ニキビに悩んでいる人が1度は試すことを検討したり、あるいは試したりしたことがあるニキビ用スキンケアがプロアクティブではないでしょうか?
一時期、大量にテレビCMを放映して、圧倒的な認知を獲得し、それを背景にユーザーを増やしたのがこのプロアクティブです。
しかしその反面プロアクティブには、悪い口コミもかなりあります。肌がピリピリするとか、返ってニキビが悪化したなどの商品の口コミ、あるいは初回セットを購入してそれで使わないと判断しているのにしつこく勧誘の電話がかかってくる、などです。
そこでここでは、プロアクティブがどういうスキンケアで、どのようなメカニズムでニキビを治す設計なのか、そしてその効果はどの程度期待できるのか、という点について公平な立場で検証していきます。
目次
1 プロアクティブの特徴とは?
1-1 プロアクティブの開発はアメリカ。そして歴史は意外に古い
1-1-1 日本上陸して15年の歴史
1-1-2 2017年に社名を「ザ・プロアクティブカンパニー株式会社」に変更
1-2 プロアクティブが「プラス」としてリニューアル。どこが変わった?
1-2-1 旧プロアクティブとプラスの比較【商品構成】
1-2-2 旧プロアクティブとプラスの比較【機能】
1-2-3 旧プロアクティブとプラスの比較【処方】
1-2-4 旧プロアクティブとプラスの比較【価格】
1-3 プロアクティブプラスについて詳しい処方と成分を解説
1-3-1 洗顔料の成分は?
1-3-2 美容液の成分は?
1-3-3 クリームの成分は?
2 プロアクティブがアピールしている効果は期待できるの?
2-1 サルチル酸の全品配合の評価は?
2-2 乾燥肌もOKは本当か?
2-3 引き締め効果はある程度あるか
3 プロアクティブの口コミはどう?使用している人はまずまずの評価
4 その他プロアクティブの気になる点を検証
4-1 本当に返品できるの?
4-2 しつこい電話がかかってくるの?
1 プロアクティブの特徴とは?
出典 | o-dan
1-1 プロアクティブの開発はアメリカ。そして歴史は意外に古い
1-1-1 日本上陸して15年の歴史
プロアクティブはアメリカのスキンケアメーカーである、ガシーレンカーという会社が開発をしました。この会社は1988年にカリフォルニア州パームデザートで設立されたもので、その当初はプロアクティブではなくほかのスキンケアを販売し、すぐにそれをヒットさせました。
そして、1995年にプロアクティブを「プロアクティブソリューション」という商品名で開発し、積極的なテレビCFを打って大ヒットさせました。ですので、それがもう20年以上前ですから、商品としては意外に歴史があるのです。
日本にガシーレンカー社が上陸しガシーレンカージャパンという日本法人を設立して、プロアクティブを販売し始めたのは2003年と、これもすでに15年近くたっています。もうニキビケアスキンケアとしては老舗ブランドと言ってもいいかもしれません。日本でも、真鍋かをりさんなどを起用して大量のテレビCFを打ち、大ヒット商品になったのはご存知の通りです。
1-1-2 2017年に社名を「ザ・プロアクティブカンパニー株式会社」に変更
2016年5月にガシーレンカー社は、食品などを中心にした世界有数の企業グループのネスレの傘下になりました。そして、ネスレのスキンケアのグループ会社と合弁して、スイスに「ザ・プロアクティブカンパニー」を設立したことで、日本のガシーレンカージャパンもザ・プロアクティブカンパニー株式会社と名称変更しました。
今までの日本でのガシーレンカー社はほぼプロアクティブしか販売していなかったのですが、これによってネスレの持っていたスキンケアブランド「セタフィル」なども販売することになりました。
これが日本でのプロアクティブの歴史です。
1-2 プロアクティブが「プラス」としてリニューアル。どこが変わった?
そしてそれに先立ち、プロアクティブとしてのもう1つのニュースは、従来のプロアクティブの処方を改良して2015年にプロアクティブプラスという名前でリニューアル発売をしたことです。ですので、この記事のこれ以降の内容の中でプロアクティブという記載があったら特に断っていない限りプロアクティブプラスだと思ってください。
その新生プロアクティブがどの部分で改良されたのかについて、旧のプロアクティブとまず比較してみましょう。
1-2-1 旧プロアクティブとプラスの比較【商品構成】
ではリニューアルによってどこが変わったのでしょうか。1つは、メインで販売しているセットの内容の変更です。旧プロアクティブのは、
STEP1 薬用洗顔料(リニューイング クレンザー)
STEP2 薬用化粧水(リバイタライジング トナー)
STEP3 (朝用)薬用クリーム(リペアリングトリートメント)
STEP3 夜用クリーム(ナイトクリーム)
でしたが、これがプラスになると、
STEP1 薬用洗顔料(スキン スムージング クレンザー)
STEP2 薬用美容液(ポアターゲティング トリートメント)
STEP3 薬用クリーム(スキン ブライトニング ハイドレイター)
となりました。
この中で大きく変わったのは、1つは2ステップ目の薬用化粧水が薬用美容液になっている点です。もう1つは、旧プロアクティブでは、3ステップ目が朝用と夜用で使い分けるようになっていましたが、プラスでは薬用クリームに1本化されまた点です。
1-2-2 旧プロアクティブとプラスの比較【機能】
また、機能の上でも変更がありました。
それはザ・プロアクティブカンパニーが「スマートターゲット テクノロジー」と称している新技術の導入です。これは詳しいメカニズムは説明がなく、イメージビデオのようなものしか明らかにされていないのですが、どうやら何らかの方法で磁石のような働きのある成分を入れて、それに引っ張られる形で薬用成分が毛穴の奥まで届けられる、ということのようです。
1-2-3 旧プロアクティブとプラスの比較【処方】
そしてこれが1番リニューアルの大きな要素かもしれませんが、全品にサリチル酸が配合されました。効果については、後ほど詳しくご説明しますが、サルチル酸は抗菌成分でアクネ菌を殺菌する働きがあります。ですのでプロアクティブプラスは、非常に抗菌力が高まり、その結果、ニキビ改善効果、あるいは予防効果が高まった、ということは言えるでしょう。
また、保湿成分も従来品よりも多く配合しているので、プロアクティブを使うと肌が乾燥する、という不評にも対応したという設計のようです。
1-2-4 旧プロアクティブとプラスの比較【価格】
価格の上ではどうでしょうか。
まず従来のプロアクティブは、基本のベーシックセット(3品)が3900円でした。
これがプラスになると、セットの種類が増えて、
ベーシックセット 4900円
トータルケアセット 6900円
ティーンセット 6900円
になっています。さらに、全セットとも、初回購入時に電動の洗顔ブラシ(ディープ クレンジング ブラシ)か、またはローラー付き美容液(スキン クーリング セラム)がついてきます。その分値段が上がった、という感じです。あるいは値段を上げたことについて、この「おまけ」をつけることで、「言い訳」ができるようにした、といううがった見方もできるでしょう。
1-3 プロアクティブプラスについて詳しい処方と成分を解説
さて、以上のようにリニューアルされたプロアクティブですが、実際のところ各アイテムはどのような成分で、どのような効果が期待できるのでしょうか。それを詳しく見ていきます。
1-3-1 洗顔料の成分は?
まず洗顔料です。有効成分は、サリチル酸で、これにグリコール酸、ブドウエキス、ユキノシタエキス、オウゴンエキス、クワエキスが入っています。各成分の働きは以下の通りです。
■サルチル酸
サルチル酸は非常に強い抗菌作用と、角質を溶かすピーリング作用の両方があります。したがってこれが含まれているということは、赤ニキビなど炎症を起こしているニキビを治し、炎症を予防することと同時に、皮膚の表面にこびりついた古い角質を溶かすピーリングによって詰まった毛穴を開け、さらにその刺激で皮膚のターンオーバーを正常化して、過角化という皮膚が硬くなって毛穴の詰まりの原因になる現象を解消する、という働きが期待できます。
■グリコール酸
グリコール酸はまさにピーリングのための成分です。サルチル酸と同様に、毛穴の詰まりの解消と予防、ターンオーバーの正常化の働きがあります。
■ブドウエキス
保湿効果がある一方で、皮膚を引き締めて開いている毛穴を閉じさせます。また血行促進効果もあります。
■ユキノシタエキス
これにも保湿効果がある一方で、炎症を鎮め、アクネ菌の繁殖を防ぐ作用があります。また美白効果もあります。
■オウゴンエキス
炎症を起こしているニキビを鎮める効果があります。
■クワエキス
抗酸化作用があるので、紫外線によるメラニンの生成を抑えてシミを防ぎます。このようなニキビの改善とは違った効果を狙った配合をしているのがプロアクティブプラスの特徴でもあります。
■スクラブ剤
成分表示には載っていませんが、洗顔料には古い角質を物理的にこそげ落とすツブツブのスクラブ剤も入っています。
1-3-2 美容液の成分は?
美容液には、サリチル酸、グリチルリチン酸ジカリウム、アロエ液汁、スイカズラエキスが配合されています。サルチル酸の説明は省略しますが、そのほかの3つは以下のような働きをしています。
■グリチルリチン酸ジカリウム
グリチルリチン酸ジカリウムには医薬品にも用いられるほどの強い抗炎症作用があります。したがって炎症を起こしているニキビを鎮めてくれます。
■アロエ液汁
ターンオーバーを促進します。また保湿効果も高い成分です。
■スイカズラエキス
炎症を抑える作用と、皮膚を引き締める作用、および美白効果もあります。肌荒れを防ぐためによく配合される成分で、これもプロアクティブプラスになって配合されたものです。
1-3-3 クリームの成分は?
クリームに含まれている成分は、サリチル酸、ビタミンC誘導体、ブドウエキス、ユキノシタエキス、オウゴンエキス、クワエキスなどです。この中でほかのアイテムと重複していないビタミンC誘導体をご説明します。
■ビタミンC誘導体
他のスキンケアでは主には美白成分として使われていますが、一方では皮脂の分泌抑制効果があるためニキビを改善する効果と、予防が期待できます。また美白効果の面では、シミのようになる色素沈着によるニキビ跡を薄くしてくれるでしょう。
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