3.ニキビ跡を消すために効果のある化粧品や薬の成分
ニキビ跡には大きく3つの種類があります。赤みのニキビ跡、色素沈着のニキビ跡、クレーターのニキビ跡の3種類です。それぞれの症状に効く成分をよく理解し、症状に適した化粧品や薬を選択しましょう。
3-1.赤みのニキビ跡に効く成分
■ビタミンC誘導体
出典 | 大人の女性のための WEB 雑誌「ヴェラ」
食品として体の内側からも美肌に導くビタミンCは、外から摂取しても効果が高い栄養素です。
そんな美肌に欠かせないビタミンCですが、もろく壊れやすいため、化粧品に配合しても効果が出にくいのが難点でした。そんな壊れやすいビタミンCのチカラを損なわないよう人工的に改良し、安定化させた成分が「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンC誘導体には、こんな美肌効果があります。
- メラニンの生成抑制により、シミ・そばかす・くすみを予防する。
- 皮脂の分泌を抑え、ニキビを予防する。
- お肌を引き締め、毛穴を目立たなくする。
ビタミンC誘導体の化粧水を選ぶ際には、3つのポイントがあります。
まず1つ目は、成分です。
ビタミンC誘導体には、水溶性・油溶性・両性という3つの種類がありますが、その中でもっとも浸透力が高く、奥深くまで効果が届くのが「両性ビタミンC誘導体」です。販売表記に「APPS」「パルミチン酸アスコビルリン酸3Na」と表記がありますので、チェックしてみてください。
2つ目のポイントは、ビタミンC誘導体の配合量です。
適切な配合量の目安は、両性ビタミンC誘導体の場合は1%以下です。それ以外のビタミンC誘導体の場合は、3〜5%程度の配合が望ましいでしょう。
成分表示欄は、成分の配合量が多いものが一番上に表示されます。ビタミンC誘導体は量が少なすぎると良さを実感できないため、配合量をしっかり確認して購入しましょう。
3つ目のポイントは、一緒に配合されている成分です。
美白ケアやエイジングケアなど、様々な成分が配合されていますので、目的に合わせて選択しましょう。
特にニキビケアにオススメの、一緒に配合されていると効果が期待される成分はこちらです。
- アルブチン
- イソフラボン
- カミツレエキス
- フラーレン
- レチノール
これらが一緒に入っていれば、ビタミンC誘導体と併せてより高い効果が期待できます。
ビタミンC誘導体は赤みのニキビ跡だけでなく、色素沈着ニキビ跡にも効果があります。ニキビ予防にもなりますので、ぜひ取り入れてみてください。
■グリチルリチン酸ジカリウム
グリチルリチン酸は、もともと漢方の原料としても知られる甘草の根に含まれている成分です。化粧品には「グリチルリチン酸2K」「グリチルリチン酸ジカリウム」と表記されています。
古くから抗炎症剤として広く用いられてきました。このグリチルリチン酸をカリウムと化合させたグリチルリチン酸ジカリウムが、赤ニキビのように炎症を伴うニキビの症状緩和に一定の効果を発揮します。
ただし、炎症したニキビを治す効力はありますが、ニキビ予防効果はありませんので、あくまでニキビの炎症に効く成分だと認識してください。
■サリチル酸
ヤナギの一種セイヨウシロヤナギの樹皮から結晶として発見されたサリチル酸は、角質柔らかくしてターンオーバーを助ける働きがあります。また、高い抗菌・殺菌作用も併せ持ちます。
角質を溶かして柔らかくする働きがあるため、洗顔料やピーリング剤としても使用されます。ただし、ピーリング際は肌への刺激が強すぎることもあります。炎症したニキビがある場合は使用しないでください。
また、その日の肌状態によってはヒリヒリと刺激を感じる場合もありますので、必ずパッチテストをすることをおすすめします。ペースも月に1回程度で十分なので、やりすぎには注意してください。
3-2.色素沈着のニキビ跡に効く成分
■ハイドロキノン
ハイドロキノンは、別名「肌の漂白剤」と呼ばれ、シミやニキビによる色素沈着に効果がある成分です。色素沈着の原因となるメラニンの生成を促すのがチロシナーゼという成分です。ハイドロキノンには、このチロシナーゼを弱らせる効果があります。
ただし、ハイドロキノンはニキビ跡のみに有効で、ニキビ自体には悪影響な成分です。ハイドロキノンが炎症を悪化させて、色素沈着を悪化させることがあるためです。ニキビがある場合は、まずニキビを治療することが先決です。
ハイドロキノンは、皮膚科などの医療機関を受診し外用薬として使用します。使用量や使用回数を守り、安全にニキビ跡を改善しましょう。
また、ハイドロキノンを使用する際には紫外線対策が必須です。ハイドロキノンを使用している時は、非常に紫外線の影響を受けやすい状態ですので、必ず日焼け止めや帽子などの対策をしましょう。
さらにハイドロキノンは熱や光に弱い性質があるため、密閉して冷蔵庫など冷暗所で保管しましょう。
■トラネキサム酸
トラネキサム酸には、メラニンの生成を抑制する効果、炎症を抑える作用があります。肝斑などのシミを薄くする効果でも知られています。
ただし、皮脂分泌を抑える効果などはないので、ニキビ自体ではなく、あくまでニキビ跡の色素沈着に効く成分です。
トラネキサム酸は飲み薬として皮膚科で処方されます。市販されている内服薬、化粧品もあるので、お手軽に試したい方はこちらからでも良いかもしれません。
■水溶性プラセンタエキス
水溶性プラセンタエキスは、水に溶けるプラセンタという意味です。
プラセンタは英語で「胎盤」という意味で、その成分はたんぱく質・アミノ酸・ビタミン・ミネラル・核酸・酵素など、私達が食事で摂取する成分からできています。美白効果などのお肌への効果だけでなく、疲労回復やダイエット効果などでも注目される成分です。
水溶性プラセンタエキスは、化粧水などの化粧品に配合されています。選ぶポイントは、プラセンタの配合量の割合です。プラセンタの配合量は多ければ多いほど効果が高まりますので、購入の際には成分配合をチェックしてみてください。
3-3.クレーターのニキビ跡に効く成分
■ヒアルロン酸
出典 | 肌らぶ
最も厄介なクレーターのニキビ跡をきれいに治すためには、お肌の回復が最優先です。
お肌の回復の第一歩は保湿です。カサカサしている乾燥肌は水分量が低下し、肌バリア機能も正常に働かず、外部からの刺激に敏感になりがちです。まずはしっかり保湿をして、しっとりふっくら肌を目指しましょう。
ヒアルロン酸といえば、化粧水がお手軽に取り入れられるアイテムです。ヒアルロン酸配合の化粧水はドラッグストアなどで入手できるので、すぐに取り入れることができます。ニキビ跡に刺激を与えないように、コットンを使った過剰なパッティングなどは避けましょう。
本来、ヒアルロン酸は肌の真皮に備わっているものです。よって、ヒアルロン酸配合の化粧水を肌に塗っても、真皮にまで直接入り込んで、ヒアルロン酸を補充してくれるわけではありません。主に、表皮の外側にある角質層の水分量を保持する目的で化粧水に配合されています。
そんなヒアルロン酸をニキビ跡のクレーター部分の皮下に直接注入する方法があります。美容皮膚科などで行われる「ニキビ跡ヒアルロン酸注入」という施術です。クレーターの下に弾力のあるヒアルロン酸が注入されることで、くぼんだ凸凹の皮膚が目立たなくなる効果があります。
費用は5〜10万円程度と、かなり高額になります。また、効果が維持できるのは1年程度ですので、継続しての利用となるとかなりの費用が必要となります。
■セラミド
セラミドは表皮の一番上の層である表皮の角質層に存在しています。また、細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつです。
細胞間脂質の役目は、水分を蓄えて肌を保湿するとともに、細胞間をすき間なく埋めることで外部からの刺激をシャットアウトすることです。
ヒアルロン酸も保水力を持ち、肌の弾力とうるおいをキープする役目があります。ヒアルロン酸とセラミドの違いは、ヒアルロン酸は真皮で、セラミドは角質層で、保湿の役割をしている点です。ヒアルロン酸を補って真皮の保水力を高めたら、角質層にあるセラミドを補って保湿とバリア機能を高め、肌の内部の水分が外に逃げないようにするのがベストです。
セラミドが水に溶けにくい成分なので、化粧水よりもクリームやジェルで使用するほうが良いでしょう。またセラミドは比較的高価なため、低価格の化粧品の場合、配合量が微量という場合があります。配合量にも注目して購入してください。
ヒアルロン酸配合の化粧水、セラミド配合のクリームを使い、毎日しっかりと保湿することが凸凹クレーター改善の第一歩になります。
■コラーゲン
美容成分としてお馴染みのコラーゲンは、凸凹になったクレーターニキビ跡にも効果があります。コラーゲンにはお肌の弾力やハリなどを作る働きがあります。この弾力を作る力が凸凹のお肌を目立たなくしてくれます。
コラーゲンは化粧品などの外からの注入だけでなく、食品から摂取することができます。コラーゲンを多く含む食品です。
- 豚足
- 牛スジ
- 鶏手羽先
- フカヒレ
- うなぎ
- エビ
- すっぽん
効果的な食べ方は、ビタミンCと一緒に摂取することです。お手軽なのでは「レモンを絞ってかける」です。割となんにでも合いますので、ぜひお試しください。
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