「ゲンタシン軟膏」を知っていますか?
「ゲンタシン軟膏」は、細菌による感染症の治療に用いる塗り薬です。擦り傷、肌荒れ、ニキビなど、実に様々な皮膚のトラブルに効果を発揮します。
またステロイドを含まないため、小さな子供や赤ちゃんでも安心して使用することができます。
そんな「ゲンタシン軟膏」とは、どのような薬なのでしょうか?含まれる成分や正しい使い方、効果の発揮される症状、注意するべき副作用など、「ゲンタシン軟膏」について紹介いたします。
目次
1.ゲンタシン軟膏とは?
1-1.ゲンタシン軟膏の主成分
1-2.ゲンタシン軟膏の効能効果
1-3.ゲンタシン軟膏の抗菌作用
2.ゲンタシン軟膏の正しい使い方
2-1.清潔にした患部に直接塗る
2-2.大量につけ過ぎない
3.ゲンタシン軟膏の副作用
3-1.かゆみ・赤み・腫れなどの副作用が発生する
3-2.使用しない方が良い場合
3-3.長く使いすぎない
4.ゲンタシン軟膏はニキビ以外にもこんな効果が
4-1.ブツブツと痛いヘルペス
4-2.水ぶくれの破裂
4-3.デリケートゾーンのトラブル
4-4.なかなか塞がらない傷口
4-5.オムツかぶれ
4-6.虫刺され
5.「ゲンタマイシン硫酸塩」と同じ成分の市販薬は?
5-1.フルコートf 第2類医薬品
5-2.ドルマイシン軟膏 第2類医薬品
5-3.テラマイシン軟膏a 第2類医薬品
1.ゲンタシン軟膏とは?
出典 | ニキビLabo
擦り傷、肌荒れ、ニキビに効果があると言われていいるゲンタシン軟膏は、いったいどのような成分でそんな効果が期待できるのでしょうか?
1-1.ゲンタシン軟膏の主成分
ゲンタシン軟膏は1970年から発売されている外用抗生剤になります。外用抗生剤とは皮膚に外用する(塗る)薬で、抗菌作用(細菌をやっつける作用)を持っている薬だという事です。
ゲンタシン軟膏の主成分は「ゲンタマイシン硫酸塩」になります。アミノグリコシド系とよばれるタイプの抗生物質で、「細菌のタンパク質合成を阻害することで、細菌の増殖を阻害する」ことで効果が期待できます。
ステロイドの成分を含んでいるわけではないため、炎症を直接おさえるような効果はありません。皮膚感染症や外傷などの傷口の細菌の増殖をおさえることによって、治りを早めたり、感染が拡がり症状がひどくなるのをおさえることができます。
ゲンタシン軟膏は、伸びが良く塗りやすく、色や匂いはなく刺激などもありません。またゲンタシンクリームも存在しています。
1-2.ゲンタシン軟膏の効能効果
ゲンタシン軟膏は、擦り傷、肌荒れ、ニキビに効果があると言われています。
■擦り傷
擦り傷や火傷などの外傷に対して、化膿(二次感染)しないように塗布したり、化膿してしまった場合においても効果的なため、幅広く使用されます。
直接的に傷を治すというよりは、傷口の細菌の増殖をおさえることによって、治りを早めたり、感染が拡がり症状がひどくなるのをおさえる働きをします。
■肌荒れ
たんなる肌荒れの場合では通常は使用しません。また、広範囲にわたって塗ることもおすすめできません。
通常は、肌が荒れて、かきむしってしまって化膿してしまったときなどに局所に対して使用します。切り傷と同様に、治りを早めたり、感染が拡がり症状がひどくなるのをおさえる働きをします。
■ニキビ
ニキビの原因となる菌に対しても効果を示すことから、ニキビ治療に使用されることもあります。
特に、赤く炎症を起こしている赤ニキビや化膿しているニキビに効果があります。できたての白ニキビや黒ニキビに対してはあまり効果がないとされています。
ゲンタシン軟膏はニキビ治療薬としてはマイナーな存在です。一番の理由は、保険診療の制約で、尋常性ざ瘡(ニキビ)という病名でゲンタシン軟膏を処方することはできないからです。
また、他にニキビによく効く薬が増えてきたのも、ゲンタシン軟膏の人気が下がってきている理由の一つです。
1-3.ゲンタシン軟膏の抗菌作用
出典 | カラダの教科書
ゲンタシン軟膏は、アミノグリコシド系に属する抗菌薬です。抗菌薬とは菌(細菌)をやっつける薬という意味です。
細菌には様々な種類がありますが、大きく分けると4種類です。
- グラム陽性球菌(ブドウ球菌、連鎖球菌など)
- グラム陽性桿菌(リステリア菌、クロストリジウムなど)
- グラム陰性球菌(淋菌、髄膜炎菌など)
- グラム陰性桿菌(大腸菌、クレブシエラなど)
ほとんどの菌はグラム陽性球菌かグラム陰性桿菌に属し、その他のグラム陽性桿菌やグラム陰性球菌はあまり見かけることはありません。
アミノグリコシド系の抗菌薬であるゲンタシン軟膏は、主にグラム陰性桿菌に対して強い抗菌力を持ち、またグラム陽性球菌に対しても多少の抗菌力を持っています。主要な菌に幅広く効くため、頼れるお薬になります。
しかし、皮膚の感染症の8割ほどはグラム陽性球菌であるため、グラム陽性球菌に対してそこまで強い抗菌力を持たないゲンタシンは、重症の皮膚感染症にはあまり向かないことが多い面もあります。
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