ニキビ治療の新薬!デュアック配合ゲルは先行薬の効果とは

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この記事を読んでいる人の中には重篤なニキビで悩まれている人も多いでしょう。おそらく、さまざまな治療方法の情報を集めていることだと思います。

そのような人でも、デュアック配合ゲルのことはご存知ないかもしれません。というのはデュアック配合ゲルは日本では出たばかりの新しいタイプのニキビ治療薬だからです。

ここでは、そのデュアック配合ゲルがどのような薬なのか、どのようなニキビに効果的なのか、といった情報をまとめてお伝えします。

目次

1 デュアック配合ゲルは2つのニキビ治療薬の混合品
1-1 デュアック配合ゲルは世界的規模の製薬メーカーが開発した薬
1-2 デュアック配合ゲルは過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンリン酸エステルを混合させた薬
1-3 なぜ混合するといいのか

2 過酸化ベンゾイルは、ピーリング効果と殺菌効果のあるニキビ治療薬
2-1 過酸化ベンゾイルの1つの作用はピーリング効果
2-2 過酸化ベンゾイルのもう1つの作用はアクネ菌の殺菌効果

3 クリンダマイシンリン酸エステルは、「静菌」作用を持つ医薬品
3-1 クリンダマイシンリン酸エステルの働きはアクネ菌の繁殖を抑えること
3-2 クリンダマイシンリン酸エステルの優れているのは、どのような細菌にも効果があること

4 デュアック配合ゲルはどのようなニキビにもオールマイティで効果を発揮
4-1 軽症の白ニキビ、黒ニキビには過酸化ベンゾイルのピーリング作用が効果を発揮
4-2 炎症を起こしている赤ニキビ、黄ニキビは過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンリン酸エステルのダブル効果で

5 実際にデュアック配合ゲルを使用した人の口コミは?

6 デュアック配合ゲルの入手法と使用法は?
6-1 処方薬なので皮膚科に受診して入手する
6-2 使い方は1日1回塗るだけ

7 デュアック配合ゲルの副作用と注意点。副作用は飲み薬よりは少ないが、発生率はやや高め
7-1 デュアック配合ゲルは使用した人の3割に副作用が現れる
7-2 デュアック配合ゲルの使用上と保管上の注意点3つ
7-3 デュアック配合ゲルのニキビ治療薬としての懸念点

まとめ

1 デュアック配合ゲルは2つのニキビ治療薬の混合品

出典 | pixabay 

1-1 デュアック配合ゲルは世界的規模の製薬メーカーが開発した薬

デュアック配合ゲルを開発したのはイギリスのロンドンに本社のあるグラクソ・スミスクラインという世界有数の規模を持つグローバル製薬企業です。ほかに開発している医薬品としては、風邪薬のコンタック、入れ歯洗浄剤ポリデント、歯磨き粉のアクアフレッシュなど、名前を言えば、ああ聞いたことがある、というような有名な物がラインナップされている、実は日本ではなじみの深いメーカーです。

そのグラクソ・スミスクラインが開発したニキビ治療薬である「デュアック配合ゲル」の日本における製造・販売権を取得したのが、化粧品会社のポーラのグループである「ポーラファルマ」という製薬メーカーです。ですので、日本においては「新薬」扱いにはなりますが、世界的なレベルで言うとそれなりに実績のあるニキビ治療薬、ということです。

1-2 デュアック配合ゲルは過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンリン酸エステルを混合させた薬

ではどういうニキビ治療薬なのか、ということを簡単に言うと、そもそも「デュアック」というのは、英語の「2重」という意味の「dual」と「作用」という意味の「action」を合成した造語です。つまり2つの作用を持つニキビ治療薬、ということです。

その2つの作用は、今まで別々にニキビ治療薬として販売されてきた2つの医薬品を混合させる、ということでもたらされました。その1つが、過酸化ベンゾイルで、もう1つがクリンダマイシンリン酸エステルです。

過酸化ベンゾイルとはニキビ治療を皮膚科で受けている人でしたら、すでに処方されているかもしれませんが、商品名はベピオゲルという薬です。クリンダマイシンリン酸エステルはこれも同様、皮膚科でダラシンTゲルという名前で処方しています。

この2つの成分は全く働く方向、作用が違います。その2つを混合したことで、ニキビ治療薬の2つの効果を1本で得られる、というところがこのデュアック配合ゲルの特徴であり、注目を集めている部分なのです。

1-3 なぜ混合するといいのか

この働きの異なるニキビ治療薬を混合させたことで得られるメリットの1つは今の「1つの治療薬で2つの異なる効果を挙げられる」ということですが、実はもう1つあります。

それは、このような塗るタイプの処方薬を仮に混合して患者に出す場合、飲み薬とは違って、薬剤師が薬局で混合し練り合わせる、という非常にアナログなことをしなければなりません。そうすると、当然人間がすることなので、でき上った薬品がいつも同じ品質で均一に混ざっているかどうか、という部分が問題になります。また混ぜ終わったあと、時間経過によって成分が変化してしまう問題もあります。その点、しっかりした衛生管理と工程管理がされている製薬工場で混合すれば、そのようなことはなくなる、というわけです。

では、このそれぞれの過酸化ベンゾイルとクリンダマイシンリン酸エステルがどのような医薬品なのかを説明しましょう。


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