには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンに似た成分が配合されています。

服用することで体内ではエストロゲンとプロゲステロンが分泌されている状態になり、妊娠したときと同じホルモンバランスになります。

すると、脳が「妊娠している」と勘違いをして、次の排卵を起こすことがなくなってしまうのです。ちなみに、排卵が止まって生理が来なくなってしまうとはいっても、服用をやめれば再び生理は始まります。

ピルは「高用量ピル」「中用量ピル」「低用量ピル」に分類され、それらはエストロゲン(卵胞ホルモン)の配合量によって分けられます。

エストロゲンの量によってなぜ分類されるのかというと、エストロゲンには血栓症、乳ガン、子宮頸がんなどの深刻な病気をまねくリスクがあるためです。

エストロゲンの長期使用には副作用があることから、避妊薬として使用されるピルはエストロゲン量を50μg未満にするようにと世界保健機関(WHO)によって勧告され、現在ではそれに当たる「低用量ピル」が一般的に広く使用されるようになっています。

アフターピルといわれる緊急時の避妊では中用量ピルが使用されますが、一般に使用されるピルというとエストロゲン量が50μg未満の「低用量ピル」が主流です。(中用量ピルは一時的な副作用が強い欠点があります)。

ピルにエストロゲンが含まれている理由は?

女性ホルモンには、排卵を促すエストロゲン(卵胞ホルモン)と、排卵を抑制するプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つの女性ホルモンがありますが、一般にピルの効能は排卵を抑制するプロゲステロンの働きを利用したものです。

そのピルにもプロゲステロンだけではなくエストロゲンもある程度は含まれています。その理由は、プロゲステロン単体では不正出血が続くことや、ピルにエストロゲンを配合するとプロゲステロンの効き目が良くなってプロゲステロンの量を減らせるためです。

プロゲステロンはその構造上、男性ホルモンと似た働き(ニキビが増える、体毛が濃くなるなどの現象)があることから少ない量で効果を出す必要があり、そのためにプロゲステロンだけではなくエストロゲンもある程度バランス良く配合する必要があるのです。

2-2.ピルの種類

低用量ピルには種類があります

低用量ピルは、使用される黄体ホルモン剤の種類によっていくつかの世代に分けられます。

第1世代・低用量ピル

1960年代に開発されたノルエチステロンという黄体ホルモン剤を使用したピルです。プロゲステロン量は多いですが、その性質により男性ホルモン様作用は少ないのが特長です。薬剤名ではオーソM、シンフェーズなどがあります。

第2世代・低用量ピル

レボノルゲストレルという黄体ホルモン剤を使用したピルです。少ないエストロゲン量でも効果が出るプロゲステロンですが、男性ホルモン様作用が強く、ニキビ治療には不向きです。薬剤名では、トリキュラー、ラベルフィーユ(トリキュラーのジェネリック医薬品)などがあります。

第3世代・低用量ピル

デソゲストレルやゲストデンという黄体ホルモン剤を使用したピルです。低用量エストロゲンでも効果が高く、男性ホルモン様作用も低いのが特長です。第一世代低用量ピルと第二世代低用量ピルの欠点を改善したピルで、副作用のリスクも抑えられています。薬剤名では、マーベロン、ファボワール(マーベロンのジェネリック医薬品)などが有名です。

第4世代・低用量ピル

ドロスピレノンという黄体ホルモン剤を使用したピルです。従来の低用量ピルよりもさらに男性ホルモン様作用が低く、あらゆる副作用が抑えられているため、月経困難症やニキビ治療に使用されることが多いです。薬剤名ではヤーズなどが有名です。

ジェネリック医薬品とは、ライセンスが切れた薬品を低価格で製造されたもので、基本的に同じ効果を得られる医薬品です。

ニキビ治療に用いられるピルの種類とは?

ニキビ治療では「マーベロン」「ファボワール(マーベロンのジェネリック医薬品)」「ヤーズ」などの低用量ピルが使用されることが多いです。

それらのピルは男性ホルモン様作用が少ないプロゲステロンで、ホルモンバランスが安定しないことによって引き起こされる女性のニキビに対して使用されます。ただし、人によってはピルの種類によって合う合わないがあります。

マーベロン
マーべロン

マーベロン28(ピル)の画像 マーベロンは第三世代のデソゲストレルという黄体ホルモン剤を配合したピルです。

エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン剤)0.03mgと、デソゲストレル(黄体ホルモン剤)0.15mgが配合され、ホルモン量が少なく、副作用や男性ホルモン様作用が少ないタイプとされます。マーベロンはニキビ治療に良く使用される一相性ピルです。

ファボワール
ファボワール
ファボワール28(ピル)の画像 ファボワールはマーベロンのジェネリックです。価格が安いのでファボワールが処方されることが多くなっています。効能もマーベロンと同じです。ファボワールもニキビ治療に使用されます。

ヤーズ
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ヤーズ(超低用量ピル)の画像 ヤーズは第四世代のドロスピレノンという黄体ホルモン剤を配合したピルです。

エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン剤)0.02mgと、ドロスピレノン(黄体ホルモン剤)3mgが配合され、卵胞ホルモン剤(エチニルエストラジオール)の量が今までの低用量ピルの3分の2の量に抑え、「超低用量ピル」と呼ばれています。一相性ピルです。

2-3.ピルの飲み方

使用と服用方法

ニキビ治療で用いられる「マーベロン」「ファボワール」「ヤーズ」などは、すべての錠剤に同じ量の女性ホルモンが含まれる「一相性ピル」といわれるタイプです。

一相性性ピルで飲み忘れの心配が少ない28日用であれば、毎日一錠ずつを同じ時間帯に飲みます。初めてピルを服用する場合は、生理が始まった日から飲み始めるのが基本です。

ピルには、すべての錠剤に同じ量の女性ホルモンが含まれている「一相性ピル」と、女性の身体のリズムに合わせてホルモン量を2階段、3階段と調整した「二相性ピル」、「三相性ピル」があります。一相性ピルは簡単に使用できるメリットがあります。

ニキビ治療におけるピルの使用は、ホルモンバランスが安定して皮脂分泌が安定し、ニキビが落ち着いてくるまで使用します。

効果が現れるまで1~3か月くらいかかるかもしれません。

また、ピルのようなホルモン剤には副作用が現れる可能性があるため、必要性がなくなったら使用を中止するのが一般的です。

ただし、ニキビ治療だけではなく避妊目的や月経前症候群、または婦人病の発現を予防する目的で使用した方が良いケースがありますので、一概に理想的な使用期間を決めることはできません。

低用量ピルを飲み忘れたらときはどうする?

低用量ピルは継続的に飲むことが大切です。継続服用すべき期間に1日飲み忘れてしまったら、24時間以内であれば、飲み忘れに気づいたタイミングですぐに1錠を飲みます。そして、その日の分も予定の時間通りに飲みましょう。それ以上時間が経っている場合は、いったん服用を中止し、次の月経が始まったら新しいシートでスタートすることになります。

飲み忘れたときの対処法については、効果に関わることなので処方されたタイミングで医師に確認しておきましょう。

ピルの改善率

ニキビ治療に対するピルの改善率は60~70%というデータがあります。これは個人差があり、とても効いたという人もいれば、全く効果がわからなかったという人もいます。

また、ピルによってかえってニキビが悪化したと感じる人がいるようです。ニキビの原因は様々な要因がからんで発生するため、女性ホルモンや男性ホルモンをコントロールしたからといって必ずニキビが改善できるものではありません。

購入するには?

ニキビ治療薬 ピルは主に婦人科や一部の皮膚科、美容クリニックなどで処方してくれます。

ただし、医師によってはニキビ治療におけるピルの処方に否定的な人もいるかもしれません。

また、ピルは市販の家庭用医薬品のように薬局・ドラッグストアで購入できるものではありません。ネットの個人輸入サイトで購入できたりしますが、その場合はすべてが自己責任となります。副作用が起こる可能性を考慮すると、長期的に使用する場合は医師のもとで使用することが原則です。

低用量ピルの値段はどれくらい?

低用量ピルは、月経周期28日分を1シートとして婦人科で処方してもらえます。一般的な低用量のピルの値段は1シート2,000~3,000円程度。最初に処方してもらうときは初診料や診察料がかかりますが、その後は薬代だけになるので継続的に利用する負担も薬代だけですみます。


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