ディフェリンは本当にニキビに効果あり？気になる副作用は？

1　ディフェリンとはどういう薬？2008年に保険適用されたニキビ治療薬

出典 |　o-dan　

1-1　2008年に保険適用され、3割負担で使用できることに

ディフェリンは1995年にスイスのガルデルマ社という製薬メーカーで開発され、発売されたニキビ治療薬です。ガルデルマ社とは、1981年に食品メーカーのネスレと化粧品メーカーのロレアルの合弁会社として設立された会社ですので、製薬メーカーとしては比較的新しく、また成り立ちから言って皮膚のトラブルを治す薬に特化した会社だと言えます。

そこで開発されたディフェリンは、発売してしばらくすると「ニキビ治療の特効薬」という評価が生まれ、海外では皮膚科医がこぞってニキビ治療に使うようになりました。しかし、日本では健康保険の適用をうけていなかったので、その噂を聞いた一部の美容皮膚科医が、個人輸入で手に入れ、全額自己負担でも使いたいと希望する重篤なニキビ患者に処方していたのが実態です。

それが、2008年にやっと保険適用の薬として認可され、3割負担で多くのニキビ患者の人が使えるようになりました。タレントの柳原加奈子さんが看護師の姿で「お医者さんに相談を」といっているCMを覚えている人もいると思いますが、処方薬は薬自体の宣伝が禁止されているので、あのメッセージでディフェリンの保険適用の宣伝をしていたのです。

それ以来、それまでニキビの治療というと抗菌薬程度しかなかった皮膚科医の世界では、ディフェリンは「ニキビの特効薬」として多くのニキビ患者に処方されるようになり、それは今でも続いています。

1-2　ディフェリンは詰まった毛穴を改善する薬

詳しい効果とそのメカニズムはこの後触れますが、ディフェリンの何が特効薬といわれるほど画期的だったかというと、目に見えない非常に小さい毛穴に皮脂が詰まる症状や、ニキビの初期段階である白ニキビ、黒のニキビの、皮脂が毛穴をふさいでいるという症状を改善し、それ以上のニキビの悪化を防ぐ効果が、非常に高かったからです。

また、初期のうちに治療できるので、白ニキビ、黒ニキビが炎症を伴う赤ニキビへと悪化することを防げることも、非常に効果的でした。