人気の青汁６品徹底検証!!&お悩み別青汁選び完全マニュアル

ケールの青汁の創始者である遠藤仁郎博士が元祖「遠藤青汁」を生みだしてから半世紀余、世は1000億円市場となった空前の青汁ブームに沸いています。

元祖「遠藤青汁」を守る正統派を他所に、原料はケールだけの時代から、明日葉、大麦若葉、ゴーヤ、桑、クマザサ、ヨモギ、長命草、クロレラ、ユーグレナ（緑汁？）と増殖は止まりません。

さらにはスムージーやジュレも登場。選択肢の拡大は、他方、選ぶ側に混乱をもたらしています。

ここでは、人気の青汁を徹底検証、さらに期待できる効果別に商品を紹介し、失敗しない青汁選びをサポートします。

目次

1．いま人気の青汁６品を徹底検証！！

1-1．えがおの青汁

1-2．すっきりフルーツ青汁

1-3．サントリー 極の青汁

1-4．ファンケル 本搾り青汁

1-5．美感青汁

1-6．ヤクルトの青汁

2.ニキビ対策で人気の青汁３選

3．ダイエットに最適な人気の青汁３選

4．コラーゲンを求めるあなにおすすめの人気の青汁３選

5．妊婦、授乳婦が安心して飲める人気の青汁３選

6．まずはサンプルで人気の青汁を「お試し」しちゃおう！！

※サンプル取り寄せ一覧付

1．いま人気の青汁６品を徹底検証！！

1-1．えがおの青汁

株式会社えがお。内容量【約1ヵ月分】1箱　108.5g／3.5g×31袋

「大麦若葉」と「長命草」をこだわりの原材料としてアピールする人気の青汁。「長命草」は「沖縄県与那国島産」と地域を特定していますが、「大麦若葉」については「九州産」といささか大雑把です。

上記２原材料の他、有機抹茶・有機緑茶・有機ケール・有機桑葉・有機モロヘイヤ・有機ゴーヤ・有機はとむぎ若葉・有機明日葉・有機ゴマ若葉と、盛りだくさんです。

どうしてメインの「大麦若葉」と「長命草」が「有機」でないのか不思議です。

「大麦若葉」には注目の水溶性食物繊維のβ-グルカンが含まれており、高LDLコレステロール血症（かつては高コレステロール血症と呼ばれていた）や胃がんへの有効性が認められています。

「長命草（ボタンボウフウ、牡丹防風）」は海辺に自生するセリ科の多年草で、沖縄では主に葉と根に「滋養強壮」「鎮咳」効果があるとして、食用・薬用に用いられています。

原材料を成分量順に見ると、「大麦若葉」の次は「還元麦芽糖水飴、麦芽糖、アガベ・イヌリン（食物繊維）、フラクトオリゴ糖」と添加物が並んだ後で、ようやく抹茶と長命草が登場します。

「還元麦芽糖水飴（マルチトール）」は甘味料でカロリーがショ糖の半分で、甘みも遜色ないことから、糖尿病患者向けの食品やダイエット食品などに用いられています。

一般向けにも「還元麦芽糖水飴（マルチトール）」を関与成分とする特定保健用食品が許可されており、例えば「虫歯の原因とならない甘味料 (マルチトール を使用しています」などと表示されています。

製造法は、麦芽糖（マルトース）に高圧水素添加するという、トランス脂肪酸と同様の方法です。

一般に、「還元麦芽糖水飴（マルチトール）」の原料である「麦芽糖（マルトース）」のそのまた原料は、追跡が困難です。

トウモロコシかジャガイモ等由来の澱粉という以外に、原産国・原材料・遺伝子組み換えの有無はわかりません。

結論としては、「えがおの青汁」は「青汁様サプリメント飲料」と理解すれば良いでしょう。

妊婦・授乳婦・乳幼児は、メーカーが注意喚起しているとおり、飲んではいけません。

ワーファリン服用者への注意もあります。

それは原材料の桑などの成分であるビタミンK （フィロキノン、39.9μg）に肝臓内で血液凝固因子を活性化する働きがあるため、ワーファリン（ビタミンKの働きを阻害する抗凝血薬）による血栓塞栓症の治療を妨げるためです。

メーカーが公表しているアレルギーの物質一覧では、「食品表示法」で定める義務表示7品目と推奨表示20品目の計27品目のみで、大麦の記載がないため、少し触れておきましょう。

大麦にもアレルギーの危険はあります。

ビールに過敏な人、たとえばビールを飲んだり、においを嗅いだりすると蕁麻疹などの症状が出る人には、大麦若葉の青汁はおすすめできません。

最後に、「モンドセレクション銀賞受賞」とありますが、ベルギーの民間団体に15万円払えば誰でも貰える賞ぐらいに理解しておけば良いでしょう。

注）この記事の食品添加物についての考え方

本記事は商品の食品添加物について個別詳細に紹介する場合がます。

それは、添加の是非について何らかの価値判断を示すものではなく、読者全体の利益を最大にしたいとの理由からです。

食品添加物の存在を示すことで、それを気にしない人にもたらす不利益よりも、食品添加物の存在を示さないことで、それに不安を感じる人にもたらす不利益の方がが大きいと判断したにすぎません。

仮に、この記事を読んで食品添加物の無関心層が、批判の立場に回ったとしても、本記事に扇動の意図はありません。

1-2．すっきりフルーツ青汁

FABIUS（ファビウス）　株式会社メディアハーツ。内容量【約1ヵ月分】1箱　90g／3g×30包

人気の青汁について評価しようとする本記事の趣旨からすると、取り扱うべきかどうか迷う商品です。

前面に打ち出しているのは、「自然由来の81種類の酵素」と「乳酸菌」そして商品名の「フルーツ」で、付け足しのように「大麦若葉」と「明日葉」が加えられたこの商品を、青汁と呼んでよいのか疑問です。

公式ページには、製品の栄養成分量の表示もありません。

結論から言えば、青汁を名のってはいるものの、酵素ダイエット市場向けの置き換え飲料で、ついでに青汁ブームにも便乗した商品でしょう。

スポルスといった機能性食品原料を含むので整腸作用は期待できそうですが、ダイエット効果があるかどうかは、ここでのテーマではないので別の機会に譲ります。

おそらく個人差が大きいでしょう。

ダイエットに成功した場合でも、置き換えによって減少した食事量から、必要な栄養素を摂取できなければ、健康を害することになるでしょう。

この商品も、あの「モンドセレクション銀賞」受章です。

さらなる権威付けとして「日本肥満予防協会に所属しているアンチエイジングのプロフェッショナル」である「ダイエットアドバイザー全面監修」とあります。

なんでも、ダイエットアドバイザーとは「『栄養学・スポーツ人間学・人体構造学』に精通しており、医学的根拠に基づいた理論、最適な運動法や偏った食生活の改善法など、ダイエットの指導を行うことを許可されて」いるのだそうです。