炭水化物でダイエット！？難消化性デキストリンがもつ効果・副作用について

ダイエットをしたいけど炭水化物は摂っておきたい。

おそらくこう思っている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、炭水化物の成分である難消化性デキストリンの働きと、たった飲むだけでダイエットになってしまうその驚きのダイエット法「難消化性デキストリンダイエット」について紹介します！

目次一覧

１難消化性デキストリンとは

今では日本人の食生活が欧米化してきて食物繊維の役割が重要となってきたため、私たちにとって不足しがちな食物繊維を補う必要があります。その目的で作られたのが難消化性デキストリン、その名の通り「消化のされにくいデキストリン」なのです。

１.１何に含まれているの？

難消化性デキストリンは、とうもろこしを原料として作られています。原料のとうもろこしに含まれるデンプンを焙焼して、食物として摂取したデンプンを消化する酵素であるアミラーゼで加水分解し、その中にある難消化性成分を取り出し調製された水溶性の食物繊維です。

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。

水溶性食物繊維は、主に海藻類に含まれており水に溶けると特有の粘り気をもつ性質があります。この特有の粘り気が、食事の際に一緒に摂取した糖質の吸収を穏やかにし、血糖値の急上昇を抑えるのです。

不溶性食物繊維は水に溶けず、たくさんの水分を吸収して何倍にも膨れ上がる性質を持っています。この性質が腸内運動を活発にさせ、便秘を解消し体にとって有害な物質を排泄します。

１.２難消化性デキストリンが生み出す効果

難消化性デキストリンの効果は５つあります。

①糖質の吸収速度を遅くさせる

先に述べたように、難消化性デキストリンは糖の多い食事と共に摂取すると、麦芽糖(マルトース)の分解を抑える働きがあります。この働きによって糖質の吸収速度を遅くさせ、食後の血糖値の急上昇を抑えます。

②脂肪の吸収速度を遅くさせる

難消化性デキストリンは糖質だけでなく、脂肪の吸収速度を遅くする働きを持っています。そのため、脂肪とともに食事を摂ると、食後の中性脂肪の上昇を抑えます。

③ミネラルの吸収促進

難消化性デキストリンには、ミネラルの吸収を促進させる働きもあります。

これは動物実験によりCa(カルシウム)、Mg(マグネシウム)、Fe(鉄)、Zn(亜鉛)の吸収を促進させるということが結果として出されています。

さらに、血清鉄の数値が低い女性が難消化性デキストリン１５gを４週間摂取したところ、血清鉄の値が上昇し、改善が認められたという記録も残っています。

④整腸作用

難消化性デキストリンは、水分を蓄え保持する性質を持っています。その性質が便を柔らかくし、便量を増やし便の通過時間を短縮させます。

他には、腸内細菌叢を改善させたり、整腸と関係のある様々な作用が発見されています。

⑤お腹周りの内臓脂肪の低減

また難消化性デキストリンには、お腹周りについている内臓脂肪を低減させる働きもあります。

証拠として、難消化性デキストリンを９g含んでいる茶飲料、あるいは通常のお茶をBMI(体格指数)２３以上の成人男性３６人に飲ませた実験があります。その結果、難消化性デキストリン摂取群では内臓脂肪及び中性脂肪が必然的に低下した記録が残されています。

２難消化性デキストリンダイエットは効果大！