身体の中からニキビ治療！内服タイプのミノマイシンの全貌とは？

2　ミノマイシンはさまざまなニキビに効果あり

出典 |　O-dan　

2-1　ミノマイシンはいろいろなタイプのニキビに効果を発揮する

このようにミノマイシンは、静菌効果タイプの抗生物質でありニキビ治療薬なので、口から飲むと、ミノサイクリン塩酸塩が溶け出し、細菌がタンパク質を栄養にして繁殖するのを防ぎます。

このメカニズムによってどういうニキビに効果があるのかというと、実は非常に幅広く効果が期待できるのです。

1つは、ほかの塗るタイプのニキビ治療薬では対応できなかった、重篤な赤ニキビのような化膿したニキビ、あるいはさらに悪化した黄ニキビや紫ニキビのように炎症に至っているニキビなどにも効果を発揮します。

またそれよりも軽度の、白ニキビ、黒ニキビ、あるいは炎症が少ない赤ニキビの場合でも、特に塗り薬では薬剤が届かない毛穴の奥のアクネ菌を殺菌すできるので、一層効果があります。

さらには、ホルモンのバランスが崩れることによってできる生理中や妊娠中のニキビに対しても非常に効果的です。これも、塗り薬ではできないことで、内服薬だからこその効果です。もちろん、ホルモンバランスの乱れという意味では、男性ホルモンが過剰に分泌してしまうことで発症する男性のニキビにも大きな効果があります。

またミノマイシンの薬効成分である、ミノサイクリン塩酸塩はおでこのブツブツ、背中ニキビの原因となるマラセチア菌、化膿やケロイド状のニキビの原因となる黄色ブドウ球菌に対しても有効なので、顔だけではなく身体のいろいろなところにニキビができてしまっている場合でも、このミノマイシンだけで一気にまとめて治すことができます。

2-2　ミノマイシンだけではニキビは完治しない

ただし、このようにオールマイティに見えるミノマイシンであっても、実は欠点があります。それは少し触れましたが、即効性はない、ということです。言ってみれば、身体の中の菌の繁殖を抑えるだけの働きなので、できてしまったニキビが治るには、そのニキビが寿命を迎えるまで待たなければならないのです。

したがって皮膚科を受診した場合は、このミノマイシンと一緒に、今できているニキビを直接的に退治してくれる塗り薬も一緒に処方されることが多いです。