皮膚科の初診料の相場は?内訳は?そんな疑問に徹底解説!

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2 実例解説!ある皮膚科初診料の場合

出典 | o-dan 

さてここまで「理屈」でお話してきましたが、以下ではある人が実際に皮膚科に払った初診料の診療明細書の内訳を見ながらその解説をして、なぜこの支払金額になるのか、ということを説明していきます。

2-1 kleen5656さんが払った初診料の内訳

まず最初に例を示しましょう。これはYahoo知恵袋に載った、kleen5656さんが実際に払った初診料の内訳です。①②という数字は説明のために便宜上こちらでつけたものです。
まず、


【病院での診察で】
①初診270点
②処方箋料68点
ダラシンTゲル1%10g
ディフェリンゲル0.1%15g
ヒルドイドローション0.3%25g
ルリシン錠150mg2T
ワカデニン腸溶錠10mg2T
リボビックス錠20mg2T
③処置 皮膚科軟膏処置(500平方cm以上3000平方cm未満)85点
顔面
躯幹
ダラシン1%2g
ディフェリン1g
ヒルドイドローション1g
24点
④皮膚科合計447点 3割負担で1340円
.
【調剤薬局で】
⑤調剤技術料162点
⑥薬学管理料30点
⑦薬剤料445点
ダラシンTゲル1%10g
ディフェリンゲル0.1%15g
ヒルドイドローション0.3%25g
ルリシン錠150mg2T
ワカデニン腸溶錠10mg2T
リボビックス錠20mg2T
⑧薬局合計637点 3割負担で1910円 

 yahoo知恵袋 |https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1464900369 

2-2 徹底解説【診療報酬編】

このうちの【病院での診察で】というのが、病衣で支払った「広い意味での」初診料の内訳です。1つ1つの項目を解説していきます。

①初診270点
これは先に書いた通り、その病院での診察を始めて受けた場合の「狭い意味での」初診料です。

②処方箋料68点
これは医師がこの患者には薬を出そう、と判断して処方箋を書いた労力に対する料金です。ここでは、

ダラシンTゲル1%10g
ディフェリンゲル0.1%15g
ヒルドイドローション0.3%25g
ルリシン錠150mg2T
ワカデニン腸溶錠10mg2T
リボビックス錠20mg2T

と6種類の薬を出すという診断をしているわけです。ちなみこの処方箋料も、たとえば「3種類以上の抗不安薬の処方の場合は30点」というように、どの薬を何種類出すか、などによって違ってきます。この68点というのは、その中で1番一般的な処方の仕方をした場合の点数です。

③処置 皮膚科軟膏処置(500平方cm以上3000平方cm未満)85点
これは、「特掲診療料」の中の「処置」を行ったので、支払っている料金です。ここでは、多分看護師が塗り薬をkleen5656さんに塗ったということです。これも「100平方センチメートル以上500平方センチメートル未満 55点」などのように、塗る面積によって点数が変わってきます。

この場合は、顔面、躯幹ですから、顔と身体に塗っています。さらに

ダラシン1%2g
ディフェリン1g
ヒルドイドローション1g
24点

というのは、その塗った薬代です。

ちなみに余談になりますが、皮膚科軟膏処置というのは「ただ薬を塗るだけで処置料を取られることがバカバカしい」と思って、同じ薬をすでに処方されているのでそれを自分で塗る、ということであれば拒否できます。その分、報酬診療が減るので皮膚科に払う金額も、少しだけ安くなります。

ただし、皮膚科の看護師が行う軟膏の塗布は、単純に塗っているだけではありません。塗り方によっては、さらに悪化させてしまうことがあるので、原則としては塗りながら患者にフィンガーティップユニットと言われる正しい塗り方を説明することになっています。正しい方法で塗ることによって、治療効果も変化しますし、治療効果が望めるベストな量を塗るので薬も無駄になりません。ですので、自分で塗るなどのことができるような気がしても、実はその背後にはきちんとした知識と技術がありますから、素直に看護師に塗ってもらったほうがいいでしょう。

④皮膚科合計447点 3割負担で1340円
そして最後に、①+②+③の合計が、447点になり、診療報酬としては1点=10円で4470円になります。このうち自己負担額は4470円×3割=1340円になるわけです。これを病院で「初診料だな」と思って支払います。

以上が、kleen5656さんの支払った、「広い意味での」初診料の内訳になります。

2-3 徹底解説【調剤報酬編】

以上で初診料のからくりはお分かりいただけたでしょうが、多くの場合一緒に薬代も払うので、それについても解説しておきます。

まず最初の確認としては、復習になりますが、これは処方箋を調剤薬局にもっていって薬を出してもらう「院外処方」の例です。同じ薬でも皮膚科によっては、自分の病院で出す場合もあり、その時には「院内処方」として、初診料と合わせて病院で支払います。しかしどちらの場合も、薬代としては同額です。

⑤調剤技術料162点
実は、さらに複雑になるので説明を割愛してきましたが、この「薬を処方箋通りに調剤する労力の料金」である調剤技術料も、3つの内訳に分かれます。それは

調剤技術料 = 調剤基本料 + 調剤料 + 各種加算料

です。調剤基本料とは、薬剤師が「処方箋に基づいて調剤する」まさに基本料金です。ここに、その調剤をするためにかかった手間に相当する費用として、調剤料を加算します。おおむね、内服薬、外用薬などの薬剤の種類とその日数に応じて決まります。外用薬などの調剤は簡単なので調剤料は安いけれど、内服薬は手間がかかるので高くなる、という具合です。

さらに各種の加算料とは、たとえば、24時間オープンしている調剤薬局は加算がついたり、後発医薬品のジェネリック品の売上が多いと加算されたり、というようなことです。

この例で言うと、調剤基本料は本来41点のはずですから、これが162点になっているのは、内訳はありませんが、調剤料などが上乗せされているのでしょう。

⑥薬学管理料30点
特に内服薬の場合などは、薬の飲み方に注意をすべきものがあります。必ず食事と食事の間に飲まなければならないとか、これとこれは一緒に飲んではいけない、などです。このような飲み方、使い方を薬剤師は患者に説明する義務があり、その報酬として薬学管理料が与えられています。そんなことしてもらったことがない、という人もいるもしれませんが、飲み合わせのアレルギーを裏で確認してくれているかもしれません。

⑦薬剤料445点
これは単純に薬代です。薬ごとに「薬価」が決められているので、処方箋に沿って調剤して個々の単価をかけた料金です。ここでは以下の6種類の薬が出されているので、その合計です。ちなみに、「2T」などと書いてあるのは、「2」は2日分、「T」は昼に飲む、ということです。ルリシン錠150mg2Tであれば、1回150mgの薬を2日分出すので昼に飲んでください、という意味です。

ダラシンTゲル1%10g
ディフェリンゲル0.1%15g
ヒルドイドローション0.3%25g
ルリシン錠150mg2T
ワカデニン腸溶錠10mg2T
リボビックス錠20mg2T

⑧薬局合計637点 3割負担で1910円
そしてここでも、⑤+⑥+⑦の合計が637点で、お金に換算すると6370円。自己負担は3割なので、1910円、ということになります。これを調剤薬局で「薬代だな」と思って支払います。

以上、細かく説明しましたが、初診料とその時に一緒に出される薬の代金は、このようにして決まっているのです。


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