アクネ菌を殺菌するとニキビが増える?ニキビとアクネ菌の関係とは

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「アクネ」って聞くと、ニキビのできやすいお肌の方なら「あっ、ニキビができるイヤなやつ」という、まるでばい菌扱いのような悪いイメージがあるのではないでしょうか。

ニキビケアの商品にも「アクネ」という名前がついたものが多くあることからも人々の頭には「ニキビの原因=アクネ」というイメージは定着しています。

でも、実はアクネ菌は悪いだけのものではなく、お肌にはかかせない菌でもあるのです。じゃあなぜアクネ菌がニキビの原因と言われるのでしょうか?ニキビができるそもそもの原因っていったい何なの~?という疑問がふつふつと沸いてきますよね。

ニキビケア製品はアクネ菌を殺菌するタイプのものが多いのですが、アクネ菌を殺菌しすぎても、またアクネ菌が増えすぎてもニキビができやすくなってしまうのです。

アクネ菌を始め、肌の常在菌をうまくコントロールすることがニキビを防ぐためには大切な事なのです。

ここでは、アクネ菌とはどんな性質のものなのか?肌に必要な常在菌についてや、アクネ菌を増やしすぎないための方法や殺菌しすぎないニキビケアまでご紹介したいと思います。

目次

1.アクネ菌って何?
1-1.アクネ菌とは
1-2.ニキビの原因はアクネ菌ではない!?
1-3.肌に必要なアクネ菌
1-4.ニキビはうつる?

2.皮膚に住む常在菌
2-1.表皮ブドウ球菌
2-2.黄色ブドウ球菌
2-3.マラセチア菌

3.アクネ菌を増やさない方法
3-1.まずは毛穴ケア
3-2.丁寧なクレンジング
3-3.やさしく洗顔
3-4.たまにはパック

4.美肌菌を増やすこと
4-1.適度な湿度
4-2.汗をかくこと
4-3.身体を冷やさない
4-4.洗いすぎない
4-5.ストレスをためない

5.殺菌しすぎるとニキビは治らない
5-1.ニキビが治ったように見える
5-2.他の菌も殺してしまう
5-3.よく配合される殺菌成分いろいろ
5-4.天然由来の殺菌成分いろいろ

6.殺菌しすぎないニキビケア製品

7.まとめ

1.アクネ菌って何?

1-1.アクネ菌とは

 プロピオバクテリウム・アクネス

アクネ菌の正式な名称はプロピオバクテリウム・アクネスと言い、幅0.4~0.7マイクロメートル、長さ1~5マイクロメートルのグラム陽性桿菌で嫌気性菌(酸素を嫌う菌)です。でもこの名前で呼ぶ人は専門家以外はいないですよね。

通常は「アクネ菌」という略称で呼ばれています。アクネ菌は1893年にドイツの皮膚科医であるP.G.ウンナによって発見されました。

ウンナはケミカルピーリングを皮膚治療に用いたことや、赤ちゃんの後頭部やうなじにできる赤アザを「ウンナ母斑」と呼ぶことなどからも歴史的にもよく知られている皮膚科医です。

 ポルフィリンがニキビ跡の原因

「プロピオニバクテリウム」とはPropionibacterium属という意味で、アクネ菌はプロピオン酸を産生しますが、その他にポルフィリンという蛍光性で光毒性のある物質も産生します。

このポルフィリンは紫外線に当たると一重項酸素という活性酸素が生まれ、皮脂の酸化を起こし炎症を悪化させ、メラニン色素の生成促進にもつながってしまうのです。ニキビが治っても跡が残ったりするのはポルフィリンのせいだと言われています。

1-2.ニキビの原因はアクネ菌ではない!?

 アクネ菌はなくならない

じゃあ、やっぱりアクネ菌がニキビの原因なんじゃないの?悪者じゃないの?と思いますよね。アクネ菌は誰の皮膚にも存在する常在菌です。

皮脂を好み、酸素を嫌うために皮膚の表面ではなく毛穴の中や周りに存在しています。顔を洗ったり殺菌してもまた皮脂腺や汗腺の奥から出てくるのでなくなることはありません。

 白ニキビがアクネ菌増殖の原因

アクネ菌は皮膚常在菌で、ほとんどの人の皮膚に存在し普段はそのバランスを保っています。しかし食生活の乱れやストレス等により増えすぎるとニキビを悪化させてしまいます。

もともとは毛穴が詰まるコメド状態の「白ニキビ」になると、アクネ菌は閉じ込められて空気に触れず皮脂の中にいる、というアクネ菌にとっては好ましい状況になり増殖してしまうのです。

そうなると、アクネ菌がポリフィリンを産生し、白ニキビから炎症を起こす赤ニキビへと進行してしまうのです。アクネ菌そのものが原因というより、毛穴が詰まることからニキビが始まっていると言えますね。

1-3.肌に必要なアクネ菌

アクネ菌は普段は何も悪いことはしません。逆に産生するプロピオン酸や脂肪酸により皮膚の表面を健康な肌の状態である弱酸性に保つことで、病原菌の侵入や菌の繁殖を防いでいます。

また、スウェーデン、ルンド大学臨床科学部のRolf Lood氏らの研究によると、アクネ菌が分泌するRoxP蛋白により、活性酸素によって起きる酸化ストレスによる皮膚細胞の損傷を防ぐ効果があると発表されています。

研究が進めば、紫外線などの酸化ストレスによる皮膚がんや湿疹などの皮膚疾患を防ぐことができるかもしれないですね。

1-4.ニキビはうつる?

「ニキビの人と接触するとニキビがうつりませんか?」「ニキビに触った手で違う場所を触るとニキビができるの?」と意外にそう思っている方が多いことに驚きます。アクネ菌はニキビが出来ている人、ない人どちらも持っている皮膚常在菌です。インフルエンザの感染源のような菌ではありません。

なので、もしニキビのある人を触ったりしても、もともと自分の肌にもアクネ菌が存在していますので、ニキビ自体が「うつる」ということはありません。ただし、物理的には表面にアクネ菌がくっつきますので、接触しすぎた場合は手や顔を洗ったりした方がいいでしょう。


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