ニキビ治療で抗生物質は安全?これだけは知っておきたい効果と副作用

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2 抗生物質の効くニキビ、効かないニキビ

出典 | O-dan 

上の抗生物質の概要でも少し触れましたが、抗生物質は実は万能ではありません。効果のでるニキビと出ないニキビがあります。それについて説明します。

2-1 ニキビの種類の復習

その前に簡単にニキビの種類の復習をしましょう。

ニキビというもの自体は、毛穴に皮脂や古い角質が詰まっている病気、あるいはその毛穴の中が炎症を起こし、さらに化膿してしまった状態の病気、ということですが、その症状の段階によって呼び名が変わります。

まず、もっとも初期の、毛穴に皮脂や古い角質が詰まった状態の、ぽつっとできたものは白ニキビと言います。そしてその毛穴に詰まったものが酸化して黒くなったものを黒ニキビと言います。さらに、その詰まったものによって毛穴が炎症を起こすと赤く腫れあがるのでそれを赤ニキビと言います。そしてもっと悪化して炎症した部分が膿になると外からみて黄色く透けるので黄ニキビといいます。

実は抗生物質はこれらのすべての段階に効果があるわけではありません。また1つの抗生物質であらゆるニキビを治せるわけでもありません。

2-2 ニキビの原因菌によって、抗生物質の効き目は変わる

そもそも、ニキビができるほどんどの原因となる菌はアクネ菌ですが、たとえば背中ニキビの原因は黄色ブドウ球菌と言う違う細菌です。抗生物質はオールマイティではなく、この薬はこの細菌を殺せるが、この細菌には全く効果がない、というものです。ですので、いろいろなところにニキビができてしまった場合は、その原因菌を殺せる抗生物質を何種類も使用する必要があります。

2-3 実は抗生物質は赤ニキビにしか効果はない

上で少し触れたように、抗生物質はあくまで菌を殺す薬です。ですので、ニキビが炎症を起こしている状態であれば、それを鎮静させることはできます。ニキビの段階で言うと、赤ニキビと黄ニキビです。しかしそこまで悪化していない、単に毛穴が詰まっている状態のニキビには全く効果はないのです。

また、効果がある場合も、それは炎症を鎮めるということだけであって、毛穴の詰まりを解消するわけでもありませんし、ましてや何度も繰り返してニキビができるような体質の人の場合、それ以降ニキビが全くできなくなるというような根本治療ができるわけでもありません。あくまで、炎症を鎮めるだけの「対症療法」です。

2-4 ニキビが出来やすい人は抗生物質だけではダメ!

したがって、健康的で強い肌を持ってる人に、何かの原因でニキビができてしまい、それが赤く腫れてしまった、という場合は抗生物質のみで完全に治癒できます。

しかし、慢性的にニキビができている人の場合は、ニキビができる根本原因に対する治療や、あるいは生活習慣の改善などをする必要があります。つまり抗生物質を使用するだけではだめで、ほかの薬なども一緒に使用していく必要があるのです。


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