正しいカロリー制限なら確実に痩せる！その方法を徹底研究！

基礎代謝を増やすもう1つの方法が、今度は無酸素運動です。無酸素運動とは筋トレのように息を止めて行う運動です。と言っても、冒頭に書いたように無酸素運動自体で消費するカロリーは本当にわずかなものなので、それが目的ではありません。

基礎代謝は身体が生きていくために使っているエネルギーの総量のことです。ですので、脳でも、心臓でも、肺でも、胃腸でも、どこでも行われています。したがってその臓器が大きければ大きいほど、エネルギーの消費量が増え、基礎代謝量は増えます。だからと言って、脳や心臓を大きくするようなことは今の科学にはできません。できるのは、臓器の中でも大きな要素を占める筋肉を太く大きくすることです。

つまり、無酸素運動をして筋肉を大きくすると、その分基礎代謝量が増え、結果的に消費カロリーが増える、ということなのです。ですのでたとえば筋トレも、重いウェイトを持ち上げることに意味を置かず、いかに筋肉を大きくするのかを目的に行いましょう。

5　本当に痩せる？カロリー制限によるダイエットの効果とは？

5-1　ネット上の口コミでは効果大

このように、理論上は間違いなく、そして無理せず痩せるカロリー制限によるダイエットですが、実際のところはどうなのでしょうか？実行している人の口コミをネット上で拾ってみました。

昼だけ400ｶﾛﾘｰﾀﾞｲｴｯﾄ
男性 50代 Mamoru01
昼だけ４００カロリーだけで食べると１ヶ月半で74kgから64kg－10kg
減量に成功しました。
今も継続中です。誰でも簡単にﾀﾞｲｴｯﾄ出来ます。
月２～３回は暴飲暴食OKです。
現在６ヶ月で62kgで継続中です。
ウエスト88cmから現在75cmズボンダメなので買ってます。　

　クラブパナソニック　｜http://club.panasonic.jp/blogs/diet-way/meal/me080.html　

カロリー制限
男性 50代 おとん88
徹底したカロリー制限をして、3ヶ月で5kgの減量に成功！
きちんと食べながら無理せず痩せられました。　

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食べ方見直しで
女性 30代 にくまんおかし
約半年で10キロ落としました。食事の量を4分の1に減らし、間食は一切止めました。4年前の話です。今はたまにドカ食いとかもしますが体重は（ほぼ）維持できています。運動は嫌いなので一切なしです。　

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食事の量を減らします。
男性 ～10代 スミス君
私は以前は、満腹になるまで食べてましたが、最近は意識して食事量を減らしました。ごはんや肉料理やその他の物を、全体的に減らしました。すると、私の場合は顔が締まった感じに自覚しました。次はやはり腹部ですね。今まで、はけなかったジーンズが履ける様になった時は嬉しかったです。　

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カロリーを抑えてました
女性 40代 なのさん
基礎代謝以下にカロリーを抑えて４か月で17キロ痩せました。
タンパク質、糖質、脂質は必ず一日の必要量を満たし、ビタミン類食物繊維なども必要数値を考えながら、メニューを考えています。特別な食品を摂るのではなく、普通にスーパーで購入した食品で実行している点も気に入ってます。カロリー計算が少し面倒ですが…。なによりも考えていたよりも早いペースで減量できたので、びっくり嬉しいです。体調も悪くないので、あと5～6キロはこのまま続けて目標を達成した後は、少しカロリーを上げて行く予定です。運動はこれまで無しでやってきましたが、代謝を上げたいのでｼﾞｮｰﾊﾞに取り入れ始めました。リバウンドしないように、気を付けながら続けて行きたいと思います。　

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5-2　カロリー制限で寿命が延びるという説も？

このようにダイエットにはおそらくかなりの確率で効果が出るとわかったカロリー制限ですが、それとは少しずれますが、カロリー制限をすると寿命まで延びてしまう、というウワサがネット上に広がっているので、ここで検証しておきます。

実はネット上にも「効果あり」の論調と「効果なし」の論調の2つがあるのですが、調べたところ、以下の研究が1番新しく、信憑性もありそうなので紹介します。

アメリカのウィスコンシン大学と、同じくアメリカの国立加齢研究所がそれぞれ行った研究が、権威ある科学誌である「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表されました。内容はアカゲザルを好きなだけエサを食べさせるグループと、それよりも摂取カロリー量を3割減らしたグループに分け、その生存年数などを比較したものです。

その結果は、アカゲザルが若年の時にカロリー制限を始めた場合は両グループには寿命の差はありませんでしたが、中高年で始めた場合は顕著に差が現れ、特にオスはカロリー制限をしたほうが平均寿命が9歳延びたということです。またカロリー制限をしたグループのほうが、ガンの発生率も15～20％ほど低くなるなど、明らかに寿命の長さととカロリー制限は関係があるということがわかりました。

カロリー制限にはそのような効果まであったのですね。

6　ここに注意！失敗するカロリー制限ダイエットの共通点

以上のように、ダイエット上効果があるということが分かったカロリー制限ですが「正しく」行わないと逆効果の場合があります。その1つは先に挙げた「空腹になると身体が防衛本能を発揮して返って太ってしまう」ということですが、それ以外にも実践する上で注意点があります。

6-1　カロリー制限によって筋肉が衰えると、基礎代謝が減り、太ってしまう

60年以上前に行われたものに「ミネソタの実験」というものがあります。これは36人の健康な男性を56週間与えられた食事しか食べられないという環境に置いたものです。その結果は、全員の体重が減った以上に、基礎代謝量が減ってしまったということでした。それも体重減少率が20〜26％だったのに対して代謝量の減少率は約40％だったとのことなので、筋肉を減らすことがダイエットに悪影響を及ぼすということが証明されたわけです。

つまり、カロリー制限で筋肉量を減らすことによって痩せても、それ以上に基礎代謝量も減ってしまうので、結果的には、「摂取カロリー＞消費カロリー」と、ダイエットの公式の「＜」が「＞」になってしまい、太ってしまうということです。

6-2　体調不良や生理不順などを引き起こしてしまう

また、根本的な話ですが、何のためにダイエットをするかというと「幸せになるため」です。ある人は痩せてモテるようになりたい、とか、ある人は痩せて健康になりたいとか、それぞれあるでしょうが、要は自分の望むような人生にシフトチェンジしたい、ということです。にもかかわらず、ダイエットで身体を壊し、仮に入院でもしてしまったら、全く目的と逆方向に人生が進んでしまいます。拒食症は精神的な原因が大きい病気ですが、自分が痩せたいということが返って自分を不幸にしてしまっているという意味では、1番の例です。

しかし、気を付けてカロリー制限を行わないと、そのようなことが起こるのです。たとえば、必要なカロリーや栄養素が取れなくなった場合、倦怠感、めまいなどの体調不良や、鉄不足による貧血、あるいは脳が食欲をコントロールできなくなる摂食障害（つまり拒食症です）を発症します。

また、女性の場合、若くてもカルシウム不足による骨粗しょう症で骨が折れたり、ホルモンバランスの乱れによる生理不順や不妊症などになってしまうこともあり得ます。あるいは、食事制限で美肌のために必要なビタミンやミネラルが不足すると、乾燥肌やシミ、シワ、ニキビなどの肌トラブルが起こり、それを気に病んでストレスが生じ、それがまた肌や身体の状態を悪化させる悪循環に陥ります。

このように、無理な形でのカロリー制限のダイエットは本当に身体にとってマイナスのことばかりなのです。

まとめ

いかがでしたか？

カロリー制限を正しい考え方と正しい方法で行えば、健康的に望む体型が得られ、それができない時にはダイエットに失敗するばかりか健康にも重大な悪影響があるということをお分かりいただけたでしょうか？

カロリー制限において、1番の失敗はダイエットに挫折することよりも、ダイエットをやりすぎて身体を壊すことです。それをしないためには、単純に「この食品を抜く」というようなことばかり考えずに、ちゃんと脂肪が減っているか、体型全体のバランスはどうか、という自分の状態をしっかり観察し、注目することが大切です。