お腹をへこます結果が期待できる効果的な方法はコレで決まり！

卵巣にできた腫瘍が良性だった場合が、「卵巣嚢腫」と呼ばれるものです。

良性であるとは言っても腫瘍がさらに進んで大きくなると「茎捻転（けいねんてん）」と呼ばれる卵巣が捻（ね）じれてしまう状態を起こすこともあり、そうなるとかなりの激痛を伴います。

卵巣嚢腫は比較的多くの女性に見られる病気で発症は年齢と無関係です。

一般的に検査で卵巣に腫瘍が見つかった時、それが良性であった場合（つまり卵巣嚢腫であった場合）、それが小さければ経過を観察し大きい場合には切除手術を行うこととなります。

卵巣嚢腫の主な症状としては以下の通りです。
●卵巣の腫れによって腸・膀胱が圧迫されるために、「頻尿（ひんにょう）」や「便秘」を起こす。
●不正出血がある
●腹痛・腰痛が続く
●水っぽいおりものが出る

3-3「卵巣がん」と「ぽっこりお腹」

上記の卵巣嚢腫と同様に卵巣に腫瘍ができてしまい、それが悪性だった場合（つまり残りの10%）が「卵巣がん」です。症状に関しては卵巣嚢腫と全く同じですから、やはり下腹がぽっこりと出てきてしまいます。

ですから下腹がぽっこりでてきた場合やしこりのようなものの存在を感じた場合には、早期に「それが腫瘍であるかどうか？」、「腫瘍が見つかった場合、それが良性か悪性か？」を見極めることが大切です。

早期の発見であれば「卵巣がん」はそれほど恐れる必要のない病気です。

卵巣がんは「抗癌剤」の効果が高いため、「放射線治療」ではなく「化学治療」での治療となり摘出手術することなく治癒（ちゆ）する可能性もあるのです。
従って、一にも二にも「早期発見」が肝心です。

3-4「子宮筋腫」と「ぽっこりお腹」

「子宮筋腫」は、卵巣嚢腫と良く似ていますが、子宮に良性の腫瘍が出来てしまうという病気です。

こちらの病気もやはり腫瘍がこぶしほどの大きさになると下腹がぽっこりと出てきてしまいます。

子宮筋腫の主な症状としては以下の通りです。
●月経時における出血量が増える
●不正出血がある
●貧血やめまいが起こる
●頻尿・便秘
●下腹部に膨満感がある
●生理痛・腰痛
上記の症状をご覧頂いておわかりのようにこれらの症状はいずれも多くの女性が通常の生理の時に感じる症状とも重なるため「気づくのが難しい病気」と言えます。

膨満感が気になるようになったり、「便秘がちではなかった方が便秘がちになった」「便秘の頻度・程度が増えた」ということに気付いた場合には、念のためにも子宮筋腫を疑ってみるべきでしょう。

まずは内科で診察を受け、内科的な原因が見つからない時には婦人科の診察を受けるようにしましょう。

3-5「子宮内膜症」と「ぽっこりお腹」

「子宮内膜症」は子宮以外の部分に「子宮内膜」が増殖してしまう病気です。

通常子宮内膜は月経時に体外に排出されるものですが、子宮以外の場所にできた子宮内膜は排出されません。このため、炎症を起こしてしまうことがあるのです。

子宮内膜が腸であるとか胃にできてしまうとその部分に張りがでてきてお腹がぽっこりしてきてしまいます。

子宮内膜症の主な症状としては以下の通りです。
●生理痛が激しい
●排便時に痛みがある
●腰痛・股関節痛がある
●生理時以外で下腹部に痛みを感じる
●月経時に血の塊のようなものが出る
●月経時の出血が異常に多い
みなさんも耳にしたことがあるかもしれませんが「卵巣チョコレート嚢胞（のうほう）」と呼ばれる病気も子宮内膜症の一種になります。

子宮内膜症は基本的には命にかかわるリスクは無い「良性」の病気ですが、0.7%は「卵巣がん」に進展するといわれていますので 注意が必要です。

嚢胞が大きく無く摘出手術をせずに鎮痛剤などで薬物治療を行う場合には、定期的に嚢胞が良性のままかどうか検査することが必要だと言えます。

3-6「子宮がん」と「ぽっこりお腹」

上記にご紹介して来た病気以外の婦人科系の病気で気になるのが「子宮がん」ですが、子宮がんが原因で「ぽっこりお腹」になるケースは非常に少なくなっています。

子宮がんを早期に発見するためには、少しでも下腹に張りを感じた時は、すぐに病院に検査に行くようにしましょう。

4. お腹ぽっこりの原因となる病気への対応法

4-1「腸内環境の悪化」への対応法

腸内環境の悪化、つまり悪玉菌が増える原因となるのは、まずは「バランスの良くない食生活」です。

悪玉菌の餌となるのは「タンパク質」です。

そしてそのタンパク質を多く含む食べ物の代表が肉類です。

肉類を過剰に食べなければ、タンパク質は小腸で吸収されて大腸までたどりつきません。

しかし、一度に大量に肉類を食べてしまうと、胃・小腸で消化・吸収されきれずに大腸まで達してしまいます。

この消化・吸収されずに大腸（悪玉菌のいる部位）までとどいたタンパク質が悪玉菌を増やして腸内環境を悪化させてしまいます。

また食物繊維の不足によって便秘がちになるのもよくありません。

便秘は悪玉菌を増やす最大の原因でもありますから、野菜、海草、豆類といった植物繊維を多く含む食品を積極的に摂取するように心がけましょう。

「生活習慣の乱れ」も悪玉菌を増やします。

食事の時間が不規則だったり、睡眠不足、運動不足などが続いていると悪玉菌を増やしていってしまいます。

毎日適度な運動を継続し、規則正しい食事、しっかりとした睡眠を心がけるようにしましょう。

「自律神経の乱れ」にも注意が必要です。

自律神経、つまり「交感神経」と「副交感神経」とがバランスよく働くことで私たちの身体は健康に保たてられています。

腸の働きも副交感神経によってコントロールされていますので、腸内バランスを整えるためにも自律神経のバランスには注意を払っておきたいものです。

交感神経は興奮時に優位になりますので、興奮している時間が長くなりすぎないように、深呼吸やバスタイムなどを活用してリラックスして副交感神経を活発にする時間を積極的に作るようにしましょう。

「ストレス」も自律神経の乱れに直結し、腸内バランスを悪化させてしまいます。

趣味の時間を作ったり、音楽を聴いたりスポーツをすることなどを生活の中に取り入れることでストレスを溜めないようにしましょう。

腸内環境の悪化が原因で「ぽっこりお腹」になっている人はもちろん、そうではない人も腸内環境を悪化させないために一度に肉類（特に脂肪分も多く含む肉）を過度に食べるのは避けましょう。

4-2「大腸がん」への対応法

大腸がんは発生してしまったら切除手術によってがん細胞を取り除いてしまうのがベストな治療方法。

早期の大腸がんであれば完治可能な病気ですから、とにかく定期的な健診を続けて早期発見を心がけることが一番です。

■大腸がんを完全に予防する方法はありません。

しかし大腸がんになりにくくするための方法は発見されていますから、それに付いてご紹介しておきましょう。

まずは、腸内環境の乱れが大腸がんを引き起こす原因となることは知られていますので、上記にご紹介した「腸内環境の悪化への対処方法」を実践することが大切です。

■適度な運動と肥満の予防が重要です。

このことは、この記事のテーマである「お腹をへこます」ということに直結することですので後で詳しくご紹介しようと思いますので、そちらの記事内容をご参照ください。
食事に関しても後で食事に関してまとめてご紹介しますが、簡単に大腸がん予防に効果的とされているものについて紹介しておきましょう。

「緑黄色野菜」や「魚」を中心とした食事にし、「食物繊維」、「カルシウム」、「ビタミンD」を多く摂取し適度に日光にあたることが大腸がんの予防に効果的であると言われています。

4-3「婦人科系病気」への対応法

婦人科系の病気に対しては、まずはとにかく早期発見が何よりですので、定期的に健診を受けたり、妙にお腹に張りを感じたり生理時の出血量が増えたりといった身体の異変を感じた時にはすぐに検査を受けるように心がけましょう。

あとは、がんや成人病全般に対して共通して言えることですが喫煙やお酒の飲みすぎ、動物性脂肪の摂りすぎは避け、適度な運動を心がけるようにしましょう。

5.皮下脂肪を減らすためにまず意識したいのは筋肉

5-1筋力アップ」に努めましょう

お腹をぽっこりさせているのが、病気を原因としたものでなければ、それは皮下脂肪が増えすぎたこと以外の何物でもありません。

「皮下脂肪を減らすこと」＝「ぽっこりお腹を解消すること」です。

冒頭部分でご紹介したように、加齢による筋力の低下が「ぽっこりお腹」を生み出してしまう大きなッ原因です。