ベピオゲルは保険で使えるニキビ治療の特効薬？その薬効を徹底解説！

5　効果絶大なベピオゲルでも要注意！副作用と注意点

出典 |　o-dan　

このようなニキビに悩む人には救世主のようなベピオゲルですが、いくつか使用するうえでの注意点と、そして若干の副作用があります。

5-1　漂白作用に注意

まずべピオゲルには漂白作用があります。もともとベピオゲルは日本では、古くから歯を白くする漂白剤などに使われていた経緯もあります。ですので、べピオゲルを肌に塗る場合には、髪や服などにつくと脱色してしまう可能性があるので、よく注意しましょう。

5-2　洗顔時にピーリング石鹸を使わないように

すでに書いてきたようにべピオゲルには、ピーリング作用があります。しかし一方でニキビ用の洗顔料や美容液、あるいはニキビ用とうたっていなくても美肌効果のためにサルチル酸などのピーリング効果のある成分を配合している化粧品や石鹸があります。

ベピオゲルを使う時に、このような石鹸などを使用してしまうと、ダブルでピーリング作用が働いて、肌に大きなダメージを与えてしまう可能性があります。ベピオゲルを使う時には、洗顔料や美容液の内容成分をよく確認して、そのようなものは避けるようにしましょう。

5-3　紫外線には要注意

べピオゲルを使った肌は、表面の角質が所々歯抜けになっているために、皮膚のバリア機能が落ちています。そこに紫外線が当たると、その強烈な光のパワーが肌の奥まで届いてしまって、思わぬ肌トラブルを起こすことになります。また、ベピオゲルもその状態で使うと、肌にとって刺激が強すぎることになる場合もあります。

ですので、ベピオゲルを使っているときには、紫外線対策をしっかりする、紫外線にはできるだけ当たらないようにする、アウトドアで楽しむことはできるだけ避ける、ということを心がけましょう。

5-4　3割の人がアレルギーになる可能性

べピオゲルを使う人のうち、約3割の人はベピオゲルに対するアレルギー抗体を持っているといわれています。全員が発症するわけではありませんが、その3割の中でさらにその人が交代が活動するアレルギー体質を持っていると、肌に湿疹、腫れ、痒みなどの症状が発生する可能性があります。

この割合はかなり高い確率なので、ベピオゲルを使う前には、自分で必ずパッチテストをしましょう。方法は、腕の内側に少しだけベピオゲルを塗ってみて、数日間置き、トラブルが発生しないか確認することです。

ただし、こういうアレルギー症状が出た時に皮膚科を再受診すると、皮膚科医から「次第に落ち着くので頑張りましょう」といわれることもあります。確かに多くの人は、2週間から1ヶ月ぐらいでこのような症状が落ち着くことも多いのですが、そのあたりはその皮膚科医との信頼関係の中で判断するしかありません。

もしも無理だと思った場合は、一般皮膚科を受診していたのだったら、美容皮膚科に変えるのも方策です。そこには自由診療になりますが、ケミカルピーリングや光治療、光線力学療法、ホルモン補充療法など、ベピオゲルと同様かそれ以上の効果のある治療法が用意されています。

5-5　ベピオゲルを使ってもニキビが治らないこともある

ここまで推奨してきたベピオゲルですが、ある統計では、3ヶ月の使用で、ニキビの数が50～70％が減るといいます。しかしこれを使ってもニキビが改善しない人もいます。

上にあげた数字は平均値なので、もしも1ヶ月ベピオゲルを使っても全く効果が出ない場合は、そもそもの原因の判断が違う場合もあるので、治療方針の再検討を医師に相談したほうがいいでしょう。もしもそれに応じてくれない場合は、皮膚科を変えることも必要です。

5-6　ベピオゲルを使うと皮が剥けるけれど心配しないで

また、ベピオゲルを多めに塗ってしばらくしてから、塗った部分に触ると何かがはがれて来ることがあります。一瞬驚きますが、これは角質ではなく、ベピオゲルの乾燥したものですので心配は無用です。ただし、この場合は使用しているベピオゲルの量が多すぎることがしばしばなので、量の見直しを図ったほうがいいでしょう。