里芋のぬめりはここがすごい！６つの効果・効能のすべて！

2-6ダイエットしたい人！

里見の含まれている水溶性の食物繊維のムチンやグルコマンナンなどは、糖の吸収をゆるやかにしてくれます。

食事をすると血糖値が上がりますが、その血糖値を正常にするホルモンがインスリンです。血糖値が高いままだと糖尿病などの生活習慣病のリスクが上がりますし、インスリンが過剰に分泌されて、血糖値を正常に作用するよう頑張ってくれると、余ったインスリンは脂肪を蓄えるように動いてしまいます。

ここで大事なのはバランスをとることですが、食事の内容で糖の吸収を抑えるように働きかけることができれば、血糖値のコントロールにもつながり、しいては健康を保つことにつながります。

里芋には、水溶性食物繊維とともに、糖の代謝を助け、タンパク質吸収を高める役割のあるビタミンB１が含まれています。ただ体重を落とすのではなく、健康的にダイエットしたい方にはオススメの食材と言えます。

3.里芋の栄養素を細かく見てみましょう！

3-1むくみを解消してくれる「カリウム」

里芋に含まれるカリウムの量は、芋類の中でも群を抜いています。100gあたり640mgの含有量で、１度の食事に３個を食べることで、約1600mgのカリウムを摂取することが可能です。

これは通常成人女性が１日に必要とされるカリウムの摂取量に当たりますから、他の食事での塩分や水分をコントロールすることができますし、むくみを改善することにもつながります。むくみをそのままにしておくと、疲労感が残ってしまい、代謝が悪くなってしまいます。

日々むくみ改善ができるように意識して摂りたい食材です。

3-2疲労回復に効果のある「ビタミンB１」

里芋にはビタミンB１が豊富に含まれています。ビタミンB１には糖質をエネルギーに変えてくれる働きがあります。

ですが、ビタミンB１だけではエネルギーに変えることができません。体内に取り込まれた酸素、アミノ酸などの酵素とビタミンB１が集まって、やっとエネルギーにすることが可能になります。この時ビタミンB１は、アミノ酸などの酵素を助けているため、補酵素！とも言われます。

ですので、ビタミンB１が不足してしまうとエネルギーが不足して疲れやすくなります。

糖をエネルギーとする臓器は筋肉を含めいろいろありますが、脳や神経はこの糖のみがエネルギー源で、他に代用するものはありません。

昨今、疲労の原因は疲労物質が脳への疲労信号を送ることで疲労感を生じるという研究結果も出ています。筋肉疲労や精神疲労ももちろんのこと、疲労感の指令を出している脳のケアも必要になってくるということになりますね。

しっかり食事をしているのに元気が出ない、運動もしっかりしているのになど・・・気になる方は、ビタミンB１の働きが鈍っているか？足りていないのかもしれません。

効率的に糖の吸収ができるように、エネルギー代謝に必要なビタミンB１の摂取を積極的にしていきましょう。

3-3ぬめりに含まれる「食物繊維」

里芋のぬめり成分には、水溶性食物繊維であるガラクタン・ムチン・グルコマンナンが含まれます。それぞれに素晴らしい働きがありますが、水溶性食物繊維は適度に水分を保持することで、便を増やし便通をスムーズにしてくれます。

また、大腸に届いた水溶性食物繊維は、善玉菌のエサになり腸内環境を整えてくれるので、悪玉菌が優位になりにくくなります。

さらに、有害物質を吸着し、便とともに排出する手助けをしてくれます。

里芋を食べることは、腸内環境を整えることになり、デトックスをしていることにつながります。

3-4抗酸化作用を持つ「リグナン」

里芋には、リグナンというポリフェノールが含まれています。リグナンは、ゴマに多く含まれることが有名ですが、里芋にも含まれているのはご存知でしょうか。

リグナンは、抗酸化力がとても強く、細胞を傷つける活性酸素を取り除く働きがあります。大量の活性酸素は老化を促進してしまいます。見た目の年齢も変わってきますので、強い抗酸化作用を持つリグナンは、女性にとっては嬉しいポリフェノールです。

また、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをしますので、女性の健康維持に欠かせない重要な成分です。

ですが、リグナンは体内に蓄積することができません。毎日欠かさず食べる習慣をつけたいものです。（注意点：皮にほとんど含まれますので、綺麗に皮をむいてしまうとリグナンは摂取できません）

3-5ガン細胞を抑制する「ムチン・ガラクタン」

里芋はアルカリ性食品で、がん細胞が好む酸性体質をアルカリ性に傾ける中和作用があります。

さらに、里芋に含まれるムチンは、胃腸の表面をその粘性で保護し、潰瘍ができる胃壁や腸壁を守ります。腸壁には、免疫を司る腸内細菌の約７０％が存在していると言われますので、腸内をいい状態に保つことで、もともとの免疫力を上げたりすることにつながります。

また、里芋に含まれるガラクタンは、脳細胞を活性化し、コレステロールのコントロールをし、免疫力も高めます。さらに、がんの発生や進行を防ぐ効果も期待されます。

ある中国の村では、ガン患者が一人も存在しないそうです。しかも土地も痩せていてほぼ３食で里芋を食べているとのこと。里芋はなかなか侮れない食材と言えます。

3-6保水力の高い「ムチン」

人の体は大量の細胞の集まりです。そしてその細胞には十分な水分が必要になります。

細胞がカラカラになってしまうと肌の乾燥や老化が進み、もちろん見た目年齢も上がります。逆にみずみずしい状態では、細胞分裂がスムーズになり、肌にもハリが出てきますので、見た目年齢も若くなります。

肌、目や口の乾燥は、バリア機能を弱めてしまいます。保水されていれば気にならなかったアカギレや目のかゆみ、ドライアイ、鼻のムズムズや、風邪をひきやすくなったり・・・。

ですので、水分で成り立っている私たちは、十分な量の保水を心がけた方がいい！ということになります。

里芋に含まれるムチンは、優れた保水力を持つ粘性の物質です。特に粘膜保護に大きく働いてくれます。積極的に摂っていきたい成分です。

4.里芋の美味しくて栄養の高いレシピをご紹介！

4-1里芋と鶏ムネ肉の煮物

里芋と鶏ムネ肉の煮物は、疲労回復や体力増強、免疫力アップに効果的です。

オススメは、砂糖と醤油を合わせた甘辛い味付けがオススメです。仕上げにネギを散らして少し七味唐辛子のアクセントがあるともっと美味しく頂くことができます。

4-2里芋のふわふわお好み焼き

里芋と豚ひき肉、ネギ、春菊、卵を合わせてお好み焼きをしてみてください。疲労回復、体力増強はもちろん、美肌にもとても効果がある組み合わせです。

里芋は生のままおろしがねでおろすか、フードプロセッサーでとろろ状態にしてください。大さじ１杯の小麦粉とかつおダシ少々、上記の具材を合わせて、リグナン豊富なごま油で焼きます。すっかり火が通りましたら、お好みのソースか、ポン酢でどうぞ。美味しいですよ。

4-3里芋とおからのコロッケ

コロッケに使うお芋をじゃがいもでなく里芋とおからにすることで、カロリーを半減することが可能です。このレシピでは、豊富な水溶性・不溶性食物繊維で腸内環境を整えること、イソフラボンによる骨粗鬆症予防にも効果が期待できます。

カルシウムと味のアクセントに、ちりめんじゃこ、チーズを混ぜてみてください。黒胡椒を多めに効かせるのがオススメです。カロリーがさらに気になる方は、表面を強火でさっと焼き目をつけ、オーブンのグリル機能で火を通してあげるといいでしょう。

4-4里芋田楽

里芋を蒸して火を通しておきます。竹串に３−４個を刺し、トースターで表面に焼き目をつけます。

お好みで塩コショウでも美味しいのですが、胡麻味噌をつければ血行促進や代謝向上に効果的です。柚子胡椒と味噌、マヨネーズを合わせても同様の効果を期待できます。

とにかく低カロリーで美味しいレシピですので、小腹が空いた時にはオヤツ代わりにもオススメです。

4-5里芋とごぼうの素揚げ

里芋とごぼうを合わせることで、便秘改善に効果的です。

一口大にした里芋とごぼうに軽く片栗粉を振って揚げます。私のオススメはわさび塩です。わさびの風味で塩分が少なくても、美味しく頂くことができます。また、七味マヨネーズ醤油もオススメです。これはつけすぎるとカロリーオーバーになりやすいので注意ですが、美味な万能ディップなので是非使ってみてください。

4-6里芋とこんにゃくのきんぴら

一口大にした里芋、こんにゃくをごま油でよく炒めます。しっかり火が入ったところで、めんつゆでささっと味付け、唐辛子と細かくした九条ネギを入れたらできあがり。血行促進や新陳代謝の向上、マンナンが増えるのでさらに便通改善に効果的です。

素材が低カロリーなので、少ししっかりめに味つけるのがオススメですが、塩分が気になる方は、山椒か七味唐辛子で風味をプラスしてください。

お好みで細切りの豚肉か、油揚げ、さつま揚げを加えるとまたさらに効果が増す上、美味しく頂くことができますよ！

5.里芋の簡単な下ごしらえ方法は？

5-1皮ごと茹でて手だけで「ツルン！」

表面の泥を落とすように洗っておき、縦長の端（特に頭の方）を少し包丁で落としておきます。

鍋に水を入れ里芋を投入、沸騰したら１０分ほどで柔らかくなります。竹串でチェックするのを忘れずに！スッと通ったらザルに移して冷まします。

粗熱が取れたら作業開始です。

端を少し落としてありますので、お尻の方をつまんであげると、「ツルン！」と飛び出します。

簡単に皮がむけますので、是非お試しください。

5-2レンジでチン！手だけで「トゥルっ！」

表面の泥を落とし、耐熱容器に入れラップをします。標準サイズで５個あたり６００Wで１０分ほどを目安に温めます。

粗熱を取ったら、端をぎゅっと押してみてください。「トゥルっ！」とむけます。

暑い時期や、火を使いたくない時など、簡単に済ましたい時にオススメです。

気軽に１品をプラスしてみてください。

5-3お酢をプラスして「かゆみなし！」

里芋のぬめりでかゆくなってしまう方に朗報です！！