生え際ニキビが薄毛の原因に？厄介な生え際ニキビを治す５つの撃退法

3 生え際ニキビの原因はその中のどれか？

出典 |　phot-ac　

さて、ここまで延々とニキビの原因について説明してきました。本当にいろいろな原因でニキビができることに驚いたのではないでしょうか？それではいよいよ次に、そのニキビの中でも、生え際ニキビの原因はその中のどれに当たるのか、といったことを解明していきます。

実は、ニキビがよくできる場所にはいくつかありますが、頭皮や生え際、うなじもその一つなのです。特にそれらのニキビは髪の毛に隠れてケアから漏れてしまい、悪化する傾向が高いのです。

3-1 生え際ニキビも過剰な皮脂が原因

生え際にできるニキビの原因についてですが、やはり根幹の原因は、他のニキビと同様に過剰な皮脂の分泌です。

ホルモンバランスの乱れ、皮膚の乾燥、生活習慣の乱れ、バランスの悪い食事、誤ったスキンケアなどによって、過剰に分泌された皮脂が毛穴の中に溜まり、それを栄養にアクネ菌が繁殖して炎症を引き起こしてニキビができているのです。

そして、もともと生え際の中でも頭部に近い部分は、皮脂の分泌が盛んな部位であり、髪の毛が密集しているので汗をかきやすかったり、風通しがよくなかったりして雑菌が繁殖しやすい環境なのです。まさにアクネ菌が増殖しやすい部位なのです。

3-2 まちがった洗髪法が原因

また、ほかの部位のニキビとは違った原因として、シャンプーの使い方、洗髪の方法が正しくないために生え際にニキビができてしまっているケースもあります。

■洗髪のごしごし洗いに原因が

頭皮とそこにつながる生え際は皮膚がデリケートなので刺激に弱く、肌が荒れやすい性質があります。髪の毛に覆われているのでついつい洗髪の時に雑に扱ってしまいがちですが、その刺激が生え際ニキビの原因となっているのです。

■シャンプーの成分にも原因が

髪の毛を洗うときにはシャンプーを使いますが、シャンプーの中には石油系の合成界面活性剤を使ったものがあります。合成界面活性剤は洗浄力が強く製造コストが安いため、市販のシャンプーではほとんどの商品に配合されています。

しかし、合成界面活性剤は洗浄力が強すぎるため頭皮にとっては負担が大きく、炎症を起こしてしまう危険性があるのです。同時に、強い洗浄力によって必要な皮脂まで洗い流してしまうため、生え際の乾燥を引き起こし、生え際の肌が防御反応を示して皮脂が過剰に分泌されて、ニキビができてしまうケースも多いのです。

■シャンプー後のすすぎも足りない？

シャンプーやリンス、トリートメントを使ったあと、十分にすすぎがないとニキビの原因となります。それはシャンプーなどの成分が皮膚の上に残って、それが毛穴に詰まってしまい、アクネ菌の繁殖を促すことになるからです。

3-3　洗髪後のケアが原因

シャンプー後のブラッシングやドライヤーによる乾燥も生え際ニキビの原因になります。

髪の毛を早く乾かそうとドライヤーの熱を長時間当てると、生え際を含めた頭皮が乾燥し、大きなダメージを受けます。その乾燥のさせ過ぎによる皮脂の過剰分泌と相まって、過度なブラッシングを行うとブラシの先端によって皮膚が傷ついてしまい、それもニキビの原因となることがあります。

3-4 こんなことでも？思いがけない生活習慣が原因

生え際のニキビは、え？これが？というような何気ない生活習慣が原因となっていることもあります。

■帽子をかぶるとニキビができる？

普段から帽子を習慣的にかぶっている人は、頭の通気性が悪いので、汗をかきやすくなります。しかも、その汗が乾燥せずにいつも蒸れている状態になるので、それがアクネ菌の繁殖を促進させるのです。特に、ニット帽などで、生え際を隠しているとてきめんです。

■寝具にも雑菌がうようよ

寝具、特に枕カバーをあまり洗濯しないと、これもニキビの原因となります。

人は寝ている間にたくさんの汗をかいています。その汗は枕カバーに吸収され、その湿った部分に雑菌が繁殖し、それが生え際に付着しててニキビの原因となることがあります。

■額にかかる前髪にかかるもニキビの原因に

これは生え際とは少し部位が違いますが、前髪を額に垂らしている髪型をしていると、その髪の毛に整髪料の影響と、そして前髪が当たる物理的な刺激によって、その部分が炎症を起こしニキビができることがあります。