チアシードの効果ってどんなもの？ダイエット効果と注意点を解説！

つまり、αリノレン酸は血液をサラサラにし、血流を良くしてくれる効果があるのです。これによって、動脈硬化や心筋梗塞といった、生活習慣病のリスクを減らすことができます。

また、チアシードに含まれるポリフェノールやセレニウムといった物質には、強い抗酸化作用があります。

体内で発生する活性酸素は、細胞の老化を引き起こし、さまざまな病気の原因となりますが、抗酸化作用を持つ物質を摂取することで、活性酸素の増殖を抑えることができます。

これにより、癌をはじめとしたさまざまな病気のリスクを減らしたり、老化を食い止めるアンチエイジングに役立つなどの効果も。

さらに、チアシードに含まれるミネラル類は、脂肪の代謝や細胞の修復、精神面の安定などにも効果があります。他にも、食物繊維やグルコマンナンといった成分によって、便秘解消にも役立ちます。

チアシードは、こうしたさまざまな効果・効能を持っているのです。

2.2.ダイエットにも効果的

では、チアシードでダイエットすることは可能なのでしょうか？

チアシードがダイエットに効果的と言われるのは、その栄養ももちろんですが、「水を吸って何倍にも膨らむ」という性質のためです。

水分を吸収して10倍以上にも膨れ上がるチアシードは、わずかな量の摂取でも、かなりの満腹感を得ることができます。この点こそ、チアシードがダイエット向きと言われる理由なのです。

前述のように、チアシードにはブラックチアシードとホワイトチアシードの2種類がありますが、ブラックチアシードの膨張率が8倍～10倍なのに比べ、ホワイトチアシードは10倍～14倍。

ブラックチアシードにも食物繊維が多く含まれていますから、どちらもダイエット効果は高いと言えますが、腹持ちの良さという点では、ホワイトチアシードの方が勝っています。

このため、どちらかと言えば、ホワイトチアシードの方がよりダイエット向きと言えるでしょう。

2.3.チアシードダイエットのメリット

チアシードによるダイエットのメリットは、どんなものなのでしょうか。いくつか挙げてみましょう。

まずは、上記でも述べたように、少量でも満腹感が得やすいということがあります。

ダイエットにとっては、少ない量の食事で満足できるというのは、非常に大きなメリットです。空腹によるストレスを感じにくいですし、もちろん摂取カロリーも抑えることができます。

また、チアシード自体には味も臭いもありませんから、毎日続けるのも抵抗感がありません。

そして、豊富な栄養が含まれているため、少量でも充分な栄養補給が可能ということも、メリットの一つ。

チアシードの豊富な栄養によって、便秘解消やアンチエイジングといったものから、生活習慣病予防まで、さまざまな効能が得られます。

食事量を減らすだけの「食べないダイエット」では得られない、美容・健康面での効果が得られるというのは、チアシードの最も大きなメリットと言えるでしょう。

3.副作用も？チアシードの正しい食べ方

ところで、チアシードの食べ方とはどのようなものなのでしょうか。そのまま食べてもよいのでしょうか？

実は注意が必要な、チアシードの食べ方について見てみましょう。

3.1.そのまま食べると危険？

実はチアシードには、ミトコンドリア毒と呼ばれる毒素が含まれています。これは植物の種が持つ「発芽毒」にあたるもので、玄米や大豆などにも含まれています。

発芽毒は、植物が身を守るための毒素で、大量に摂取すると人体に影響があります。体内に存在するミトコンドリアを傷つけ、体温調節ができなくなったり、免疫機能が低下するなどの弊害をもたらすのです。

このため、チアシードを食べる際は、適切な処理をすることが必須になります。

3.2.チアシードの正しい食べ方

上記のように、チアシードには発芽毒があるため、毒を抑えるための処理が必要になります。

といっても、やり方はいたって簡単。チアシードを、10倍の量の水に12時間以上浸すというだけのものです。これで、チアシードの発芽毒を抑制することができます。

また、前述のようにチアシードは水を吸収して膨らみますから、食べごたえもアップ。毒素を抑えてダイエット効果も上がるという、一石二鳥の効果があります。

水に浸したチアシードは、10日ほど保存も可能です。食べる都度水に戻すのは面倒ですから、一度に作り置きしておいた方が便利でしょう。

チアシードを食べるタイミングは、食事の1時間ほど前が良いと言われています。その間に胃の中で膨らみ、満腹感が得られるため、食事の摂りすぎを抑えることができるのです。

また、朝に朝食の代わりとして食べたり、夜寝る前に食べるのも効果的。ダイエットはもちろん、便秘解消などにもメリットがあります。