野菜の王様とも言われ、1年中栽培されているケールと青汁の関係

について書いていきます。

5-1.良い評価と悪い評価

【良い評価】

良い評価としては、便秘効果です。
後で詳しく書きますが、ケール青汁であろうとその他の青汁であろうと、青汁自体は薬ではありませんしそれ自体ですぐに効果が出るものではありません。
それなのに【3.色々な「ケール青汁」】で色々な商品を紹介するのに「便秘効果」を前面に出したのは、

・便秘に対しては比較的効果を期待できるから

です。

みなさんも、例えば青汁関係なく野菜を多めに摂ってみて下さい……お通じが良くなると思います。
これは食物繊維を多めに摂ることによって

・便のかさを増やす
・腸を刺激して大腸の蠕動運動の促進する
・便を柔らかくする

といった作用が働くからです。

食物繊維には水溶性と不水溶性とがあり、それぞれ便秘に異なる効果があります。

不水溶性は便のかさを増すのでダイエット中の便秘に、腸を刺激するので運動不足による便秘に効果があります。
水溶性は便を柔らかくするので便が固めの便秘に効果があります。水溶性は善玉菌の餌となって善玉菌を増やす効果があるので腸内環境が整います。ですので腹痛を伴う便秘を改善させます。

ただ、不水溶性も水溶性も過剰に摂取すると逆に便秘を悪化させます。

ケールは食物繊維を豊富に含んでいるのでこういった作用が働いて便秘に対して早い時期に改善することが期待できます。

中には全く効かなかったという声もありますが、比較的多くの人が便秘に効果があったと評価しています。

また「手軽に野菜不足を補える」という声も大変多いです。
これは考える間もなく、ただでさえ野菜不足なのですから、どんな青汁であれ野菜を多く含んでいる以上、青汁を摂取することで不足を補えるのは当たり前のことです。
先ほど便秘の効果で食物繊維のことを書きましたが、食物繊維ひとつとっても戦後約70年前と比較して日本人の1日当たりの食物繊維摂取量は半分以下になりました。
青汁は補助食品として捉えている人が多く、それだけで「野菜そのものと完全に代替できる」ものではありませんが、野菜不足の状態をずっと続けるよりは断然良いです。

【悪い評価】

悪い評価としては、飲みやすさで言えば独特の苦味があることによる「まずさ」が挙げられるでしょう。
これは仕方がないことです。意図的にまずくしたのではなく、食材そのものの味なのですから……。
これは我慢するか、アレンジして自分に合う味にするしかありません。

そして「効果がない」という評価も当然あります。
便秘といった比較的目に見えて期待できるものに対して「効果が（あまり）なかった」というのは別ですが、青汁そのものは薬ではありませんし、即時的にカラダが改善されるものでは決してありません。
薬でない以上特効薬では決してありませんし、健康面において効果を期待できるとしたら、それは予防と改善という2つの面において共に「時間がかかる」ものなのです。

私は知り合いの勧めで野菜を多く摂るようになりましたが、それによって一番太っていたときに比べて20kg以上はダイエットできましたし、血液検査も異常値を示すものばかりだったものが直近では異常値を示すものは2,3項目だけになりました。

ダイエットは比較的早い段階で達成できましたが、血液検査結果の改善は二年はかかりました。

太ることによる脂肪肝は殆ど改善され、脂肪過多による悪影響も懸念する必要もなく、今はとても嬉しくて満足していますが、こういったことはダイエットの目に見える変化は別として、「気付いていたらそうなっていた」というのが正直な実感です。

別に毎日血液検査をしてるわけでは当然なく、日々血液検査をしたいと思ったこともありません。
ですが目に見える形で痩せていくことが嬉しく、野菜を取り続けることを苦痛と思ったことはなく、むしろ嬉しいので積極的に摂り続けていたら結果的に血液検査の結果のようになったという感じです。

先ほどの食物繊維を例にしても、食物繊維の不足は便秘だけではなく大腸がんなど健康リスクを高めます。
太ることで脂質が多くなりそれが健康面に影響を与えます。
善玉菌や悪玉菌も望ましい形にはならず、L/H比（善玉コレステロールと悪玉コレステロールの割合）も当然悪く、大病のリスクを背負います。
「すぐに対処しなさい」と言われるほどの状態でなく、かと言って「決して良いとは言えない」状態でさえ、人体というのは案外平気なもので痛みや苦痛を感じることはあまりありません。
ですがその状態が続いたり、より悪化したりすると突然大病が襲いかかってくることもあります。

健康であることに痛みは当然ありませんよね？
健康であることに幸福感という精神的な実感はあっても、それだけでカラダが何かいつもと違うような調子の良さを実感することもないですよね？
不健康と比べれば健康である時の実感は全く違いますが、人間というものは健康であり続ける限りは特に何も感じないのです。
それを失って健康であることの大切さやありがたさに気付くものです。

カラダを悪くするものを摂取したのなら別、カラダに良いものを摂取したからといってそれですぐに効果が出るわけではなく、時間をかけてカラダが健康になっても、それだけで特別何かを得るものではないと思います。
繰り返しになりますが、不健康なときと比べれば当然何かを感じ、何かを得るでしょう。
でもあなたがもし健康だとしたら、「一ヶ月前の健康」・「一週間前の健康」・「一日前の健康」と比べて「今の健康」に何か特筆すべき物がありますか？
健康である限りは、人は一年前だろうとあまり変わらないものです。

ですが、この「健康である」ことを続けるのには、野菜をきちんと摂ることもとても大事なのです。
野菜だけでなく他にも摂取すべき食材や食事以外にも気をつけることはありますが、野菜不足が原因となる病気というのは大変多く、それを予防するために野菜不足を補うことはとても大事なのです。

「目に見えて効果がない」としても、その状態が野菜不足を補い続けることで（今の）健康を維持できている……こういうことも十分あり得るのです。

5-2.おすすめの「ケール青汁」は？

純粋な、ケールだけの青汁が良いという場合は「山本漢方のケール粉末100%」だと思います。
価格などのコスパで見ても「山本漢方のケール粉末100%」だと思います。

反対にケールだけの青汁だとその苦味もそのまま出るのではと懸念する人には「キューサイのはちみつ青汁」だと思います。
ファンケルの青汁も飲みやすいという声が多いですのでファンケルの青汁も味の面では期待できます。

「山本漢方のケール粉末100%」以外は他の食材も入っていますが、大体が大麦若葉です。
そんな中、「ダイレクトテレショップの青汁三昧」はゴーヤーが入っていますのでゴーヤーが好きな人やゴーヤーに興味がある人はこの「ダイレクトテレショップの青汁三昧」も選択肢に入るでしょう。

植物発酵エキスにこだわりたいのであれば「ホコニコのこだわり酵素青汁」になりますね。
酵素はエネルギーの変換を促し外的ストレスからカラダを守る働きがあります。活性酸素を無害化するとも言われ注目されています。
「ホコニコのこだわり酵素青汁」では大麦・粟・ひえ・きび・たかきび・紫黒米・コメの7種類の穀物を麹菌で発酵させた多穀麹を元にした生酵素が使われています。

粉末状であるがゆえに味が苦手、その味を克服するのにアレンジが必要だということを除外したい場合は「ステラの贅沢青汁」となります。
「ステラの贅沢青汁」は他のものと違って、「粒状」なのです。
錠剤を飲むのと同じく、粒状の青汁を水と一緒に飲むだけで摂取できます。
もちろんこれだけで苦味も全く感じないことはなく、後味は残りますが、水に溶かして飲むよりは手軽に、早く、苦味を感じずに摂取できます。

特定保健用食品にこだわるのであれば「DHCのケール青汁」ですね。
「DHCのケール青汁」は特定保健用食品として商品化されています。

あくまで個人的な感想です。他の人にもその通りになるとは限りません。
ただ、「成分はどうか？」・「何を含んでいるか？」・「価格面はどうか？」・「粉末状か粒状か」といった客観的な基準で書きましたので、お役に立てば幸いです。

5-3.向いている人と向いていない人

【向いている人】

先ほども書きましたが、すぐに劇的な効果を期待する人は向かないといえるでしょう。
便秘に対してはある程度目に見える効果が期待できるので便秘で悩んでいる人は向いているといえます。
野菜不足を補いたい人で、その野菜不足を「手軽に」補いたいのであれば青汁はとても効果的です。

これはケールの青汁に限ったことではないともいえますが、ケールの青汁にはルテインが含まれていますので眼病の予防や改善を期待する人は向いているといえますね。

美容や美肌、ダイエットにも良いので、日々美しさを保ちつつ野菜不足も補いたいという人も向いているといえます。化粧品は効果ですし美容効果に重点を置いていますので野菜不足も改善したい場合は青汁が効果的です（その分、青汁には化粧品と比べたら美容効果は当然劣りますが……）。

【向いていない人】

味や飲みやすさで向かない人は当然いるでしょう。
ですがこういった「五感」の部分は人それぞれなのでここではこれ以上書きません。
それ以上に書かなければならないことは持病などをお持ちの方です。
これは五感という感覚的なものではなく、客観的で医学的に見ても避けた方が良いからです。

ケール青汁はビタミンKを含んでいるものもあります。
心臓・脳・血管などの病気でワルファリンカリウム（ワーファリン）などを服用中の人は利用を避けて下さい。

他の病気などで薬を服用中の人や野菜摂取制限を受けている人、その他何らかの病気で通院中の人は、医師と必ず相談して飲んで良いかどうかをきちんと判断してもらいましょう。

また、病気などでそもそもダメな場合でなくても、体質や体調により稀に発疹・嘔吐・下痢・便秘・アレルギーなどの症状が出ることがあり、カラダに合わないと思った場合は利用をやめて医師に相談して下さい（このことは青汁に限らず全ての食品に言えることですが、何か違和感を感じた時は必ず確認するようにしましょう）。

健康のためにと思ったものが返って健康を阻害してしまっては元も子もありません。
しかしその判断はきちんと専門家に任せるべきです。
中には医師に勧められて健康になり、肌のツヤも良くなって若く見られるようになったという人もいます。
健康に役立つことをするのが医師の仕事でありますが、何よりも「病気を治す」ことが使命です。食事のアドバイスは健康に役立つとはいえ医師でなくてもできます（栄養士や保健師など）。
ですが悪影響を及ぼす危険があるものの判断は持病との兼ね合いから医師に任せるべきです。

5-4.妊婦は大丈夫なの？

カルシウムや葉酸などの栄養素は、妊娠・授乳期の女性には有用とされています。
胎児に栄養を与えるために、その分余計に（妊娠していない時と比べて）不足しがちとなります。

ケールにはこれらが豊富に含まれているので勧めている場合が多いです。

しかし、飲むことでこういった成分は胎児にも吸収されます。
それによって何らかの影響が出ることを懸念される場合は、必ず医師に相談して下さい。

6.まとめ

どんな青汁でも栄養価の高い野菜をできるだけ多く、できるだけ摂取しやすいように工夫をこらして販売されています。

それは、

・野菜は多く摂った方が良い
・それで野菜不足を改善できる

という大前提があるからであり、そこに

・できれば野菜以外にも効果のあるものを一緒にしたい
・野菜単独では苦味があるから他のものと一緒に配合することで効果だけでなく味自体も良くする

というプラスアルファを付加することでより価値を高めようとしています。

ケール青汁はケールを主成分にした青汁です。
ケールは野菜の王様ですから「野菜を多く摂った方が良い」の部分に注目すればケール青汁がたくさん流通しているのは当然といえます。
「野菜不足を改善できる」という面も、栄養素が豊富で栄養価の高い野菜ですからうなづけますね。

味になかなか馴染めない場合、完全に自分の好みの味にすることは難しいかもしれません。
それは、もしそうだとしたら好んでケールを摂取しているはずだからです。
それでもケールの持つ栄養価の高さは抜きん出ています。

野菜以外のものを取り入れることで更なる効果や苦味を消す工夫もされています。

ケールの野菜の王様ゆえの栄養価の高さから、色々な効果を期待できます。
少しの手間次第で青汁らしい苦味も克服できます。