アクネ菌を殺菌するとニキビが増える?ニキビとアクネ菌の関係とは

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5.殺菌しすぎるとニキビは治らない

皮膚の常在菌はバランスを保つことで肌を健康な状態にしています。アクネ菌が増えすぎても減りすぎても、お肌には良くないことがわかりましたね。

ニキビケア製品や薬には殺菌成分が含まれているものが多くありますが、殺菌しすぎてアクネ菌が減りすぎてもかえってニキビは治ることはないのです。

5-1.ニキビが治ったように見える

アクネ菌を殺菌する成分が入った薬を塗ると、一時期的に炎症は治まります。なので治ったように見えるのですが、アクネ菌は常在菌なので殺菌されてもまた、皮脂腺や汗腺の奥から毛穴近くに出てきますので、根本的なニキビの治療にはならないのです。

5-2.他の菌も殺してしまう

殺菌成分は弱いものからとても強いものもあります。増えすぎたアクネ菌だけを殺菌できればいいのですが、皮膚のいい常在菌も一緒に殺してしまいます。

善玉菌まで殺菌してしまうと、皮膚常在菌のバランスが崩れて、肌は抵抗力が落ちたもろい状態になってしまいます。

5-3.よく配合される殺菌成分いろいろ

ニキビの治療薬や化粧品に配合されている殺菌成分はいろいろあります。基本的には刺激の強いもの=効果が高いもの、刺激が弱いもの=効果がおだやかなもの、となりますので、自分のニキビの状態や求める効果によってどれがいいのかを選びましょう。

 イソプロピルメチルフェノール

無色透明で、ニキビケア製品はじめ、抗菌・防腐剤としても化粧水や乳液などの化粧品に使われることが多い成分です。

殺菌作用が強いため、表示が義務となっている「表示指定成分」であり、用量も化粧品なら0.1%以下、医薬部外品1%以下とされています。副作用としては接触皮膚炎の可能性があります。

 サリチル酸

サリチル酸はもともとアロマテラピーに使われるウィンターグリーン精油の中にも含まれる天然の植物に存在する物質ですが、現在使用されているのはほとんどが化学合成されたものです。

ウィンターグリーンはツツジ科のヒメコウジという木なのですが、日本ではミズメなどの木も同じ匂いがします。肩こりや筋肉痛などに使う湿布薬のあの香りの元なのです。抗炎症・鎮痛効果にすぐれている成分ですが、刺激が強いので注意が必要です。

 ピオニン

通称ピオニンと呼びますがそれは商品名で、表示名称は「クオタニウム-73」です。アクネ菌を殺菌するためや、防腐、抗菌効果のために配合されます。

黄色ブドウ球菌を殺菌し、大腸菌も殺すほどの強い殺菌作用がありますが、皮膚常在菌は殺さない「皮膚常在菌保持作用」があります。化粧水には0.002%以下の濃度で添加されていることが多いです。

 グリチルリチン酸ジカリウム

甘草の根や茎などから抽出または精製されるエキスです。表示される別名としては「グリチルリチン酸2K/カンゾウエキス/甘草エキス」など。抗炎症、抗アレルギー作用があり、医薬品、化粧品、育毛剤などに添加されている。

植物から出来ている物質なので比較的作用が穏やかな分、刺激や副作用も少ないのが特徴です。

 グリチルレチン酸ステアリル

甘草エキスをさらに酸で分解したものです。グリチルリチン酸ジカリウムと同様に抗炎症作用、抗アレルギー作用、細菌繁殖を阻止する作用などがあり、クリームなどの化粧品に使われることが多い。

皮膚炎症を抑えたり、肌荒れやかぶれの防止、ニキビの悪化を防ぐ効果があります。

 アラントイン

コンフリー

アラントインとは、傷の治りを早くする効果があるとして民間薬として用いられてきたハーブ「ヒレハリソウ(コンフリー)」の根などにある成分です。ヒレハリソウ以外にも尿素などから合成されます。

皮膚の傷や火傷を治し、抗炎症作用、組織修復作用に優れていることから化粧品、外皮用薬をはじめ多くの医薬品に使われています。アレルギー性物質の刺激を抑制するといわれており、敏感肌用化粧品にも配合されています。

 イオウ

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イオウは天然の温泉にも含まれる物質でよく知られていますね。古い角質を取るピーリング作用、抗菌作用や抗炎症作用があります。肌をやわらかくしたり、美白効果もあると言われています。

軟膏や塗り薬などの外用薬に配合されることが多く、特に殺菌作用から水虫の治療薬やニキビ予防剤に使用されることが多いですが、肌の皮脂を取りすぎることがありますので、乾燥肌や敏感肌の方は注意が必要です。

5-4.天然由来の殺菌成分いろいろ

上記の殺菌成分はニキビ用製品によく配合されている殺菌成分でしたが、自然派化粧品や敏感肌化粧品などに配合されている天然由来の殺菌成分もあります。

これらは植物やハーブから抽出されるものが多く、殺菌効果も弱めなので殺菌しすぎる心配は少ないでしょう。肌への負担や刺激、副作用もあまりありません。

 シラカバエキス

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ヨーロッパシラカバの樹皮や葉から抽出されるエキスで「バーチエキス」とも呼ばれています。 ヨーロッパでは皮膚の治療や傷に古くから使われてきています。タンニン、フラボノイド、ビタミンCなどを含み、殺菌、消炎、保湿効果のほか制汗作用があります。

 セージエキス

ハーブのセージから抽出されるエキスです。セージはソーセージの名の由来にもなったハーブで、その殺菌効果や防腐作用は昔から知られています。収れん作用、殺菌作用、抗菌作用が高く、他にも消炎効果、酸化防止効果があります。

さまざまな化粧品や口腔ケア製品などに使用されています。てんかんの持病や妊娠中の人はセージ精油やセージのハーブティーを飲むのは禁忌ですが、化粧品に含まれている分量は微量です。

 ヨモギエキス

誰でも知っているあのよもぎ餅に使われる植物「ヨモギ」から作られたエキスです。タンニン、フラボノイド、精油成分が含まれています。

特にニキビ肌に有効な殺菌・抗菌作用の高いクロロフィルが含まれていて、防腐作用、抗炎症作用にも優れていることから、あせも対策製品、美白化粧品、口臭予防製品などにも配合されています。

 ユーカリエキス

オーストラリア原産の植物「ユーカリ」の葉から抽出されるエキスです。のど飴「ホールズ」や塗る風邪薬「ヴィックスベポラッブ」のあの香りです。

防腐作用、収れん作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、消臭作用など多くの効能があるエキスですが、アレルギー反応もある成分なので肌に刺激を感じる方もいるかもしれません。のど飴や化粧品、筋肉痛や肩こり薬、シャンプー、口臭予防製品などに配合されています。

 ラベンダーエキス

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さわやかな香りのハーブ「ラベンダー」の花と葉から抽出されるエキスです。殺菌作用、抗炎症作用、消臭作用が高いので、リラックス効果のある香り自体を楽しむアロマ製品や浴用剤のほか、化粧品、シャンプー、消臭製品にも多く使用されています。

 ヒノキチオール

ヒノキの木から抽出される精油成分です。ヒノキは防腐・防虫効果から寺や寺院の建築資材として使われ、高級建築資材や檜風呂などで利用されています。

防虫製品や防ダニ商品、収れん作用から頭皮ケア製品や脂性肌用の化粧品にも使用されています。

 茶エキス

ツバキ科の木「茶の木」の葉、緑茶から抽出されるエキスです。タンニン、ビタミンC、ビタミンE、アミノ酸などが含まれ、特にポリフェノールの一種である「緑茶カテキン」が特徴です。

カテキンは血圧上昇を抑えたり、血中コレステロールや血糖値を調整する作用があると言われ、その健康効果から飲料や食料品に多く利用されています。また、消臭作用があることから、ヘアケア製品や制汗剤、化粧品としては抗酸化作用から美白化粧品などに配合されています。


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