カラオケがダイエットに効くって本当？ 歌って痩せる効果的な方法

世の中にダイエット法は数々ありますが、中には意外なものもあります。

「カラオケダイエット」と聞くと、たいていの人は「え？」と驚くのではないでしょうか。一体カラオケダイエットとはどのようなものなのでしょう。

カラオケの持つ意外な痩身効果について、詳しく見ていきましょう。

2.1.カラオケは全身運動

カラオケを熱唱した後、多くの人が体に多少の疲労を感じるのではないでしょうか。「歌う」という行為は、実は全身を使う運動なのです。

歌に限らず、大きな声を出す時は、全身の筋肉が緊張します。声を出す時使われるのは、主に喉の筋肉ですが、全身の筋肉は連動して動くことがほとんどです。

つまり、喉の筋肉を使う際にも、腹筋や背筋などの筋肉は使われているのです。

また、カラオケは単に歌うだけでなく、盛り上がって自然に体が動いたり、ダンスの振り付けを行いながら歌うことも多いでしょう。そうした運動もまた、全身の筋肉を使う上で役に立ちます。

こうしたように、カラオケは体中の筋肉を使って行う、全身運動と言えるのです。このことこそ、カラオケがダイエットに効果的な最大の理由と言えます。

2.2.カラオケの消費カロリーは？

カラオケによる消費カロリーは、歌う曲によっても変わってきますが、大体平均的なところでは、1曲あたり15kcalと言われています。これは5分間のウォーキングに相当するカロリー消費です。

10曲歌えば150kcalですから、約一時間分のウォーキングによるカロリー消費になります。楽しく歌ってこれだけのカロリー消費が得られるというのは、ダイエットとしてもなかなか優秀だと言えるでしょう。

もちろん、せっかく歌って消費したカロリーを、食べ物や飲み物でまた摂取しては意味がありません。カラオケの際は、飲食物にも気をつけるようにしましょう。

2.3.「楽しさ」が秘訣

カラオケがダイエットに効果的な理由として、実際に消費カロリーが優れているというだけでなく、「楽しく続けられる」ということもあります。

前にも述べた通り、ダイエットは続けられることが最も大事です。きつい食事制限や、慣れない運動は、すぐに嫌気がさして、挫折する可能性が高いものです。

その点、カラオケはほとんどの人が楽しく行える娯楽。もちろん、歌うのが嫌いという人もいるでしょうが、それほど多くはないはずです。

誰もが楽しく行えるものだからこそ、継続しやすいと言う事ができます。カラオケがつらくて続けられないということは、よほどやりすぎない限り考えにくいでしょう。

人前で歌うのが苦手という人もいるでしょうが、現在は１人でもカラオケができる時代です。そういう人でも気兼ねなく、カラオケダイエットを行うことができるのです。

2.4.カラオケダイエットの注意点は

多くのダイエット法と同じく、カラオケダイエットにも注意点があります。

一つは、「歌いすぎに注意」ということです。他のダイエット法にも言えることですが、やりすぎは返って逆効果です。喉を傷めたり、金銭的にも負担が大きくなります。

また、前述のように、食べ物や飲み物にも気をつけなければいけません。せっかく消費したカロリーを、脂っこい食べ物やジュースによって、摂取しなおしては意味がなくなるからです。

カラオケダイエットは回数や時間を決めて、飲食物にも注意しつつ、計画的に行うようにしましょう。

3.カラオケダイエットで痩せる秘訣

楽しく歌って痩せられるというカラオケダイエットですが、具体的にどうすれば、痩せやすくなるのでしょうか。

カラオケダイエットの秘訣について見てみましょう。

3.1.声の出し方は？

まず、正しい声の出し方について知っておきましょう。間違った声の出し方ではダイエット効果も得られませんし、喉を傷める恐れがあります。

歌うときに多くの人にありがちなのが、喉に力を入れて歌ってしまうことです。いわゆる「喉声」などと言われるもので、この歌い方だと喉に負担がかかりますし、きれいな声もなかなか出ません。

正しい声を出すには、まず力を抜いてリラックスすることが大事です。

力が入ると、喉が閉まってしまい、高い音も出づらくなります。喉の筋肉をゆるめ、リラックスしましょう。力んで大きな声を出そうとする必要はありません。

喉の開け方は、「あくび」を意識するとわかりやすいでしょう。あくびの途中で止めると、喉が開いている感覚が分かるはずです。歌う時も、その形を意識するようにしましょう。

もう一つのコツは、「鼻に響かせる」ということ。これを意識することで、発声が楽に、きれいになります。

さらに、歌う時の意識は背中側におきましょう。こうすることで、喉に力が入らず、お腹から声が出やすくなります。

「腹式呼吸」もまた、正しく歌う上で欠かせないポイントです。慣れないと胸呼吸で歌ってしまいますが、これはうまく歌うことも、ダイエット効果も得られません。

腹式呼吸は、その名の通りお腹を使って行う呼吸法です。通常の呼吸では胸郭を動かしますが、腹式呼吸ではお腹を動かすことによって呼吸をします。

腹式呼吸のメリットは、きれいで安定した声が出せることと、脂肪の燃焼効果が上がるということにあります。腹式呼吸は有酸素運動のため、痩身効果が高いのです。

このような正しい声の出し方で歌えば、リラックスした状態でも、全身の筋肉が使われています。つまり、より痩せやすくなっているということです。

3.2.体を動かす

ダイエット目的であれば特に、体を動かすことも大切です。自分が歌っているときはもちろん、人の曲中でも、積極的に踊ったりすると、さらにダイエット効果は上がるでしょう。

何より、体を動かすことで楽しさも増してきます。楽しくなれば、自然と歌にも熱がこもって、カロリーも消費されやすくなるはずです。

正しい歌い方を意識することも大事ですが、微動だにせず歌うより、少し体を動かすだけでも、楽しさはアップするでしょう。

3.3.上手に歌うには？

「カラオケ好きだけど、なかなか高い声が出なくて･･･」と悩んでいる人も多いでしょう。

せっかく歌うからには、誰でも上手に歌いたいと思うものです。しかし、普段出しつけない高音を出すのは、それほど簡単なことではありません。