色素沈着したニキビ跡は治せる！自宅でできる３つの色素ケア

4. 自宅で治そう！色素沈着改善で知っておきたいこと

出典 | PAKUTASO

4.1 お肌のターンオーバーを知ろう

お肌が生まれ変わるサイクルのことをターンオーバーと言います。ターンオーバーが起こると、お肌の表面の古くなった皮膚が剥がれ落ち、新しい皮膚になっていきます。いわゆる「アカ」が古くなった皮膚のことです。ターンオーバーはおよそ１ヶ月の周期で行われます。

ニキビ跡による色素沈着が起こる原因である皮膚の炎症やメラニン色素は、ターンオーバーによって次第に薄くなっていきます。つまり、ニキビ跡は１日や２日で治るものではなく、月単位でのケアが必要になるのです。また、お肌が上手にターンオーバーできなかったり、さらなる刺激でお肌に炎症や日焼けなどが起こると、治りが遅くなります。

正常なターンオーバーに必要な要素は以下の３点です。

・紫外線を受けない

色素沈着の原因は、紫外線によるメラニンの変色です。ニキビ跡を治すには、変色したメラニンが剥がれ落ちるターンオーバーを促すことと、さらなる紫外線による変色を防ぐことです。

冬場でも紫外線は肌へ刺激となりますので、毎日のスキンケアやお化粧をする時に、日焼け止めを塗っておく習慣を作りましょう。

・十分な水分量がある

お肌のターンオーバーには水分が必要です。顔を洗った直後からお肌の水分蒸発は始まっているので、洗顔後やお風呂上がりの後は、すぐに水分補給をしてあげてください。

保湿成分と言えば「ヒアルロン酸」や「セラミド」といった成分をよく聞きますよね。それぞれの違いは一体何でしょうか？

ヒアルロン酸・・・

お肌の中の方で、細胞と細胞の間を埋める成分です。たった１グラムで６リットルもの水分を抱え込むことができる優れた保湿成分です。

セラミド・・・

セラミドは、お肌の表面の細胞と細胞の間を埋める成分です。水分を抱え込むという性質だけでなく、細胞と細胞の間を埋めて外からの刺激を防御するという役割を持っています

ヒアルロン酸配合の化粧水で水分を補給し、セラミド配合のクリームや美容液でお肌の表面の水分を補給することで、お肌の水分量を多く溜め込むことができます。また、お風呂上がりや洗顔後は急激にお肌の水分が抜けるため、化粧水を塗る前に、プレ化粧水としてスプレータイプの保湿化粧水や、ない場合は水が入ったスプレーを顔に吹きかけてからケアを始めると、よりもっちりとしたお肌作りが可能です。

・良い生活習慣とストレスのない生活

正常なターンオーバーを促すには、生活のサイクルを一定に保った方が良いでしょう。できるだけ決まった時間に起床し、朝の日差しを浴びるようにしましょう。朝・昼・晩と栄養バランスのとれた食事をとり、適度な運動を行うことで、体の新陳代謝を促していきます。

ストレスを溜め込みすぎるのもよくありません。ストレスと上手に付き合い、解消していく意識を持つことが大切です。１日の終わりには、湯船に浸かって体のコリをほぐしましょう。お気に入りの入浴剤やバスソルトがあれば気持ちもリラックスできます。

4.2 ホルモンバランスを改善しよう

新しいニキビを作らないためにも、ホルモンバランスを整えることは大事なことです。

ホルモンバランスの乱れは、以下の点が考えられます。

・環境の変化

進学や進級、会社の部署移動、妊娠や出産、転居などによる環境の変化でホルモンバランスが崩れやすくなります。また、季節の変わり目にお肌が変化しやすい方も、環境の変化に敏感な肌質を持っています。

・PMS（月経前症候群）

女性は排卵後から黄体ホルモンが分泌され始めます。この黄体ホルモンは、皮脂の分泌量を増やしたり、体内の水分を蓄える性質があります。足のむくみや、ニキビが出始める事で、「そろそろ生理かな？」と思う方は多いのではないでしょうか？

・冷え

体が冷えてしまうと血行が悪くなります。血行が悪くなると、内臓の働きが低下してしまい、ホルモンの分泌が正常に行えなくなってしまいます。特に女性は、生理痛がひどくなる原因にもなります。慢性的な冷え性を持っている方は、毎日湯船に浸かって血行の流れを良くしてあげるなどし、冷えないカラダ作りを目指しましょう。

・ストレス

仕事や家事、子育て、対人関係、SNSなど、身近にはたくさんストレスを受ける環境があります。自分自身がどの程度でストレスを感じるのか、ストレスを感じる度合いを考えて無理をしないようにしましょう。「お休みの日はSNSを見ない」、「月に１度は子供を旦那や実家に預けて友達とお食事する」「職場まで歩いて運動する」など、工夫してみてください。

・睡眠不足

睡眠中に分泌される「成長ホルモン」はお肌のターンオーバーを行う大切なホルモンです。学校やバイト、仕事が終わって、やっと自由な時間が得られる夜中の時間帯。ついつい夜遊びや夜更かしをしてしまいがちですが、お肌をキレイにしたいのであれば睡眠はしっかりとるようにしてください。

お肌のケアを頑張っても、ニキビ跡やニキビが治らない方は、ホルモンバランスに原因があるかもしれません。少しでも心当たりのある項目は、改善する努力が必要です。

4.3 生活習慣を見直そう

生活習慣の乱れは、お肌のターンオーバーの大敵です。大人になると、子供の頃のように規則正しい生活ができなくなりますよね。小学生や中学生の頃は、給食やお弁当のおかげで学校や家族が体調管理してくれていました。また、タバコやお酒などの嗜好品なども摂取することがありませんでした。

しかし、ニキビ跡をしっかりと治して、子供の頃のようなツルっとしていてフワフワした触り心地のお肌を手にいれるためには、大人の悪い生活習慣から抜け出して、カラダに負担のない生活を送ることが大事です。

4.3-1 タバコは我慢しましょう

ニキビ跡の色素沈着をキレイに治したい方は、タバコをやめましょう！生活の一部になっている方にとって、タバコを断つことはストレスになるので、なかなか難しいですよね。カラダに悪いとはわかっていても、なかなかやめることができないのがタバコです。

タバコがニキビ跡の改善に悪影響を及ぼす点は下記の点です。

・ビタミンCを破壊

・睡眠の質低下

・メラニン色素の増加

ニキビ跡は、お肌の炎症とメラニン色素の変色が原因でしたよね。炎症を改善するには、ビタミンCが必要不可欠です。ビタミンCはお肌の炎症を抑える役割があり、また、メラニン色素の生成を抑える役割も兼ね備えています。また、減らしていきたいはずのメラニン色素を増加させてしまう恐れもあります。

さらに、喫煙者は吸っていない方に比べ、睡眠に入る時間が長く、深い眠りに入りづらいという統計が出ているんです。

4.3-2 睡眠時間は足りてますか？

よく、夜の２２時〜夜中の１時はお肌のゴールデンタイムと言われますが、ライフスタイルが様々な現代において、夜の２２時までにお布団へ入るのは至難な業だと思います。

できれば、ゴールデンタイムに就寝できればお肌に一番いいのですが、最近では、寝る時間帯より寝る質の高さが重要視されています。ポイントは以下の２点です。

・お肌の新陳代謝が行われるのは睡眠開始から３〜４時間の間

・睡眠時間は６時間確保

つまり、睡眠時間は最低でも６時間かつ、ぐっすりと眠ることが大切なんです。とは言っても、睡眠の質は自分で操作できませんよね。良質な睡眠を得られるコツをつかんで、お肌のターンオーバーを促す成長ホルモンを分泌させてあげましょう。

【良質な睡眠を得るコツ】

・睡眠の２-３時間前に食事は済ませる

食事を取ると、消化器官が働き始めます。しかし、睡眠に入ると体内の働きが低下するため、消化不良を起こしてしまいます。睡眠の質が低下するだけでなく、体重増加の原因にもなります。どうしてもお腹が空いてしまって仕方ない時は、白湯やホットミルクなど、胃に負担がかからないものを飲みましょう。

・睡眠の前１時間前にお風呂を済ませる

人が眠くなるタイミングは、体が冷えていく頃です。お風呂上がりで体がホカホカしている時は寝つきにくく、深い眠りに入りづらくなります。お風呂上がりから１時間は時間を空けて眠るようにしてください。

・睡眠の前に体をほぐす

お風呂上がり、眠る前に簡単なストレッチをすることをオススメします。軽いストレッチは脳がリラックスする副交感神経が働き、体がリラックスモードに突入します。体の血行も良くなるので、肩こりや冷えで悩んでいる方にも効果があります。

・睡眠前にスマホやパソコンを見ない

脳は明るい光を見ると「朝だ！起きよう！」と反応します。眠る前にスマホやパソコンなどの明かりを見てしまうと、脳が起床モードになりぐっすりと眠り入りづらくなります。

あらかじめ次の日の予定やアラームはお風呂を入るまでに設定し、スマホの電源を切って充電する癖をつけましょう。スマホの電源がずっとついたままという方は、スマホの動作不具合にもつながります。また、休ませてあげることでバッテリーの持ちも良くなりますよ。

・部屋の明かりは暗めにする

前述の通り、部屋が明るいと脳が睡眠モードに入りません。脳をリラックスさせるために、部屋は暗めにし、交感神経を副交感神経へと切り替えてあげましょう。

4.3-3 栄養バランスを考えよう

ニキビ跡の色素沈着には、炎症を抑えるためにビタミンCを摂取しましょう。

ビタミンCは、成人した人の場合、１日１００ミリグラムの摂取を推奨されています。では、日常的にビタミンCを取り入れるために、ビタミンCを多く含む食材を知っておきましょう。

【ビタミンCを多く含む食材】

・ピーマン（特に赤や黄が豊富）

・ケール

・ブロッコリー（茹で）

・カリフラワー（茹で）

・アセロラ

・ゆず

・キウイ

・いちご

・レモン

・オレンジ

お野菜はサラダや温野菜で、果物はデザートや朝食にヨーグルトに混ぜて食べるなどがオススメです。好き嫌いが分かれる食材ですので、食事だけでビタミンCの摂取が難しい方はサプリなどを利用するのも手でしょう。

4.4 市販薬でしっかり治そう

日頃の食事やケア方法を見直すだけでなく、お薬を使うことで治りが早くなります。ドラッグストアで購入出来る、ニキビ跡に効果的な市販薬を紹介します。

4.4-1 色素沈着に効く！オススメ飲み薬

「トランシーノ ホワイトＣ」

出典 |　第一三共ヘルスケア　

メラニンの生成を抑制し、しみ・そばかす・日やけ・かぶれによる色素沈着緩和させる飲み薬です。ビタミン剤としても利用できます。ニキビ跡の色素沈着にも効果があり、ビタミンC配合なので、炎症を緩和させる効果も期待できます。

「ハイチオールCホワイティア」

出典 |　エスエス製薬　

変色したメラニン色素を無色化する医薬品です。抗酸化作用を持つアミノ酸「L-システイン」を配合し、メラニン生成の抑制や、お肌のターンオーバーを正常化する効果もあります。小粒で飲みやすいので、お薬が苦手な方にも服用しやすくオススメです。

4.4-2 ニキビにも効く！オススメ塗り薬

「ケシミンクリーム」

出典 |　小林製薬　

ビタミンC誘導体がメラニン色素の生成を抑えてくれる塗り薬です。夜眠る前に使用すると効果的です。

「テラ・コートリル®軟膏a」

出典 |　ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

抗炎症作用のある塗り薬です。赤みのあるニキビ跡や紫がかったニキビ跡に効果があります。

「ニキビ治療薬クリーム – 白色タイプ（18g )」

出典 |　クレアラシル

殺菌作用と消炎作用がある塗り薬です。こちらも赤みや紫がかったニキビ跡や、現在できているニキビに効果があります。

「ペアアクネクリームＷ」

出典 |　LION　

炎症を鎮めたりニキビの元となるアクネ菌を殺菌する役割があります。大人ニキビに特化した塗り薬です。

4.5 化粧品で毎日ケアしよう

医薬品の他にも、普段使うスキンケア用品でもニキビ跡の改善をしていきましょう。色素沈着に効果のある市販の化粧品をご紹介します。

4.5-1 ビタミン系でケア&予防

「VCローション」

出典 |　Sibody　

ビタミンC誘導体がお肌の炎症を鎮め、赤みや紫みのあるニキビ跡に効果が期待できます。また、今できているニキビを抑えて、ニキビの予防もできます。毛穴の開きや黒ずみなどの毛穴トラブルにも効果があります。

4.5-2 美白系で色素を徹底ケア

「ラグジュアリーホワイトローションAO II」

出典 |　アンプルール　

透明感高浸透ホワイトローションでクリアな肌へ導く美白化粧水です。浸透力が良く、しっかりと肌の奥までしみ込みます。ターンオーバーの促進や、セラミド配合なので肌のバリア機能もアップします。