難治性ニキビ治療の最後の砦！イソトレチノインの長所と短所は？

4　イソトレチノインの使い方は？どれくらいの期間使えば効果が出るの？

出典 |　PIXABAY　

4-1　イソトレチノインの使用法は簡単

イソトレチノインの飲み方は非常に簡単で、1日の必要量を2回に分け、水またはぬるま湯で飲むというものです。

その適用量の計算は、体重1kgに対し0.5mg～2mgです。したがって、たとえば体重50kgであれば1日25mg～100mgになり、これを1日の中で2回に分けて飲むことになります。この、0.5mg～2mgのどの量が適切なのかは、ニキビの重症度によるので、医師の判断が必要になります。

4-2　飲む期間は、基本的には16週～24週

イソトレチノインを飲む期間は、1クールが16～24週（4～6か月間）です。ほとんどの場合は、この1クールで改善しますが、まだ完治してない場合は2クール目に入ることもあります。

以下に、その治癒の経緯の一例を紹介します。

・服用開始後2週間で皮脂が出なくなる。
・3週間後に鼻の中が乾燥し鼻血が出、唇がガサガサになる。
・1ヵ月半後には新しいニキビが全くできなくなる
・3ヶ月後には、顔の皮膚の凸凹がなくなる。
・4ヶ月後～半年で、頬の赤みはほぼ消える。
・8ヶ月後で1クール目終了。ほぼ完治。

以上のような例もあるので、だいたい1クールで治る例がやはり多いようです。ただしこの事例の女性の場合は、1クール目終了後1年で皮脂の量はまた元に戻ってしまい、ニキビの悪化した状態である脂漏性皮膚炎も併発し、再度イソトレチノインを服用することになりました。