イヌリンのダイエット効果は本当？効果・効能と正しい摂取量は？

そこで、サプリメントを活用することで、イヌリンを格段に摂取しやすくなります。

イヌリンサプリは、錠剤タイプの他に粉末状のものも多く、食品に混ぜて摂取することが可能となっています。

イヌリンは糖類の一種ですから、甘味料としても使用されますが、甘味はごくわずか。食べ物に混ぜても、ほとんど味が変わることはありませんから、さまざまな利用が可能です。

1.3.デキストリンとの違いは？

ところで、イヌリンと同じく食物繊維で、血糖値を抑制する効果がある成分に「デキストリン」があります。イヌリンとデキストリン、両者の違いは何でしょうか？

デキストリンはトウモロコシなどのでんぷんを加工して作られたもので、でんぷんを分解して得られる食物繊維を、「難消化性デキストリン」と呼びます。

難消化性デキストリンは、その名の通り消化されにくいという特性があり、食後血糖値の上昇を抑制したり、脂肪の吸収を抑えるなどの働きがあります。

イヌリンと難消化性デキストリンは非常に似通った点の多い成分ですが、デキストリンに比べイヌリンは消化・吸収されにくく、整腸作用に優れていることから、ダイエット効果、便秘解消効果が高いという特徴があります。

一方、難消化性デキストリンは、国から特定保健用食品（トクホ）の認定を受けた成分のため、イヌリンに比べ安全性がより保証されているという特徴が。

つまり、イヌリンはよりダイエット効果の高い成分ですが、安全面では難消化性デキストリンの方が信頼性が高いということが言えるのです。

2.イヌリンのダイエット効果は？

それでは、イヌリンのダイエット効果とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。次はその点について見ていきましょう。

2.1.腸内環境を整える

イヌリンは、体内に摂取されると腸内で分解され、フラクトオリゴ糖となります。このフラクトオリゴ糖は、腸内の乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果があります。

難消化性デキストリンには善玉菌を繁殖させるといった効果はありませんから、整腸作用の面ではイヌリンの方が効果が高いというわけです。

腸内環境が整うことにより、便秘解消や、便秘になりにくい体質になり、ダイエットにも役立ちます。

2.2.インスリンの分泌を抑える

イヌリンがインスリンの分泌を抑える働きがあることは、前に述べました。これは、脂肪の蓄積を防ぐ上で、とても効果があるのです。

インスリンは、食後の血糖値を下げる役割をもった物質です。食事によって体内に吸収された糖質（ブドウ糖）は、血液に流れ込み、これによって血糖値が上昇します。

すると、血糖値を下げるために、すい臓からインスリンが分泌。血糖値の上昇率が高いほど、多くのインスリンが分泌されます。

インスリンは、血液中の糖質を各臓器や細胞に取り込ませ、血糖値を一定に保とうと働きます。その際インスリンは、余った糖質を脂肪細胞に運ぶのです。脂肪細胞に運ばれた糖質は、脂肪として蓄えられることになります。

つまり、脂肪の蓄積を防ぐには、食後血糖値の上昇を抑え、インスリンの分泌量を抑制することが大事になるわけです。

イヌリンは摂取しても消化・吸収されにくいことから、血糖値の上昇を抑える効果があります。つまり、インスリンの分泌も抑えられ、脂肪の蓄積を防ぐことができるのです。

2.3.食事の吸収率を下げる

水溶性食物繊維であるイヌリンは、体内に入ると、腸内で水分を吸ってゲル化（ドロドロした粘性のかたまり）します。ゲル化したイヌリンは、他の食べ物を吸着し、消化器官を通過していきます。

それによって、一緒に食べた食品の消化・吸収を抑制し、糖質や脂質といった、肥満につながる要素を体内に取り込ませなくするのです。

つまり、イヌリンは食べ物の消化・吸収をさせにくくすることにより、ダイエットに役立ってくれるというわけです。

3.その他の効果・効能は？

イヌリンがダイエットにとても効果的な成分であることは、上で見た通りです。しかし、それだけがイヌリンの効果ではありません。