酵素ドリンクでは体内酵素は作れないことを知ってますか

２－３　酵素は体のどこに

酵素は腸との関係が深いのですよ、「腸内フローラ」をよく聞くと思いますが
人の腸に生息している腸内細菌の集まりのことなのです。

腸は免疫機能のほとんどが集中していて「腸管免疫」と呼ばれ、脳よりも先に
作られた生命の源で、人の免疫システムにはとても重要なのです。

腸内フローラをもう少し詳しく説明すると、腸内には６００～１０００兆個に
も及ぶ腸内細菌が存在し、その集まりの様子をお花畑になぞらえて
「腸内フローラ」と表現されているのです。

腸内細菌自体は食べ物を消化・分解するために酵素を分泌し、腸内環境を悪化
させる「消化不良」を未然に防ぐので、腸内細菌の集まりである腸内フローラ
と酵素は深い関係があるのです。

腸内細菌は小腸では消化されない食物繊維や三大栄養素などに分解酵素を分泌
し、分解することで消化活動を補助することで体によい腸内細菌を増やし
免疫力が向上することで健康な状態を保つことができるのです。

３．酵素は医学的にどうなの

３－１　酵素に効く病気はあるの

人が生命を維持するには炭水化物、タンパク質、脂質は重要な三大栄養素です
がビタミン、、ミネラル、食物繊維も必要な栄養素でこれらの栄養素の働きを
助けるのが酵素なのです。

酵素は食べ物を消化する消化酵素だけではなく、息をしたり、筋肉を動かした
りと人の生命活動にはかかせないのです。

酵素が不足すると血液中にいろいろな成分がたまって汚れ、ドロドロになり
血栓ができやすくなりさまざまな病気を引きを超すのです。

これは消化酵素不足が原因で、脂肪やコレステロール、糖などが完全に分解さ
れないまま、血液中でだぶつき、血液が粘り気となり血液そのもの流れが悪く
なるからなのです。

食べ物に含まれる栄養分は消化酵素の働きによって分子レベルにまで分解され
腸から吸収されるのですが消化酵素が不足していると胃や腸での分解はすべて
できず、体はエネルギー源に変えてしまうので、コレステロールなどが血液中
にだぶつきドロドロと汚れてしまうのです。

酵素は病気を未然に防ぐ働きとしては

・血液をきれにして、毒素を汗や尿の中に排泄する

・新陳代謝を促し、基礎体力を作る

・自然治癒力、免疫力を高める

・血圧を調整する

・肝臓や腎臓をはじめとする内蔵器官を強化する

このように酵素を摂ることで病気を未然に回避できるのです。

３－２　酵素で病気になる人はいるの

酵素は食べた時に消化酵素の働きで細胞を分解し栄養を吸収し
代謝酵素で消化後に障壁で吸収られた栄養をエネルギーに変化
するのですが、消化吸収されるときにプリン体が尿酸として
できこの尿酸がたまりすぎると痛風となるのです。

痛風について説明すると

尿酸が増えて体に多くたまると、尿酸はとけにくくなり、手足、
関節などの場所は尿酸ナトリウム（尿酸塩）が溜まりやすく、
この尿酸塩は針状の結晶となっているので針が神経にあたること
で非常に痛いのですね。（風が吹いただけでも痛くなることで
痛風と呼ばれるこになったのです。）

これは尿酸を分解する酵素（尿酸分解酵素）を人は持っていない
のも要因です。

ちなみに哺乳類で持っていないのは人と類人猿だけなのです。

犬などは体重１ｋｇあたり尿酸産生は人の十倍、ハツカネズミ
では実に百倍ほど、人より細胞の代謝がさかんです。

プリン体はほとんどすべての食材に含まれているので、摂取しない
ことは不可能なので摂りすぎに注意することと、野菜やきのこ、
海藻類を食べて尿をアルカリ化して尿酸の排出を促することです。

３－３　酵素はどのぐらい健康に役立つの

酵素は生命を維持するのに重要な栄養素で、酵素はさまざまな役割
を果たしますが、１種類の酵素がすべての役割を果たすのではなく
数多くの酵素にそれぞれ役割分担が決められているのです。

この酵素は無制限に作られるのではなく、酵素をつくる能力には限界
あり、その人間が固有に持っている、一生のうちでつくることができ
る一定量のことを潜在酵素といいます。

潜在酵素は消化酵素と代謝酵素に分けられれますが、消化酵素も代謝
酵素も一つの潜在酵素からつくられているので、消化酵素として
潜在酵素を使うと代謝酵素に回される量が少なくなり、自然治療力の
働きが弱くなり病気になりやすくなるのです。

病気になりにくい体をつくるには免疫力を高めなければなりません、
それには酵素素の無駄使いをしないようにするには、潜在酵素を
節約が必要で、そのためには消化酵素を効率的に使用して代謝酵素
を働かせることが必要なのです。

病気で具合が悪くなると、食欲がなくなり、食べる気が起きないのは
食べないでいれば消化酵素を使わずに、潜在酵素が代謝酵素を多く
作り出して体を修復し、早くもとに戻そうとする働きがあるからなのです。

自然治癒力を高めるには、日頃から食べ過ぎず、自然の食物を多く摂り
消化酵素をあまり使わないようにするとよいですよ。

４．酵素はいつから

４－１　酵素はだれが見つけたの

酵素という言葉は今から１４０年前（１８７８年）に、「酵母
の中ににあるもの」という意味のギリシャ語から名付けられま
した。

酵母は様々な物質を発酵させて、お酒、納豆、みそ、などの
発酵食品を作るには多数の酵素が含まれているのでこの名前
が付けられたようです。

酵素を発見したのはノーベル化学賞を受賞したジェームズ・
サムナー博士が１９２６年に酵素の実体を発見しました。

博士は、尿素を分解する酵素「ウレアーゼ」を豆から取り出し
酵素ウレアーゼは「たんぱく質できている」と発表しましたが
実はウレアーゼの外側の「骨格」がたんぱく質であって、中身
の酵素本体は別の栄養素だったのです。

このことで「酵素＝たんぱく質」という誤解が広まりタンパク質
を摂れば酵素もとれて消化にも健康にもよいとなり、肉や乳製品
を中心とした西洋式の「高たんぱくで高脂肪」の食事が流行する
ようになったのです。

４－２　酵素は進化したの

紀元前３０００年頃には麦芽に含まれるアミラーゼを使って
ビール醸造をしてきた記録があり、まだこのころは酵素は知ら
ない状況でしたが食物として摂っていたのです。

日本ではカビなどの微生物が作り出す酵素が古くから利用され
ています、これは日本独自の高温多湿が影響してますね。

もう少し細かく説明すると微生物（カビも含め）働かせて味噌、
パンなどを作るには「酵素、酵母、発酵」が関係してます。

発酵は微生物を分解するのですが、微生物は、人間が持ってい
ない酵素を持っていて、人の体内では作ったり、分解したり
出来ない化学物質を作ることができるのです。

医療で使われている抗生物質、ペニシリンは青カビがペニシリン
を合成する反応を触媒する酵素を持っているからなのです。

酵母は真菌類の総称で、真菌はカビやキノコなどの仲間です。

例えば、ワイン、日本酒などのお酒は、酵母による「アルコール
発酵」で出来ます。

アルコール発酵は、酵母細胞が作る複数の酵素により触媒されて
できるのですが、人もアルコールデヒドロゲナーゼと呼ばれる
酵素を持っていて、エタノールをアセトアルデヒドに分解して
しまう為にアルコール発酵はできないのです。
（アルコール発酵の化学反応はアセトアルデヒドからエタノール
を作る）

酵素は今まで科学的にどのような現象か知りませんでしたが、
発酵と酵母との関係を遺伝子レベルで解明することで、食品
だけではなく医薬品、産業用製品の開発が進んでいます。

４－３　酵素はなくならないの

酵素は生命活動に重要な働きをしてます。