ニキビを改善するにはミネラルが必須！ニキビとミネラルの関係とは

2. ミネラルは体内で生成できません！

ミネラルが不足するとニキビの治りは遅くなると言われています。

また、私たち人間にとって必要不可欠なミネラルは体内で生成されない、という問題があるため必ず食事やサプリなどで外から摂取する必要があることを覚えておかなくてはなりません。

不足するとニキビは治りにくくなります。それだけミネラルというのは、重要な栄養素の１つ。

ミネラル成分の1つである亜鉛も不足すると危険ですよ！

亜鉛は不足すると、時として命の危険も及ぼす栄養素です。

ミネラルは、分類されているもので110種類以上。その中で体に必要な成分は18種類以上。摂取量が少ないと、欠乏症になり何らかのトラブルが体におきる可能性が高まります。

2-1. ミネラルは微量しか含まれていない

ミネラルを食事から摂取しようとしても、食材の重量と比較すると「ごくわずかしか」含まれていません。しかし、体にとってはとても重要な栄養素です。前述のように亜鉛が不足すると、タンパク質の合成がうまくいかなくなるので、新しい皮膚がつくられなくなっり、ニキビや肌荒れの原因になるとされています。

他にもホルモンの合成や分泌の調整にもかかわっているので、イライラしたり、精神が不安定になるなどの悪影響もあります。亜鉛不足がホルモンバランスや自律神経に影響を与えかねないと言えます。

ニキビができにくい肌環境作りや今あるニキビの改善にはミネラルは不可欠といえます。

また、厚生労働省の『日本人の食事摂取基準2010年版』という資料によれば、女性で1日9～10mg必要だそうです。

1滴の水が約60mg、そのわずか1/6ほどの量があれば、足りる計算です。
10mgというのは、1円玉の1/100程度の重さ。
鉄分も同じ程度が必要なだけです。

インスタント食品や添加剤が多い食事をすると、ミネラル分を消費してしまい不足しますので、ニキビにお悩みの方は特にこれらの食事は避けた方がよいでしょう。

2-2. ミネラルは不足しても、過剰摂取してもダメ！

ミネラルを含む食品をしっかり摂取しているよ！と思っている方でも血液検査をして血中のミネラルを調べると不足していることが多いと言われています。

これはミネラルを摂取していたとしても、吸収を妨げる成分を一緒に摂取していることが多いからです。

※例えば、加工食品やインスタント食品に食品添加物として含まれている重合リン塩酸はそれ自体に毒性はありませんが、ミネラルと結合して排出されるというやっかいな性質があります。そのため極微量にしか食品中に含まれていないマンガンなどは重合リン塩酸と結合してしまえばほとんど吸収されません。

また、せっかく吸収されたミネラルも食品添加物がたっぷりのインスタント食品や出来合いのものを食べてしまうと、それらに含まれる食品添加物の解毒にミネラルが使われてしまい、体の機能向上や代謝にミネラルを使うことができません。

そのため、必要量をしっかり摂取していると思っていても実は吸収されていなかったり、ニキビ予防や改善という本来の目的とは違う目的に消費されてしまって、ミネラル不足になってしまっているのです。

これでは本末転倒ですよね！

そういう結果にならないようにするためにサプリメントでミネラルを補えばいいのでは？と思った方もいらっしゃると思いますが、過剰摂取や悪い意味での相互作用といった問題が発生するため注意が必要です。

2-3. ミネラルの相互作用とは？

ミネラルはミネラル単独で作用することもありますが、多くの場合は他のミネラルと互いに影響しあいながら作用しています。しかし、その複雑さはいまだ解明しきれていない部分が多いと言われています。

今のところわかっていることは、そのような相互作用がプラスの相乗効果を生むこともあれば、反対にその他のミネラルの吸収を阻害したり、人体にマイナスに作用するといったこともあるということ。

気をつけないといけないのは、サプリメントを利用するなどして特定のミネラルだけを摂取してしまうこと、です。

なぜなら、過剰摂取の問題はもちろんのこと、悪い意味でのミネラルの相互作用が発動してしまう恐れがあるからです。

ミネラルの相互作用：

・マグネシウムよりカルシウムを何倍も多く摂るとかえって骨のカルシウム量が減少
・リンの過剰摂取は、カルシウムだけでなくマグネシウムの吸収を阻害する
・カルシウムの過剰摂取は、マグネシウムや亜鉛、鉄の吸収を阻害する
・亜鉛の過剰摂取は、鉄や銅の吸収を阻害する
・鉄や銅の過剰摂取は、亜鉛の吸収を阻害する
・銅が不足すると鉄不足になる
・銅はモリブデンの過剰摂取で排出されやすい

ダイエットのための食事制限や月経などの影響もあるため、特に女性はミネラル不足になりやすいといわれています。

ニキビケアはスキンケアだけに重点を置くのではなく、ミネラル不足になっていないかどうかも気にしたほうがよい場合もあります。