アクネ菌を殺菌するとニキビが増える?ニキビとアクネ菌の関係とは

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7.まとめ

アクネ菌と聞くと、ニキビの元凶と思ってしまいがちですが、実は誰の肌にも存在している皮膚常在菌のひとつです。

アクネ菌は空気が嫌いで皮脂を好む性質があるので、毛穴の中などに生息しています。通常はアクネ菌が存在していても何も問題はありませんが、毛穴が詰まりコメド状態になると、アクネ菌は増殖してしまうのです。

そうするとコメド状態の白ニキビから炎症を起こす赤ニキビへと進行してニキビが悪化します。アクネ菌そのものではなく毛穴が詰まることがニキビの原因なのです。

また、生活習慣の乱れやストレスによりアクネ菌が増殖するとニキビを悪化させてしまいます。

アクネ菌は普段は脂肪酸などにより肌を健康な弱酸性に保ち、病原菌の侵入や菌の繁殖を防いでいます。

アクネ菌以外にも皮膚に通常生息している常在菌はいくつもあり、それらとのバランスがいい状態だとアクネ菌もニキビを悪化させる原因にはならないのです。

アクネ菌はコメド状態のところに増殖すると赤ニキビになり、炎症などを引き起こしてしまいます。まずはコメド状態にならないような毛穴ケアがニキビの防止につながります。

メイクは丁寧にクレンジングしてきちんと落とし、洗顔料はよく泡たててやさしく洗顔します。時には毛穴をきれいにしてくれるパックも必要ですが、刺激の強いタイプは避けましょう。

お肌に有益な善玉菌と呼ばれる表皮ブドウ球菌は、お肌をしっとりと保つグリセリンを産生することから「美肌菌」と呼ばれています。反対に黄色ブドウ球菌は傷の化膿や皮膚炎など皮膚のトラブルを起こす「悪玉菌」です。

健康な肌を保つためにはアクネ菌や黄色ブドウ球菌を増やしすぎないこと、美肌菌である表皮ブドウ球菌を増やすことが大切です。

ニキビ肌用の製品には殺菌成分が多く入っています。それらは強力な殺菌力でアクネ菌を殺しますが、一緒に有益な皮膚常在菌も殺してしまうことがあります。

強い殺菌力は一時期的には効果が高いですが、長い目でみると健康な肌を取り戻すためにはおだやかな作用の天然の殺菌成分が入った化粧品を選ぶことが大切です。


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