参考までに小児のメタボリックシンドロームの診断基準を掲載します。
①腹囲の増加(中学生80cm以上、小学生75cm以上ないし腹囲÷身長=0.5以上 この腹囲の基準を満たしたうえで②~④のうち2つを含む場合が小児メタボと診断されます。
②中性脂肪が120mg/dl(注)ないしHDLコレステロール40mg/dl未満
③収縮時血圧125mmHgないし拡張期血圧70mmHg以上
④空腹時血糖10mg/d以上(注)
注)採血が食後2時間以降である場合は中性脂肪と150mg/dl以上、血糖100mg/dlを基準としてスクリーニングを行う(この食後基準値を超えている場合は空腹時採血により確定する
(小林靖幸、杉原茂孝、他:日児誌115(7)、2011:1255-1264)より引用
子供さんの肥満が心配な親御さんはまずお腹のサイズを測って下さい。
基準値以上であれば血液検査を行い詳しく調べる事が必要です。
7-2家族全員で
生活習慣は家族全員の問題です。
子供さんが肥満の場合は子供さん自身に責任はなくその習慣を作り上げた親御さんの責任です。
まずはお父さんお母さんがご自分の食習慣を見直し、悪いところは改めましょう
特に食の管理はお母さん方が担う場合が多いので、まずお母さんから始めましょう。
そのためには家族のルール作りも有効かもしれません。例えば
1;できるだけ家族全員で食卓を囲む
2;ゆっくり時間をかける、テレビは見ない
3;食事のバランスを考える
4;よく噛む
5;食べ残しをしない
こうした事を家庭の決まりごとにしちゃんと守ることをお互い約束する。
破ったらちょっとしたペナルティを受ける。
と言ったようにゲーム感覚でやればそれほどストレスなくできるのではないでしょうか。
7-3分かればぜんぜん怖くない
いかがでしょうか。
ここまで中性脂肪とそれに関係する事柄について分かりやすく説明してきたつもりです。
中性脂肪に限らずどんな疾患に関しても正しい情報を得て正しく理解することが重要です。
そうしないと正しい対処法が立てられません。
人間不思議もので何かしら心に不安があると「自分が信じたいものを信じる」傾向があります。
たくさんの情報から自分の意に沿うものを見つけ出し、それが正しいか否かに関わらず信じてしまいます。
スタートを間違うとゴールはとんでもないところなってしまいます。
そうならない為にもホームドクターの存在は重要です。
なんでも話しやすいお医者さんが身近にいることほど心強いことはありません。
そういう人がいない方は是非早めに見つけて下さい。
8、まとめ
8-1食環境がかわってきたこと
近頃は食の安全にかかわる様々な事件が起きています。
異物混入、食品偽装、違法農薬、産地偽装などなど。
安心安全からどんどん遠のいているように思います。
食料自給率の低下に伴い海外からの食品食材、加工物の輸入増加。
輸入品には残留農薬や食品添加物の心配もあります。
食べ物も欧米化し、肉食を好むようになり、野菜の摂取量は目標を大きく下回っています。
一日の摂取目標350gに対し平均280gしか摂っていないようです。
ようやく最近になって「地産地消」が叫ばれるようになり、あちらこちらに地元農産物の店を見かけるようになりました。
大手スーパーの中にもそうした品物のコーナーが設置してあるお店もあります。
生鮮食品はやはり生産者の顔が見える品物が安心します。
家族の安心安全の為にもそうしたお店を積極的に利用したいものです。
そして食環境は与えられるものではなく私たちが作り上げると言う意識を持つべきです。
8-2正しく理解する効果
中性脂肪のこと、運動に関すること、食事に関すること 色々とお話ししてきました。
できるだけ新しく正確なデータを基にしているつもりです。
しかしながら、こうした医療や健康に関する情報は日進月歩です。
「昨日の常識は今日の非常識」のようなことも稀にですがあります。
大事なことはご自分で「?」と感じたことは積極的に情報を取りに行くことです。
ネットも有効な手段ですが情報が多い分正しい事と間違った事がないまぜになって迷うことも多いです。
その時は目にした情報やデータの出典先を確認して下さい。
同じ病気の治療を同時に始めたAさんとBさんがいたとします。
Aさんは自分で積極的に情報を収集し生活を改める工夫をする人、Bさんはすべて人任せで自らはなにもしようとはしない人とします。
この場合、治癒に至る期間はAさんのほうが遥かに早いです。断言できます。
Bさんはおそらく途中で治療を投げ出すかして治癒には至りません。
これが正しく理解することの効果です。
8-3健康生活を手に入れよう
先にお話ししましたが中性脂肪は「下げる」のではなく「下げ続ける」ものであると。
これは食事にしろ運動にしろ同じです。
これで終わり!!と言う瞬間は残念ながら訪れません。
下げる努力、工夫をし下がればそれを維持する努力、工夫が必要です。
本当の意味での健康な生活を手に入れるには簡単ではありません。
しかし、先ほどお話ししたように子供の肥満が増えています。そして子供の頃肥満であればその80%は大人になっても肥満のまま だと言う悲しい事実があります。
今現在中性脂肪が高い、メタボである生活習慣病に悩んでいる方はもちろん、健康でなんの心配もないと言われる方も是非一度ご自分の生活習慣をしっかりチェックしてみて下さい。
問題がなければそれを継続、何かあれば改善し正しい方向へ改善をする。
それを毎週、毎月続けて下さい。
こうした面倒なことを繰り返しながら少しづつでもいいです。
皆さんが理想とする健康生活へと舵を切って下さい。
吉報をお待ちしています
、
98%以上の人がリピートしているニキビケアが 『ビーグレン』のニキビケアです。 天然クレイという鉱物を配合することで、洗顔時に顔をこすることなく、皮脂汚れやニキビ菌を吸い寄せて吸着することができます。 期間限定ですが、今なら1800円という金額のため、気軽に試してみることができます。 →詳しくはこちら 肌あれピンチに7日間の救世主!
定期的に肌あれしたり、ニキビができる・・・つらい・・・
『 資生堂 dプログラム トライアルセット 』はそんな敏感な肌を ”守り、美肌を育む” スキンケアです。
いつ見れられてもいい、美しい素肌を手に入れましょう。まずは1週間、あなたの肌でお試しください。
→詳しくはこちら