どういうことかというと、カルニチンの中の『Ｌ‐カルニチン』の一部が『アセチル‐Ｌ‐カルニチン』という物質に変化して、脳内で『コリン』と結合し『アセチルコリン』という物質になるためです。
そのため、カルニチンを摂ることでアセチルコリンがたくさんつくられて、脳の活性化に繋がっていきます。脳が活性化されることによって、うつ症状が軽減されたり、脳機能の低下が改善されたり、記憶力の低下が改善されたりと様々な効果が期待されています。そういったことから、『認知症』の予防に効果が期待されているのです。
認知症はまだ関係ないと思っている人も、脳の『アンチエイジング』だと思ってカルニチンを摂ってみてはいかがでしょうか。
２－３ 生活習慣病の予防に？
カルニチンが、中性脂肪が分解されてできる『脂肪酸』をミトコンドリアに運ぶことで、エネルギーを生み出し脂肪を燃焼するため、カルニチンが身体の中にたくさんある方が、血液中の中性脂肪はエネルギーとしてたくさん使われるようになります。
血液の中の中性脂肪がエネルギーとして使われて燃焼されるということは、血液の中の中性脂肪が減るということになります。そのために、高脂血症のなどの『生活習慣病』の予防や改善に繋がる効果が期待できるということになります。
ほかにも、身体の中に発生する『活性酸素』は悪玉コレステロールと結びつきやすいため、血液の中に血栓ができてしまい、血管を詰まらせてしまう『心筋梗塞』や『脳梗塞』の危険もでてきてしまいます。そんな活性酸素をカルニチンは『抗酸化作用』によって防ぐという効果もあるのです。
カルニチンが持っている抗酸化作用の働きは、身体の中の酸化を防いだり、細胞が傷つくのを防いだり、ガンの原因になる細胞の抑止などの『防止効果』や『予防効果』も期待できるのです。
２－４ 疲労回復になる！
疲労が起こる原因として、『ストレス』や『睡眠不足』や『病気』と様々な要因が考えられますが、『エネルギー不足』が原因だとしたら、カルニチンを摂ることによって改善することができるのです。
カルニチンがミトコンドリアに脂肪酸を運び、エネルギーを生み出すことでスタミナの増強や筋肉の疲労を和らげる効果が期待できるのです。そのため、慢性的な『だるさ』や『疲労感』は解消されていきます。
さらに、カルニチンの働きでエネルギーがたくさんつくられることによって、疲労物質である『乳酸』の増加も抑えてくれます。乳酸が増えなければ、疲労も軽減できて、回復が早くできるということになりますよね。
２－５ 不妊の改善にも！
カルニチンが不妊の改善に効果があるというのは、どういうことなのかというと、実は、カルニチンは精子の中にも多く含まれているのです。
カルニチンは精子のエネルギー代謝に大きく関わっていて、カルニチンによってミトコンドリアの働きが活性化すると精子の働きも活性化されます。精子の働きが活性化されることによって、精子の『数』が増えたり、精子の『運動能力』が改善されるといった効果が期待されているのです。
一方の女性についても、期待されている効果があります。女性もカルニチンによってミトコンドリアの働きが活性化することで、卵子の『質』が上がったり、受精卵の『細胞分裂』を助けるなどの効果が期待されているのです。
さらに、カルニチンの働きである『抗酸化作用』は活性酸素から受精卵の細胞を守る働きもしてくれます。
たくさんの人が不妊に悩んでいますが、いろんな理由から、なかなか治療できない人もいます。不妊に悩みながらも、治療ができないとあきらめるまえに、ぜひカルニチンを摂って、試してみてはいかがでしょうか。
２－６ やっぱり脂肪の燃焼
どうしても、気になってしまう身体の脂肪は、カルニチンの効果で燃焼してしまいましょう。エネルギーをつくるためには、燃焼するための材料が必要となりますが、その材料のひとつが『脂肪酸』になります。
カルニチンはこの脂肪酸をエネルギーに変える場所である『ミトコンドリア』まで運ぶ働きをしていますが、材料である脂肪酸が運ばれなければ、エネルギーをつくることができずに、脂肪も燃焼されないということになるのです。
カルニチンが足りなくなってしまうと、脂肪酸は運ばれることもなく、燃焼もされずに残ってしまうため、内臓や皮下の『脂肪組織』に溜まってしまうことで、『内臓脂肪型肥満』や『皮下脂肪型肥満』という肥満になってしまうのです。
肥満体質にならないためにも、カルニチンを摂ることで脂肪を燃焼して脂肪を蓄えない身体にしたいですよね。
３.カルニチンの摂取方法って？
カルニチンの効果はわかったけれど、実際にカルニチンを摂ろうと思っても、どうやって摂るのが良いのかわからない人も多いと思います。そこで、カルニチンの摂取方法について紹介していきます。
カルニチンは身体の中でもつくられていますが、それだけでは加齢などの理由から、足りなくなってしまう場合があります。そして、カルニチンは身体の中に溜め込むことができないため、毎日摂ることを考えると『食品』から摂ることは、難しく続けにくくなってしまいます。
そこで、お手軽で簡単な摂取方法として、『サプリメント』がオススメになります。サプリメントなら毎日でも苦になりませんよね。
３－１ サプリメントが有効？
カルニチンが身体の中でつくられる量はわずかなので、カルニチンが足りない人はもちろんですが、カルニチンを補助的に使いたい人にも『サプリメント』がオススメになります。
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