2 赤みやカサカサの肌荒れが起こってしまう10の原因
出典 | o-dan
それではその肌荒れの中で、特に赤みやカサカサを症状とするものの原因について詳しくご紹介します。
2-1 肌荒れを引き起こす身体の中での原因
2-1-1 皮膚が薄くなる最大の原因は「加齢」
皮膚の内部は、肌の立体的な構造を作っているコラーゲンやエラスチンが真皮にあり、そこで肌の弾力や潤いを保っていますが、この物質は30歳半ばから急激に減少します。それに伴って基底層というところでの皮膚の赤ちゃん細胞をつくる機能も衰えるので、その結果表皮がだんだんと薄くなっていきます。
また皮膚の新陳代謝であるターンオーバーは、若いころは平均して28日周期で皮膚が入れ替わるようになっていますが、年齢とともにその周期が遅くなっていきます。それによっても皮膚は薄くなります。
2-1-2 更年期を境に女性ホルモンが減少することも原因に
さまざまな女性らしさだけではなく、肌の潤いにも影響を与えている女性ホルモンも閉経による更年期を境に減少し、やがては分泌がストップしてしまいます。それによっても皮膚の内部が痩せ、結果表皮が薄くなってしまいます。
2-1-3 腸内環境の悪化も原因に
腸内に一定の割合で常に存在する悪玉菌は、身体に対する有害な物質をつくます。その物質は腸で吸収され、最終的には尿になって排出されます。これは健常な状態でもある程度発生しているものですが、腸内にある善玉菌の量が減って環境のバランスが崩れ、悪玉菌が増殖すると、有害な物質の生産が多量になります。すると尿では排出しきれなくなってしまい、余った分が皮膚に悪影響を与えて、肌荒れを引き起こします。
2-1-4 血行不良も肌荒れをもたらす
身体が冷えたり、心臓と一緒に血液の循環をポンプ機能として支えている各部位の筋肉が衰えると、血液の循環が悪くなり、新陳代謝が正常に行われなくなります。すると、皮膚の細胞に十分な栄養が供給されないばかりか、そこでできた老廃物も回収されず、皮膚にたまってしまいます。その老廃物によって肌荒れが起こるのです。
2-1-5 ストレスも肌荒れの原因に
ストレスはニキビなどの原因にもなりますが、実は肌荒れの原因でもあります。ストレスは自律神経を乱すため、代謝が悪くなり、その結果血流も悪くなります。すると、血行不良の時と同様に老廃物が皮膚の細胞にたまってしまい肌荒れが起こります。さらにストレスは女性ホルモンの分泌も減らしてしまうので、それによっても皮膚の内部が痩せてきて皮膚が薄くなり、肌荒れの原因になるのです。
2-1-6 質の悪い睡眠も
睡眠不足、浅い睡眠などの質の悪い睡眠は身体にとっても精神にとってもストレスになり、その結果、肌荒れをもたらします。特に肌を活性化させるホルモンが最も多く分泌する就寝後3~4時間の「肌のゴールデンタイム」に、質の良い睡眠をとっていないと、ターンオーバーのサイクルも乱れて、それもダブルの悪影響で肌荒れを起こします。
2-1-7 栄養の偏り、過度なダイエットも肌荒れを起こす
糖質、炭水化物、脂質などの高コレステロールの食事、あるいは香辛料の利いた刺激物は皮脂の過剰分泌をもたらし、赤みやカサカサとは違う肌荒れの、ニキビの原因になります。また、それ以外にもこのようなものばかり食べてビタミンや食物繊維が不足すると、便秘になって腸内環境が悪化し、その結果ターンオーバーが正常に機能しなくなって肌荒れにつながります。同様の理由で、過度なダイエットも肌荒れの原因となります。
2-2 肌荒れを引き起こす外からの原因
また日々生活する中で以下のような刺激や、環境の変化によっても肌荒れが起こります。
2-2-1 気候の変化も肌荒れに
急に暑くなったり、寒くなったりという気温の変化は、身体の1番表面にあって体温を調節している皮膚にとっては大きなストレスです。ですので、季節の変わり目などの気温が激しく変化する時期は肌荒れになりやすいのです。それは、エアコンなどによって建物の中と外で大きな温度差がある場合も同様です。また湿度についても、それが50%以下になる冬の季節には、空気の乾燥の影響で皮膚のバリア機能が低下し、それによっても肌荒れが起こりやすくなります。エアコンによる空気の乾燥でも同じことが起こります。
花粉が飛ぶ季節には、特にバリア機能が衰えていると、皮膚からも刺激物としての花粉が侵入し、それによって花粉症皮膚炎という肌荒れが発症します。
2-2-2 長時間、あるいは強い紫外線に当たる
適度な紫外線はビタミンDを作るために必要ですが、それに長時間にわたって、あるいは強い光で、紫外線に当たるとその刺激で肌荒れが起こります。特に、紫外線は肌を焼くA波ではなくB波のほうが、皮膚の奥まで侵入して真皮構造を壊すので要注意です。また、紫外線というと夏の日差しの強い日を思い浮かべますが、それは冬や曇りの日でも降り注いでいることに注意しましょう。
2-2-3 皮膚の変化に適合しない化粧品や間違ったスキンケア法
皮脂をとり過ぎたりビタミンC誘導体のような皮脂の分泌を抑制する成分の配合されている基礎化粧品を使用したり、オイルオフタイプやふき取りタイプのクレンジングを使っていると、皮膚が乾燥して肌荒れの原因になります。
さらに、それによって皮膚のバリア機能が低下しているにもかかわらず、強い成分やアルコール度の高い基礎化粧品を使うと、その成分が皮膚の奥まで浸透して刺激になり、肌荒れをさらに悪化させます。
また洗顔時にゴシゴシと強くこすったり、1日に2回よりも多く洗顔をすると、その刺激や皮脂のとり過ぎによって肌荒れが起こります。
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