また、ビタミンCは粘膜を正常に保つ働きがあります。これによってウィルスの侵入を防ぎ、風邪予防に効果を発揮するのです。
さらに、ウィルスの増殖を阻止する役目を持つ「インターフェロン」という物質の生成にも、ビタミンCは関わっています。
また風邪だけでなく、免疫機能を正常化させることで、アレルギー抑制にも効果があるビタミンC。みかんにはこういった効能も隠されているのです。
4.3.クエン酸が疲労を回復
クエン酸が疲労回復に効果的というのは、以前から言われていました。しかし、先述したように、現在では乳酸は疲労の原因ではないとされています。
では疲労が溜まる原因は何かというと、活性酸素が大きく関係していると言われています。活性酸素は、体がエネルギーを作るときに発生するものですが、細胞を傷つけてしまう働きも持っているのです。
通常なら体内の酵素が活性酸素を除去してくれるのですが、その除去能力を超える活性酸素が発生すると、エネルギーがうまく作り出せなくなり、身体が疲労を感じるのです。
一方体を動かすエネルギーの元となるのは、具体的にはATP（アデノシン三リン酸）という物質です。そしてこのATPの生成には、クエン酸が深く関係しています。
つまりエネルギーの元となるATPの生成に関わるという点で、クエン酸は疲労回復に役立っているわけです。
クエン酸が直接疲労に効くというわけではありませんが、間接的な疲労回復効果があるというのは間違いありません。
4.4.ビタミンは美容にも効く
みかんのビタミンは、風邪やアレルギーを抑えるだけではありません。美容にもうれしい効果があります。
ビタミンCは、みかんに特に多くふくまれるビタミンですが、前にも触れたように、コラーゲンの生成を助ける働きがあります。
コラーゲンは、真皮という皮膚の核にあたる部分の、大部分を構成しています。コラーゲンが不足することは、肌の調子に悪い影響を与えます。
ビタミンCは、コラーゲンの不足を補う手助けとなることで、肌の調子を保ってくれるのです。
みかんのビタミンは、他にもあります。ビタミンAは、やはり肌の健康を保つのには欠かせません。またビタミンEには強い抗酸化力があり、アンチエイジングに役立ちます。
というように、みかんは美容にとっても素晴らしい効果があるのです。
4.5.食物繊維で便秘を解消
みかんの食物繊維についてもすでに述べましたが、食物繊維には、便秘解消に大変大きな効果があります。
便秘は若い女性に多いというイメージがありますが、老若男女を問わずになりうる症状です。原因は、偏った食事やストレス、腹筋が弱くて便を押し出す力が足りないなど、いろいろなものがあります。
便秘の影響は決して侮れません。肌荒れやイライラなどはもちろん、口臭・体臭や、ひどくなれば大腸ポリープや大腸がんにもなりかねないのです。
食物繊維は、腸内の環境を整え、排便をスムーズにしてくれます。また、腸の動きの刺激したり、便を柔らかくし、便通を良くする働きもあります。
便秘を解消することは、ダイエット効果も期待できますが、健康にとっても非常に大事なことなのです。
5.ダイエットに効果的なみかんの食べ方は？
みかんは、もちろんそのまま食べてもダイエットに役立ちます。
しかし、ちょっとした工夫をすることで、もっとダイエットに効果的な摂り方が可能になるのです。
ダイエット効果をアップさせるみかんの食べ方について、見ていきましょう。
5.1.焼くと効果がアップ？
みかんを焼くことで、さらにダイエット効果がアップすることをご存知でしょうか？
みかんを焼くなんて聞いたことないという人も多いでしょうが、実はみかんは、焼くと甘味が強くなるのです。
普段のみかんの糖度は8.1ほどですが、焼くことによって9.1に上がります。その分香りはなくなるのですが、おいしさはむしろアップします。
さらに、焼きみかんは栄養も抜群です。ビタミンCは熱に弱いのですが、みかんは皮があるため、中のビタミンは加熱しても壊れにくいという特徴があります。またみかんのペクチンも、加熱すると吸収率が上がります。
焼きみかんの栄養で特筆すべきなのは、皮に含まれるβ-クリプトキサンチンという成分です。温州みかんの皮に多く含まれるもので、美肌効果や免疫力向上効果、骨粗しょう症予防効果など、多くの効能を持っています。
また、皮にはヘスペリジンやペクチンなど、ダイエットに効果的な成分が豊富に含まれてもいます。
みかんは焼くことで、皮まで食べられるようになりますから、こうした栄養分をしっかり取り込めて、ダイエットや健康により役立つのです。
焼きみかんの作り方は簡単。フライパンにみかんを一個乗せ、表面に焦げ目がつくまで焼くだけです。大体7～10分でOK。みかんを焼く前に、表面をよく洗っておいた方が良いでしょう。
5.2.スムージーで手軽においしく
みかんの皮に含まれる栄養が、ダイエットにも健康にも役立つことは、上で述べた通りです。
みかんの皮まで食べるには、焼くだけが方法ではありません。スムージーにすることでも、皮までしっかり取り込むことができるのです。
作り方は簡単で、みかんまるごと一個と、ヨーグルトや豆乳などを一緒にミキサーに入れて、攪拌するだけです。
手軽にみかんの栄養を取り込め、しかも味もおいしいので、ダイエットに大切な続けやすさも抜群です。
5.3.おいしいみかんは皮が決め手
このようにいろいろな栄養があって、ダイエットにも美容・健康にもうれしいみかんですが、特に質のよいみかんを見分ける方法は何でしょうか。
おいしいみかんを見分けるコツはいくつかありますが、ポイントになるのが皮の状態です。
皮の表面のつぶつぶが細かいほど、糖度が高く甘いみかんだということがわかります。また皮がふかふかしておらず、ハリがあって中の実と密着しているものほど、質が良いみかんになります。
さらに、分厚い皮より薄めの皮の方が、よりおいしいみかんである確率が高いでしょう。
皮の他にも、重みのあるみかんや、ヘタの小さいみかんなどは、質の良いみかんの特徴として手掛かりになります。
6.みかんダイエットの口コミは？
と、ここまでみかんが持つダイエット効果や、ほかのさまざまな効果について見てきましたが、実際のところはどうなのでしょうか。
みかんダイエットにチャレンジした人の口コミから、その本当の効果について見てみましょう。
ダイエットにきくといわれて冬にやりましたが、普通においしかったです。おすすめデザート！薄皮？ごと食べるほうが食物繊維豊富♪
私はみかんダイエットを2ヶ月行いました。
食事が制限された効果で、2ヶ月で4キロ痩せ、リバウンドもしませんでした。
みかんの種類は温州みかんで試しました。
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