その洗顔ではニキビが悪化する？ニキビを治す正しい洗顔徹底解明！

4　ひとくちでニキビ用洗顔料と言っても色々。自分のニキビに合った洗顔料を選ぼう！

出典 |　足成　

また洗顔の仕方だけではなく、洗顔料の選び方も重要です。それお今まで述べてきたように、思春期ニキビと大人ニキビでは、原因も問題点も基本的に違いますので、それぞれ先顔料を選ぶ際のポイントが異なります。

以下を読んで自分に合った洗顔料を選びましょう。

4-1　思春期でも大人でも共通のポイントは？

とはいえ、思春期ニキビも大人ニキビも同じニキビではあるので、選ぶうえでの共通ポイントはあります。

それは、
肌のPh値に近い弱酸性のものであること
余計な着色料や香料などの添加物がなるべく入っていないこと
肌を傷つけるようなスクラブが入っていないこと
です。

特に、弱酸性の洗顔料は肌のPｈ値と同じであるだけではなく、ばい菌も繁殖しずらいので選択するうえでは絶対条件です。

4-2　思春期ニキビの洗顔料の条件は皮脂汚れの除去と殺菌

4-2-1　毛穴の皮脂や角質をしっかり落とせること

特に思春期ニキビは、放っておいても皮脂が過剰に出てきて毛穴に詰まるので、それを除去できる洗顔料であることが、選択条件の第1番になります。

しかしだからと言ってスクラブなどが入っているものはふさわしくないので、必要な皮脂を残しつつ毛穴の汚れを落としてくれる、汚れを吸着する性質の成分の入ったものを選びましょう。具体的には、天然クレイ（クレイとは土のこと。成分名ではカオリン、ベントナイト、モンモリロナイトなどがあります）、炭、マンナンなどのがよいでしょう。

4-2-2　ニキビの原因菌であるアクネ菌の繁殖を抑えられること

また、アクネ菌の増殖を抑えてくれる成分が入っているものもおすすめです。イソプロピルメチルフェノールやイオウなどは、その効果を持っています。またハトムギ、アロエなどは抗炎症作用があるので、ニキビの赤みや痛みを緩和させてくれます。さらには炎症がひどい場合は、グリチルリチン酸ジカリウム(別名:グリチルリチン酸2K･グリチルリチン酸ニカリウムなど)が入ったものもよいでしょう。

4-2-3　思春期ニキビでも保湿成分が入っていること

また、放っておいても皮脂過剰になる思春期ニキビではありますが、とはいえ皮脂をとりすぎて乾燥してしまうと、それがまた更なる皮脂過剰を生みます。ですので、大人ニキビほどの保湿力は必要ありませんが、保湿成分が多少入っているもののほうがよいといえます。

4-3　大人ニキビの洗顔料の条件はとにかく保湿と刺激が少ないこと

4-3-1　保湿成分が十分に入っているものを

既に述べてきたように、大人ニキビの場合、最大の原因は乾燥です。ですので、保湿成分がしっかり入っている洗顔料を選びましょう。

たとえば、ヒアルロン酸のような肌の保湿成分そのものが入っているもの、コラーゲンのように肌の保湿保持能力を高めてくれるもの、ビタミンC誘導体などターンオーバーを正常化してくれるもの、グリチルリチン酸などニキビの炎症を抑えてくれるもの、などが配合されているものです。

4-3-2　界面活性剤入りのものは避けたほうが無難

界面活性剤とは、水と油のように混ざらないもののを馴染ませることができる物質のことです。ですので、皮脂の汚れを取るための洗顔料などにはかなり配合されています。それは悪い部分だけではないのですが、洗浄力が強いので大人ニキビの場合は皮脂を落とし過ぎ、乾燥を招いてしまいます。ですので、愛面活性剤入りのものは避けたほうが無難です。

4-3-3　ピーリング効果のある洗顔料はNG！

ピーリングとはもともとは美容クリニックで行っていた施術で、肌の表面に酸性の薬剤を塗り、古くなった角質や毛穴に詰まった老廃物も溶かし、ターンオーバーを正常化させるものです。ニキビ治癒にも効果があるので、美容クリニックではその目的で行ったりもします。

それを、化粧品でもできるようにしているのがピーリング効果のある洗顔料や美容液で、一部のニキビ用化粧品には配合されています。しかしこれは、毛穴に皮脂が詰まっただけの白ニキビや思春期ニキビには相応の効果がありますが、これも非常に皮脂を過剰に除去してしまう力があるので、大人ニキビには向きません。ですので、使わないほうがいいでしょう。

ピーリング成分にはサリチル酸やグリコール酸などがあるので、パッケージ裏面の表記にそれらが表示されていたら購入候補から外し、すでに買っていたらお蔵入りにしましょう。