青汁の持つ優れた便秘解消効果とは？便秘に効くおすすめ青汁5選

また青汁の食物繊維は便秘を解消するだけではありません。便秘になりにくい体質にもしてくれます。食物繊維、特に水溶性食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果（整腸作用）があるのです。

また青汁にはオリゴ糖も含まれています。オリゴ糖は腸内で善玉菌の餌となることで、腸内環境を整え便秘になりにくい体にしてくれます。

と、このように青汁には便秘を改善する成分がたっぷり含まれているわけです。

2.3.飲みすぎは逆効果？青汁の注意点

しかしいくら青汁が便秘に効果があるからといって、むやみに飲むのは返ってよくありません。青汁の飲みすぎはデメリットの方が多いのです。

まず青汁の飲みすぎによって下痢や嘔吐、腹痛といった症状が起こる場合もあります。これは消化が過剰に促進されて起こるもので、特に腸のデリケートな人は注意が必要です。

また食物繊維の摂りすぎも危険です。食物繊維は余分なコレステロールなどを体外に排出する効果もありますが、摂りすぎるとたんぱく質やミネラルなど、体に必要な成分まで排出してしまうのです。

さらに青汁を飲むことによって逆に便秘になるという場合もあります。これは青汁に含まれる食物繊維が不溶性のものに偏っていたということが考えられます。便秘に効果的なのは、あくまでも不溶性と水溶性のバランスのとれた青汁なのです。その点にも注意した青汁選びが必要です。

3.便秘に効く青汁の飲み方は？

上でも述べたように、青汁はやたらと飲めば良いと言うわけではありません。正しい飲み方があるのです。次は便秘解消に役立つ青汁の飲み方について見ていきましょう。

3.1.寝る前がベスト？青汁を飲むタイミング

青汁はいつ飲むのが良いのでしょうか。タイミングについては決まっているわけではありませんが、便秘解消という目的で青汁を飲む場合は、夜寝る前に飲むのが良いでしょう。

寝る前に青汁を飲むと就寝中に腸内の働きが活発になり、翌朝便通が良くなります。

ただし寝ているときに腸の動きが気になったり、気分が悪くなることもありますので、あまり害があるようなら時間をずらしたほうがよいでしょう。

また朝起きて、朝食前に飲むのも便通には効果的です。朝食後の便の出を良くしてくれます。

3.2.1日何杯？青汁を飲む量

続いては青汁を飲む量についてですが、どれくらい飲むのが適切なのでしょうか。青汁の飲み方については、それぞれの製品に注意書きがありますのでそれに沿って飲むのがよいでしょう。

青汁は一般的な形状としては粉末のものがポピュラーで、1包3g～4.5gほどの量を100ml～200mlの水等に溶かして飲む形になります。量の目安としては、どのメーカーも1日1包～2包というのが一般的なようです。

ただ青汁を飲みつけない人は、最初にお腹をこわしてしまったりする人もいます。はじめは分量を抑えて飲む方がよいかもしれません。

また前述のように飲みすぎは体に毒です。分量にはくれぐれも注意しましょう。

3.3.溶かせるのは水だけじゃない？

ところでさきほど、青汁は粉末を水等に溶かして飲むのが一般的な飲み方と述べました。もちろんそのまま水に溶かして飲むのも効果は高いのですが、他にも便秘に効く青汁の飲み方があるのです。

まず一つ目は、水の代わりに牛乳に溶かして飲む方法です。牛乳はご存知のように、腸内環境を整える効果の非常に高い飲み物。そこへ青汁をプラスすることで、さらに便通を良くする効果がアップします。

また豆乳に混ぜるのも効果的です。牛乳同様豆乳にも整腸作用があり、青汁との相性も抜群。他にもヨーグルトやバナナと青汁を組み合わせる方法もあります。

いずれも腸に働き、便の出を良くしてくれるとともに栄養も豊富なので、青汁と混ぜることで健康にもプラスの面が多くなるのです。

4.便秘に効く青汁の原料って？

このように便秘に対し高い効果を持つ青汁ですが、その原料はさまざまです。ここでは青汁に使われている原料と、その便秘に対する効果について見ていきましょう。

4.1.「スーパー野菜」ケール

ケールは青汁の元祖ともいえる野菜です。栄養不良に悩まされていた戦後の日本で、のちの医学博士で当時倉敷中央病院に勤めていた遠藤仁郎氏が、ケールの栄養に注目。その搾り汁を「青汁」として人々に提供するようになりました。これが現在の青汁のオリジナルと言われています。

このことからもわかるように、ケールは非常に優れた栄養分が詰まった野菜です。その主な成分は次のようなものになります。

・食物繊維

・ビタミンC

・ビタミンE

・β-カロテン

・マグネシウム

・葉酸

・ルテイン

・メラトニン

便秘に関して特筆すべきなのは、やはり食物繊維の豊富さでしょう。ケールには食物繊維が100gあたり3.7g含まれており、これはトマトの約4倍です。

またケールはビタミンCを多く含むことでも知られています。ビタミンCは善玉菌の働きを活発にし、腸内環境を整える効果があります。

同じくマグネシウムも腸内で有効に働きます。腸管の水分を吸収し、便を柔らかくしてくれるのです。

4.2.生命力抜群の明日葉

明日葉（あしたば）はせり科の植物で、日本が原産の野菜です。非常に高い栄養価を持ち、ケールをしのぐと言われるほど。近年青汁の原料として人気が高まっています。

その特質はなんといっても、「今日摘んでも明日また芽が生えてくる」と言われるほどの生命力の強さにあります。豊富な栄養からさまざまな効果・効能を持ち、便秘に対しても高い効果を発揮します。主な成分は以下のようなものです。

・食物繊維

・ビタミンC

・ビタミンE

・β-カロテン

・ビタミンB1

・ビタミンB2

・カリウム

・カルシウム

・カルコン

・クマリン

明日葉の便秘に対する効果の高さは、その食物繊維の豊富さから見て取れます。ケールの食物繊維が3.7gなのに対し、明日葉は5.6g。スーパー野菜と呼ばれるケールよりも勝っています。

他にもケールには劣るものの、ビタミンCも豊富。またカルコンやクマリンといった明日葉特有のポリフェノールが、腸内環境を整えると同時に抗菌・抗アレルギーにも効果を発揮。便秘だけでなく総合的に体をケアしてくれます。

4.3.抹茶風味が人気の大麦若葉

大麦若葉はその名の通り大麦の若葉を摘み取ったものです。穂をつける前、20cm～30cmほどに育った若葉部分を収穫します。