乾燥だけじゃなかった！唇の荒れをもたらす意外な病気

胃腸の機能低下が、唇の乾燥・荒れの原因となっていることもあります。上唇は胃の状態、下唇は腸の状態を反映しやすいと言われているのです。

「唇の荒れ＝胃の調子が悪い」説については多くの医師が認めるところであり、胃が悪いと特に口の両脇が切れる口角炎を起こしやすい、と言われています。漢方でも唇は胃と関係が深く、唇の荒れは胃の問題を表すと考えられています。胃に余分な熱があるとその熱により唇が乾き、荒れるという考え方なのだそうです。

暴飲暴食を避け、生活態度を見直し、唇のためにも胃腸に優しい食生活を心がけるようにしましょう。

夏でも唇が荒れ、唇や口の周りにに色素沈着（シミ）が見られる場合は、アトピー性の口唇炎の可能性があります。

唇や口まわりの皮膚や口角が乾燥して、亀裂が入ったり、皮がめくれてしまうのが主な症状で、身体にアトピーの症状がなくとも、このような唇のアトピー性皮膚炎のみ症状が出る場合もあるので注意が必要です。

アトピー性口唇炎最大の原因は唇の乾燥にあります。そこでまずは、唇の保湿をすることが最優先となります。

接触性口唇炎とは、唇に生じる湿疹や皮膚炎などの症状を指します。体調不良のときに起こりやすく、出血を伴ったり赤く腫れ上がったりすることがあります。

リップクリームや口紅、歯磨き粉、歯科治療で使われた充填物、そして唾液などは、唇や口周りの接触性皮膚炎の原因になりえます。

改善させるには、原因となる対象を使用しないことが一番良いのですが、利用しなくてはいけない場合は、刺激が少ない物を選ぶのが効果的です。