妊婦でも青汁は大丈夫？おススメの理由と5つのチェックポイント

妊娠中には血糖値を左右するインスリンの働きが鈍くなります。そのため血糖値が上がりやすくなり、糖尿病になりやすいです。特に青汁は液体なので糖分が吸収されやすく、血糖値が上がりやすくなってしまいます。

糖分の過剰摂取で体重増加も起こりやすくなります。妊娠中は太りやすく、それで体重が増えすぎると、難産になり母子ともに危険な状態になることもあります。

・人工甘味料のキケン
青汁には人工甘味料が使われていることもあります。低カロリーだけれども甘味が強く、だから大丈夫と思いがちですがそうとは限りません。

人工甘味料は添加物と同じで発がん性が指摘されているものもありますし、胎児への影響が未知数のものもあります。無用な不安をなくすためにも、人工甘味料は避けた方がいいでしょう。

人工甘味料には、アスパルテーム・スクラロース・アセスルファムカリウムなどが多く使われます。これに対して、エリスリトール・マルトースといった麦芽糖は、植物を由来とした甘味料ですので比較的安心できます。

3.3海外産の原材料は避けたい

青汁の原材料は海外産のものもあれば、国内産にこだわっているものもあります。お腹の中に赤ちゃんがいるなら、原材料が海外産のものはできるだけ避けたいですね。

主原料の野菜は国産でも、その他に使われている野菜は海外産ということもあります。日本産だったらなんでもいいということではありませんが、海外産の場合、日本産よりも土壌汚染が心配です。有機栽培と書かれていても、十分に注意しなければいけません。

海外産だったとしても、国内で「残留農薬のチェック」がされているかどうかチェックしたいですね。結局口に入る時点で農薬があるかどうかが問題です。

3.4「カフェイン」が入っているのはダメ？

妊婦さんだからカフェインをまったく摂ってはいけないわけではありません。食品安全委員会によると、妊婦さんが1日に摂って良いカフェインの上限は200～300ｍｇほどとされています。

青汁には、飲みやすくするために抹茶や煎茶が配合されていることがあります。それらにはもちろんカフェインが含まれていますよね。ですから、青汁にはカフェインが含まれるものもあります。

ただ、青汁は抹茶などがメインではないので、実際のお茶ほどカフェインが多いわけではありません。さらにノンカフェインの青汁もたくさんありますので、妊婦さんはそうした青汁の方を選んでもいいです。

カフェインは、チョコレートや他のお茶などの食品にも含まれますから、青汁だけで1日のカフェインを摂るわけではありません。他に食べるカフェインを含む食品についても知った上で、青汁のカフェイン含有量を考えましょう。

3.5「妊娠中NG」もある

青汁によっては「妊娠中はお控えください」といった表示のあるものもあります。こうした青汁はもちろん飲まないようにしましょう。

青汁は健康のために飲むものですから、表記があって飲んでしまっても、すぐに悪い影響が出ることがないでしょう。

けれども、「妊娠中NG」と書かれているということは、普通なら問題にならないカフェインなどの量が多いのかもしれません。あるいは他の理由があるのかもしれません。そのため妊娠中はメーカーの指示に従うようにしましょう。

3．妊婦さんに嬉しい！青汁の効果

具体的に妊婦さんが青汁を飲むことで、どんな効果を得られるのでしょうか？妊婦さんや胎児への栄養補給は当然ですが、その他にも妊婦さんは妊娠中に色々なトラブルが起こりやすいです。

妊娠中はただでさえ動きにくく、いろんな制限がされるのに、トラブルまで起こると気が滅入ります。できることならそうしたトラブルを避けたいですよね。

そんな妊婦さんのトラブル回避にも、もちろん胎児にも嬉しい青汁の効果を紹介します。

3.1「便秘解消」効果

妊婦さんは便秘になりやすいです。それまで便秘とは無縁だったという人も、ホルモンの影響や子宮の大きさに圧迫されてで腸の動きが悪くなることがあります。そのため妊娠すると、妊娠期間を通して便秘に悩まされることは珍しくありません。

青汁に使われる原材料には「食物繊維」が豊富なものが多いです。よく使われる原材料の中では、特に「明日葉」が食物繊維を多く含みます。

・2種類の食物繊維が大事
便秘解消に食物繊維は大切ですが、食物繊維は2種類あります。それは不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2つで、便秘解消にはこの両方が大切です。

不溶性食物繊維は便のかさを増やす働きをします。これに対して水溶性食物繊維は便を出やすくしてくれます。どちらか一方だけをたくさん摂っても便秘解消にはつながらないんですね。

青汁の原料として使われる野菜には、この食物繊維が2種類とも含まれます。特に明日葉には2種類の食物繊維がバランス良く含まれていますので、妊娠中の便秘にうってつけです。

・難消化性デキストリン
青汁の添加物には「難消化性デキストリン」と書かれていることがあります。これは食物繊維のひとつで、トウモロコシのでんぷんからできています。これは水溶性の食物繊維です。

難消化性デキストリンは水溶性食物繊維なので、次のような効果があり、様々な食品に添加されています。

□糖の吸収速度を遅くする
□脂肪の吸収速度を遅くする
□腸内環境を整える
□ミネラルの吸収促進

名前だけ見ると添加物として嫌煙してしまいそうですが、もともとはデンプンから作られています。そのため比較的安全なものと考えていいでしょう。

ただ、原材料のケール・大麦若葉・明日葉などにも十分の不溶性・水溶性食物繊維が含まれています。普段の食事の中で摂る食物繊維が少ないと感じれば、青汁から食物繊維を多めに摂ってもいいですね。

3.2「食べられないとき」に助かる

妊婦さんは特に妊娠初期につわり症状に悩まされることがあります。そうなると「きちんとしたものを食べられない」「栄養バランスどころじゃない」となってしまいます。

そんなときに青汁なら、液体なのでスッと飲むことができます。その上必要な栄養を摂取できますので、胎児にもきちんと栄養を届けてあげられます。

つわりがひどくなると病院で点滴をするまでの状態になることもあります。けれども青汁なら、栄養補給と共に水分も摂取できますから、脱水状態になることも避けられます。

3.3「葉酸」をとれる

やはり妊婦さんが意識して摂らなければいけないのが「葉酸」です。葉酸は細胞分裂に不可欠で、特に妊娠初期に不足すると、胎児の発育に悪影響を及ぼす危険が高くなります。

青汁の原材料の中では「ケール」や「明日葉」が葉酸の含有量が多いです。

そもそも葉酸はビタミンB群の水溶性のビタミンです。成人ならば1日の摂取量が200μｇが目安ですが、妊婦さんはその倍の400μｇの摂取が必要とされています。

普通の食事ではこの量を摂るのが難しいので、厚生労働省でもサプリメントなどでの摂取を推奨しています。それを他の栄養素も一緒に摂れる青汁で補ってもいいですね。

葉酸は継続して摂取することで効果を発揮します。できれば妊娠の前から摂取し、授乳期まで続けて摂ることが大切です。

3.4「貧血」対策に

妊婦さんは血の量が多くなります。それに対して赤血球の数が相対的に少なくなるので、血が薄くなっている状態になります。そのため妊婦さんは貧血になりやすいんですね。

貧血対策には赤血球を形成する鉄分を補給することが大切です。この鉄分は、青汁の原材料の中で言えば、「大麦若葉」に特に多く含まれています。

・鉄剤は副作用が心配
妊婦さんによっては貧血の症状が強くて、鉄剤が処方されることもあります。しかし問題は、この鉄剤が消化器官を刺激してしまって、便秘が悪化してしまう可能性があることです。

妊婦さんはそもそも便秘になりやすいのに、貧血対策の副作用で便秘になってしまっては意味がありません。

その点青汁なら鉄剤ほど強い影響は心配ありません。さらに便秘解消のための食物繊維も豊富です。また、葉酸は血液を作る作用もあるので、複数の方向から貧血対策になります。