ニキビ治療の新薬！デュアック配合ゲルは先行薬の効果とは

2　過酸化ベンゾイルは、ピーリング効果と殺菌効果のあるニキビ治療薬

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2-1　過酸化ベンゾイルの1つの作用はピーリング効果

過酸化ベンゾイルには過酸化ベンゾイルで実は2つの働きをニキビ治療において果たしています。その1つがピーリング効果、別名角質剥離効果です。

そもそもピーリングとは酸性の液体を皮膚に塗り、その角質をはがす施術のことです。これによって、皮膚を元気にするのです。

そのことを理解いただくには、ターンオーバーの話をする必要があります。健康な肌は、皮膚の深い部分で角質の子供が生まれ、それがだんだんと皮膚の表面に成長しながら上昇してきます。そして成長しきった状態で、皮膚の表面の角質となって並び、肌を守ります。それが、やがて寿命が来ると垢となって自然にはがれていきます。これをターンオーバーと言います。

このターンオーバーが正しい周期で働いていると、皮膚は正常に新陳代謝を行い、常にきめの整った、そして外敵から肌内部を守る機能を果たせるのです。しかしこれがうまく働かないと、はがれ落ちるべき角質や汚れが肌表面に残ってしまい、それが毛穴に詰まってニキビの原因や、肌のくすみの原因になるのです。

そこに対してピーリングを行うと、毛穴に詰まっていた古い角質が溶けて除去されます。このことで白ニキビや黒ニキビは治癒し、赤ニキビに悪化することがなくなります。ますこれが過酸化ベンゾイルの持つピーリング作用が、ニキビ改善に効果的な理由の1つです。

またピーリングをすることで適度な皮膚への刺激が発生し、それがターンオーバーの正常化につながります。それによって、古い角質は順序通りはがれ落ち、毛穴に詰まったりすることががなくなります。これがピーリングのニキビ治療の作用の2つめです。

2-2　過酸化ベンゾイルのもう1つの作用はアクネ菌の殺菌効果

過酸化ベンゾイルのもう1つのニキビ治療のメカニズムが「殺菌効果」です。ニキビの原因の1つが「アクネ菌」だということはご存知でしょうが、このアクネ菌は皮脂を栄養に生きています。思春期ニキビの原因は、この時期に皮脂の分泌が活発になり栄養分が増えるからです。そしてこのアクネ菌は酸素を嫌うという性質も持っています。ですので、毛穴が詰まって酸素と触れなくなると、その中で非常に元気になって異常に繁殖をし、炎症を起こすのです。

したがって、毛穴の中で酸素と触れさせればアクネ菌は死滅します。過酸化ベンゾイルという成分は、酸素ではありませんが、酸素と同じように働く酸化剤と言う物質です。酸化剤とは、酸素の働きである他の物質を酸化させるということを、それと同じように行う働きを持っています。したがって、過酸化ベンゾイルはアクネ菌に酸素を与えそれを死滅させることができるのです。

これが過酸化ベンゾイルの持つもう1つのニキビ治療のメカニズムです。