酵素ダイエットは効果あり？なし？やり方と効果の真相を解説！

例えば必要に応じて酵素の量を増やしたりできればよいのですが、私たちの体の中で作られる酵素の量は、一生のうちで決まっています。ですから酵素が不足してしまうこともあるんですね。

特に、年齢を重ねるにつれて酵素がつくられる量はどんどん少なくなっていきます。

2.2酵素が不足しがちな現代人

ではどんなときに酵素が不足してしまうのか？というと、現代人は酵素が不足しがちな傾向があると言います。

酵素が不足してしまう原因にあるのは、酵素の大量消費です。酵素を大量に消費してしまう原因はやはり、食事の習慣が大きいようです。

「レトルト食品などの加工食品を食べることが多い」
「ファストフードを食べることが多い」
「脂質の多い肉や揚げ物をよく食べる」
「食べ過ぎる」
「生野菜や生の果物をあまり食べない」

食習慣でこれらのような特徴がある方は、酵素が不足している可能性が高いです。

レトルト食品や総菜などの加工品、ファストフードやお肉などといった食べ物は、消化のしにくい食べ物です。そのため、人の体の中に入ると大量に消化酵素が必要になり、消化酵素の大量消費につながります。

また昔と比べると、現代人は食べ過ぎの傾向があります。たとえ食事の内容に気を使っていたとしても、量が多ければその分だけ消化酵素を使ってしまいます。

さらに生野菜をあまり食べないという方も、食物酵素が補えないことになります。酵素は熱で壊れてしまうという性質を持っているため、加熱した野菜ではなく生の野菜や果物を食べなければ意味がありません。

2.3消化酵素の消費で代謝が低下する

消化酵素は食べ物を消化する際に必要な酵素で、それが現代人は不足しているということでした。それがダイエットや脂肪の蓄積と関係があるのか？と思うかもしれません。

それを知るために必要なのが消化酵素と代謝酵素の関係です。

体の中では消化酵素と代謝酵素のうち、消化酵素が優先して作られ使われます。食べたものを消化吸収してエネルギーにしていくことの方が、生命維持のために必須のことだからです。

このため消化酵素が大量に消費されると、そればかりが作られ使われるので、代謝酵素がなかなか作られません。

消化酵素が不足することで、代謝酵素にまで影響が及んでしまうんですね。代謝酵素が少なくなってしまうと、次のようなことが起こります。
・基礎代謝の低下
基礎代謝は発熱など、生命維持に関係してカロリーが消費されることです。人がカロリーを。消費する量は、運動で消費する量よりも基礎代謝で消費する量の方が大きく、ダイエットにおいて無視できない働きです。
・新陳代謝の低下
新陳代謝は美容の問題でしばしば登場する言葉ですが、細胞の生まれ変わりや修復をすることです。肌もそうですが内臓なども新陳代謝が活発であることで、若々しく健康に保たれます。新陳代謝が悪いと肌荒れなどが起きやすくなります。

2.4酵素を補って痩せやすい体に

酵素ダイエットは、不足がちな酵素を補うことで、酵素不足を改善し痩せやすい体にしていこうというダイエット方法です。

食生活が乱れがちで、偏った食事を続けているという方は、酵素が少なくなっているかもしれません。その不足した酵素の分を、野菜や果物などに含まれる「食物酵素」から摂取し、補ってあげましょう。

そうすることによって不足状態だった酵素の量が満たされ、消化酵素の働きが十分になります。その結果体の中で、代謝酵素を作り、使う余裕ができるので、代謝酵素の働きが活性化されます。

つまり酵素ダイエットというのは、食生活によって乱れてしまった体内の酵素バランスを整える、「体質改善のダイエット」ということです。

決して、摂取した酵素がどんどん脂肪を燃焼させてくれるというようなダイエットではありません。ですから比較的ダイエットの中でも効果は緩やかに出るものと思っておきましょう。

特に普段の食生活にあまり自身のない人にとっては、効果を感じやすいダイエット方法と言えるかもしれません。また、年齢を重ねて消化酵素の量が減り、痩せにくさを感じている人にも効果を感じやすいダイエットでしょう。

3.酵素ダイエットは効果なし！嘘！その真相は？

酵素ダイエットについては、本当は酵素ドリンクやサプリメントを飲んでも効果がないと言われることがしばしばあります。酵素ダイエットが嘘と言われる理由には何があるのでしょうか？

酵素ダイエットの本質は、不足している酵素を補うことにあります。不足していた酵素を体の中に入れることで、足りない酵素の働きを補ってあげ、その分の余裕を代謝酵素に回してあげようというのが酵素ダイエットです。

仕組みを聞けばなるほどと思えますが、そこには「嘘」と言われるような落とし穴もありました。

3.1そもそも酵素ドリンクに酵素は入っていなかった！？

酵素ダイエットに使われる酵素の摂取の仕方には、酵素ドリンクのタイプや酵素サプリのタイプがあります。その中で酵素ドリンクはよく酵素ダイエットで注目されます。けれどもその酵素ドリンクに、酵素が入っていないというのはどういうことなのでしょうか？

酵素ドリンクとして販売されている商品には、酵素がほとんど入っていないのは事実です。

これはいったいどういうことなのでしょうか？正確には体の中で有効に働く酵素は、酵素ドリンクにはほとんど入っていません。

というのも、酵素ドリンクなどは清涼飲料水というカテゴリーで売られています。この清涼飲料水は、「65度以上で10分以上加熱する」という、販売に際してのルールがあります。

先に少し書きましたが、酵素は加熱することでその効力を失ってしまいます。60度以上で加熱されれば酵素のほとんどは死んでしまうということです。けれども清涼飲料水であれば、加熱をして殺菌処理してからでなければ販売できません。

ですから、市販されている酵素ドリンクにはほとんど有効な酵素が含まれていません。製造された時点では確かに活性化された酵素が含まれていたかもしれませんが、手に届くときには生きた酵素はほとんどいない状態になります。

もちろん酵素の中には加熱しても、活性化したままでいられる種類もあります。ですから、酵素ドリンクに酵素がまったくの0とは言い切れません。中には生きたまま私たちの体の中に入ってきてくれる酵素もあるかもしれません。

ただし酵素の特徴として熱に弱いというのは大きいです。そのため一般的な考え方としては、酵素ドリンクにはほとんど酵素が含まれていないとされることが多いです。

酵素が入っていないなら、「酵素」ドリンクではないし、「酵素」ダイエットでもないじゃないか！と思うかもしれません。けれども酵素ドリンクを飲んでダイエットの効果を感じている人もいます。その理由は次の章でご紹介します。

3.2酵素は体の中に入ると消化吸収されてしまう

酵素が体の中に入れば、消化酵素のお手伝いをしてくれることで酵素不足が補えるとしていました。しかし酵素は体の中に入ると消化吸収されてしまうため、意味がないという意見もあります。

そもそも酵素は何からできているのか？酵素はすべてたんぱく質の一種です。たんぱく質というと肉や魚、大豆製品といったものがよく知られていますよね。