睡眠不足が太る理由はこれだった！睡眠不足が引き起こす体への影響とは

２睡眠不足による身体の各機能への影響は？

ここまで、睡眠不足が太る理由となっている主な原因についてお話ししました。

睡眠不足になると太る理由というのには、ホルモンの働きが関係していたということですね。

では次に、睡眠不足になることが私たちの身体にどのような影響を及ぼすのかについてお話ししていきます。

２.１基礎代謝の低下

まず１つ目は、基礎代謝が低下してしまうということです。

これはどういうことなのかというと、実は睡眠不足の人と十分な睡眠をとっている人を比べると、睡眠不足の人の方が筋肉量が減るということがわかっているのです。

これは先ほどお話ししたエネルギーの消費が関係しており、本来エネルギーが消費される際身体のどの部分が一番優先的にエネルギーに換えられているのかというと、それは筋肉なのです。

しかしエネルギーの消費を促進させるホルモンである「レプチン」が減少することで、エネルギーの消費は低下してしまい、筋肉量が減ってしまうのです。

実は筋肉と基礎代謝というのは切って離せない関係にあります。

これはどういうことなのかというと、筋肉の量が低下すれば基礎代謝も同時に低下してしまうということです。

つまり睡眠不足になることで消費エネルギーが低下し、筋肉量が落ちるので基礎代謝が低下してしまうということですね。

２.２インスリンが“ある”ホルモンに！？

そしてもう１つ。

あなたは睡眠を促進させるホルモンである「インスリン」をご存知でしょうか。

実はこのインリンというのは、別名「肥満ホルモン」と呼ばれているのです！

「え！そうなの！？」

ご存知でない方はきっとこのような反応をするでしょう。（笑）

なぜ肥満ホルモンと呼ばれているのかというと、実はインスリンというのは分泌されにくくなると摂取した糖を脂肪に変える働きがあるからなのです。

本来なら私たちが睡眠をしている間にどんどん分泌されるのですが、これが睡眠不足になるとインスリンが分泌されにくくなり、血液中に残りやすくなってしまいます。

そうなってしまうと、結果的に血液中に残されたインスリンがどんどん脂肪に変えられていくのです！

２.３病気を引き起こすリスクが高まる！

そしてこれはあなたでも想像がつくでしょう。

睡眠不足は病気を引き起こしやすくなります。

これはなぜかというと、睡眠不足になることで免疫力が低下してしまうからです。

だから睡眠不足が続くと風邪を引き起こしやすくなったりするのですね。

またそのほかの病気で例を挙げると、主に糖尿病や前立腺のガンが挙げられます。

このように、睡眠不足はやはり私たちの健康な体を促進させるのには悪影響であるということがわかりますね。

３睡眠不足による危険性について

いかがでしたでしょうか。

ここまでのお話だけでも十分睡眠不足が体に悪影響を及ぼすということがわかりましたね。

では次に、睡眠不足によって私たちの体はどのようになっていくのか、その危険性についてお話ししていきます。

３.１睡眠不足は脳に老廃物が溜まる！？

「睡眠不足は脳に老廃物が溜まる」

これを聞いただけでゾクッとしますよね。

私たちの体というのは、寝ている間に体のメンテナンスだけでなく体の浄化もしてくれています。

しかしこれが、睡眠不足になってしまうことで体のメンテナンスや浄化ができず、どんどん体内に疲労や老廃物が蓄積されてしまいます。

あなたはリンパというものをご存知でしょうか。

実はこのリンパというのは、私たちの毛細血管が全身に栄養と酸素を届けるのと同じように、全身の老廃物を排出してくれているのです。

ところが、実は脳にはリンパが存在せず、脳脊髄液と呼ばれる液体が脳内の老廃物を吸収してくれているのです。

「じゃあどちらにしろ老廃物を排出してくれるのには変わりないから大丈夫なんじゃないの？」

と思われた方もいるでしょう。

ところが実は、リンパは私たちが起きている時であれ寝ている時であれ働き続けているのですが、脳脊髄液というのは私たちが寝ている間でしか働かないのです！

つまり睡眠不足になることで脳にある老廃物は排出されにくくなってしまい、どんどん蓄積されていってしまうということなのです！

また恐ろしいのが、脳に蓄積される老廃物というのは主にタンパク質であるアミロイドβということです。

これの何が恐ろしいのかというと、このアミロイドβというのは脳に蓄積されるとアルツハイマーを引き起こす原因になってしまうということです！

つまり睡眠不足によって脳に老廃物が蓄積されてしまい、そうなることでアルツハイマーを引き起こしてしまう危険性があるということですね。

３.２免疫力が低下する！

そしてもう１つの危険性として挙げられるのが、免疫力の低下です。

これは先ほども少しお話したように、睡眠不足になることで免疫力が低下してしまい病気を引き起こすリスクが高くなってしまうのです。

睡眠時間が短いと糖尿病や前立腺のガンを引き起こすリスクが高くなるということをお話ししましたが、実は心臓病にも大きく関わってくるということもわかっているのです！

これは睡眠不足による疲労の蓄積が原因で、体内に疲労が蓄積されることで動脈硬化や高血圧を引き起こしやすくなってしまいます。