カリウムの効果と効能、カリウムの多い食べ物やサプリ、注意点を解説します。

カリウムは、１日のトータル摂取量が３，８１０ｍｇ以内であれば安全であると言われています。サプリメントの含有量は各メーカーによって違いがありますので、含有量の記載を確認し、食事におけるカリウム摂取量と逆算してサプリメントを摂るように心掛けて下さい。

７．２腎臓機能障害がある人は注意！

カリウムの過剰摂取で特に気を付けて貰いたいのが、腎臓機能に障害を持っている人です。腎臓はカリウムやナトリウムの排出を行う器官です。腎臓機能に問題があれば、余分なカリウムが上手く排斥されなくなり、身体の中にカリウムがどんどん溜まってしまいます。また、トイレが近いという人は元々水分を多く排出しやすい体質であると思いますので、過剰にカリウムを摂取してしまうと、体内の水分を余分に排出してしまう可能性がある為注意が必要です。

カリウムは特にあらゆる食材に含まれているミネラルですが、水に溶け出しやすいという性質を持っています。カリウム摂取を控えたい場合の調理法としては、生野菜の摂取を控え、煮込み料理や茹でる事を心掛けましょう。煮汁は全て捨てて下さい。鍋等のスープをどうしても飲みたい場合は、事前に具材だけを別に湯通ししておくと、カリウム量はぐんと減りますよ。

７．３過剰摂取で引き起こされる病気の例

カリウムを過剰に摂取し過ぎると、嘔吐や下痢といった胃腸に影響を及ぼしたり、めまいや低血圧といった症状や、脱力感や筋肉麻痺等の様々な障害を引き起こす可能性があります。

特に過剰摂取で引き起こされてしまう病気としては、高カリウム血症が挙げられます。高カリウム血症は血中のカリウム濃度が上がり、吐き気や痺れ、知覚過敏といった機能障害を起こし、重篤の場合は不整脈や心肺停止といった症状を起こす危険性も孕んでいます。また慢性の腎不全に陥り、日常からカリウムを排出出来なくなる場合も起こり得ます。

８まとめ

８．１夏バテの原因はカリウム不足！？

「夏になると必ず夏バテになってしまう・・」そんな人っていますよね。倦怠感や脱力感、食欲不振やイライラといった症状が夏バテの代表例です。夏バテの原因には明確な定義が無く、夏における体の不調を総称して「夏バテ」と表すようです。夏は特に室内外の温度差が激しく、自律神経も乱れやすい時期です。神経の乱れから体調を壊してしまうという事も考えられますし、単純に暑さにあてられて体調を崩すという事も考えられます。

特に夏場は汗をかきやすく、汗で体内のミネラルが多量に流出してしまいます。意識的にミネラルを摂っていればいいですが、暑さで食欲も無くなり、ミネラルの摂取が追い付かないのが現状です。夏場はずっと体が怠くてしんどい・・という人は一度カリウム不足を疑ってみては？汗でカリウムが流出し、カリウムが減少傾向にあるのかもしれません。

暑い日にはバナナ１本、またキウイ１個でも摂るようにすれば、長引く夏バテ症状も軽減するかもしれません。是非試してみて下さい。

８．２現代の食生活はカリウムを摂りづらい！？

現代人の食生活はカリウムの摂取量が減り、一方でナトリウムの摂取量が増えていると言われています。その原因の最たるものが、調加工食品の増加。もう調理をする時間が不必要な程、惣菜や弁当類が溢れ、すごく便利な時代になりましたよね。しかしナトリウムの摂り過ぎは高血圧を招き、恐ろしい合併症をも引き起こします。ナトリウムの摂り過ぎは特に注意が必要です。また原材料の記載において、食塩以外にも食品添加物や調味料の中にもナトリウムが入っているというケースがあります。「～ナトリウム」と書かれている物は全般的に注意して下さい。

カリウム不足は、ある日急に症状として現れます。突然の嘔吐やめまい、脱力感といった症状が起こっても、まさかミネラル不足が原因だとは想像だにしないでしょう。加工食品も便利ですが、野菜や果物、海藻類といった食材を一品足すだけでカリウム不足は十分補えます。意識を持った生活をしてみて下さい。

８．３合わせて知っておきたい生活改善

極端な飲酒やストレスもカリウム不足に陥ってしまう原因です。ストレスを溜め込まない為には適度な運動と睡眠を心掛けましょう。飲酒をした際には適度に果物や野菜を摂ってカリウム摂取をしてみて下さい。

食事量を大幅に制限したり、同じ物を毎回食べ続けるようなダイエットをすると、体中のミネラルは直ぐにバランスを崩してしまいます。どの栄養素もしっかりと摂るように心掛けましょう。また、カリウムが不足すると身体中の器官が鈍り、結果、便秘の症状も出やすくなると言われています。慢性的に便秘の人は、普段からカリウムが少し不足している可能性もあります。野菜や食物線維の多い果物が便秘改善には最適。カリウムと共に意識的に食物繊維を摂取してみて下さい。