2 ゼビアックスはどんなニキビに効くの?その効果と特徴は?
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では、早速ですがゼビアックスの効果や特徴について説明していきます。
2-1 【復習】ニキビはなぜできるの?
まずその前に、簡単にニキビがなぜできるのか、ということについて復習しておきましょう。そのほうが、ゼビアックスの効果とそのメカニズムがよく理解できるはずです。
まず、ニキビは思春期、ストレス、睡眠不足、偏った食生活、悪い生活習慣などによって、男性ホルモンの分泌が多くなることが根幹の原因です。男性ホルモンは皮脂腺を刺激するので、皮脂の過剰に分泌されてしまうのです。
その結果、まず皮脂が毛穴に詰まってしまいます。それと同時に、男性ホルモンの影響で皮膚の新陳代謝であるターンオーバーが正常に働かなくなって、皮膚の表面の角質が分厚くなる過角化が起こり、それがフタになって毛穴をふさいでしまいます。このダブルの影響で、毛穴は完全にふさがれてしまうのです。この段階が白ニキビです。
すると、毛穴に詰まった皮脂が大好きなアクネ菌がどんどん繁殖し、そして周囲の皮膚に影響を与えて炎症を起こし、その結果ニキビは真っ赤に腫れ上がってしまいます。これが赤ニキビです。
さらにこれが悪化すると、炎症から化膿が生まれ、黄色ブドウ球菌というものも繁殖し始めて、赤ニキビが黄ニキビになってしまいます。ニキビとしてはかなり重症です。
これがニキビが発症して、さらに悪化していくというメカニズムです。
2-2 ゼビアックスの効果とその理由
さて、このようなニキビに対して、ゼビアックスはどのような症状に対し、そのような効果を発揮するのでしょうか。
2-2-1 ゼビアックスは非常に強い抗菌作用で赤ニキビの化膿、炎症を解消
ゼビアックスに配合されているオゼノキサシンは、非常に強い抗菌作用を持っています。ですので、これをニキビに塗ると、特に炎症を起こしている赤ニキビの原因であるアクネ菌を死滅させることができます。その結果炎症が治まってニキビは快方に向かうのです。
また、すでに化膿してしまった黄ニキビに関しても同様の効果を発揮します。
なぜゼビアックスにこのような効果があるのかというと、少し難しい話なのでかいつまんで説明します。
アクネ菌も黄色ブドウ球菌も、それぞれは1個の細胞です。したがってDNAを持ち、そのDNAが自分を複製することを通じて細胞分裂し、繁殖していきます。これに対してゼビアックスはDNAの複製に必要な酵素の働きを邪魔する働きを持っています。したがってゼビアックスを塗られると、アクネ菌も、黄色ブドウ球菌も繁殖できなくなり、徐々に死滅していってしまう、ということなのです。
2-2-2 既存の抗菌型ニキビ治療薬よりも効果は高い
先行するニキビ治療薬の中でこのような抗菌力を持ったものにはアクアチムとダラシンTがあります。これらをすでに皮膚科医で処方されている人もいるでしょう。
実は、ゼビアックスはこの2つのニキビ治療薬よりも強い抗菌作用を持っていることが実験で証明されています。
抗菌力を測る指標に「最小発育阻止濃度」というものがあります。これは、どれだけ薄い濃度で菌の繁殖を防げるか、という指標です。ですので、薄ければ薄いほど抗菌力が高いということになります。
この「最小発育阻止濃度」の試験を行ったところ、ゼビアックスが0.06、アクアチムが0.5、ダラシンTが8.0という結果になりました。
ここから見る限り、ゼビアックスは先行する2つのニキビ治療薬よりもかなり高い抗菌効果を発揮するということが言えるわけです。
2-2-3 ニキビ患者の臨床試験でも高い効果が出たゼビアックス
しかしこれはあくまで実験上のデータなので、実際のニキビの患者の場合はどうなのか、ということが気になります。その点についても、臨床試験が行われました。
その内容は、ニキビの患者約200人に対して、ゼビアックスを使用するというもので、結果は赤ニキビの数が54.77%減少しました。ただし同時にアクアチムも比較のために同じ臨床試験をしており、そちらでも53.59%減少、という結果でした。これだけ見ると、ゼビアックスとアクアチムの差は1%程度なので「劇的に」効いたというところまではいっていません。
しかし同程度の高い効果がある、ということはことは間違いなく言えるでしょう。
2-3 ゼビアックスの使い方はとても簡単
では、皮膚科医でゼビアックスを処方されたときに、どのように使えばよいのかということですが、実は非常に簡単で、これもゼビアックスの特徴であり、優位性のあるところだと言えます。
2-3-1 1日わずか1回塗るだけ
ゼビアックスの使用方法は1日たった1回だけです。先行する2つの薬は、1日2回なのでそれに比べて非常に使いやすいということは言えるでしょう。しかし、早く良くなりたいからと言って、1日に2回以上使用すると効果が強くならずに、逆に副作用だけが強く出てしまうので、それはやめましょう。
また、ゼビアックスは比較的粘度の高いローションタイプの塗り薬なので、塗った後に垂れにくく使いやすい、という特徴もあります。
さらに塗るタイミングですが、基本的には入浴後か洗顔後が推奨されており、特に赤ニキビの場合は必ず洗顔後に塗るのがよいことになっています。その際に迷うのは化粧水の前か後かということですが、清潔な状態で塗る方が効果が出ますので、化粧水の前に塗ってください。
2-3-2 ほかのニキビ治療薬も処方されている場合。それらとの併用方法
また、すでに皮膚科医でほかのニキビ治療薬を処方されていて、それと一緒に使うように指示された場合どうしたらよいか、という点です。主に一緒に処方されるのは、ディフェリンゲルとベピオゲルが多いので、その2つについて説明します。
■ ディフェリンゲルとゼビアックスの併用と順番
まずディフェリンゲルとの併用の場合は、ゼビアックスを朝、ディフェリンゲルを夜に塗ってください。
もしも、同時に使う場合は、特に皮膚科医からの指示がなければディフェリンゲルが先、ゼビアックスは後にしてください。その理由は、ディフェリンゲルはどの種類のニキビでも効果がありますが、ゼビアックスは赤ニキビや黄ニキビの炎症や化膿している部分だけで使うものです。したがって、先にディフェリンゲルを塗っておくと、その上から塗ったゼビアックスが広がらないで済むので、その順番がいいわけです。
■ ベピオゲルとゼビアックスの併用と順番
ベピオゲルとゼビアックスとの併用の場合も、皮膚科医の指示がなければ先にベピオゲルを使いましょう。これもディフェリンゲルと同様に、ベピオゲルのほうがどの種類のニキビにも効果があるので先に塗り、後から塗ったゼビアックスが化膿、炎症以外の部分に広がらないようにするためです。
2-3-3 なぜゼビアックスが1日1回で効果が出るの?
ゼビアックスの特徴であり、使い勝手のいいところはアクアチムやダラシンTと違い、1日1回塗るだけでいい、ということですが、これも臨床試験で確認されたことです。
試験内容は、ゼビアックスを1日2回使用した患者グループと、1日1回のグループに分けて効果を確認するものです。その結果は、どちらも効果に差はありませんでした。このことから、ゼビアックスは1日に1回で十分、という結論が出たのです。
2-4 ゼビアックスは利用しやすい薬価設定でも優秀
さらに、先行の2品に比べてゼビアックスが使い勝手がいいのは価格面からも言えます。保険で使う医薬品の価格は、国によって「薬価という形で決まっていますが、その薬価がゼビアックスはアクアチムやダラシンとほぼ同じなのです。
具体的には、
ゼビアックス 82.2円/g
アクアチム 41.10円/g
ダラシンT 42.30円/ml
です。
これだけ見ると、ゼビアックスの薬価がほかの2倍のようですが、実はゼビアックスは1日1回、ほかの2品は1日2回の使用なので、実際にはほぼ同じになるのです。その結果、ゼビアックスは1本あたり20mLの容器ですので、薬価は82.2円×20ml=1644円となります。ただし、保険適用なので、実際の患者の負担は1644円×3割=493.2円ということで、ほぼ500円で購入できます。
ただし、実際に薬局に払う時には、作業代金や、あるいは病院に払う治療代もあるので、トータルではこれに1000円から1500円くらいのプラスになるでしょう。
いずれにしても、通常は高いのが新薬なので、それを先行の医薬品とほぼ同等の費用で使えるというのは、メリットがあると言えます。
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