ニキビができると憂うつですよね。たいがいの人は、そのような時に自分でまずは治療しようとするでしょう。それは間違いではありませんが、しかし注意しなければならないのは、間違った治療はニキビ悪化につながるということです。
そうならないためには、ニキビに対する正しい知識を持って、そしてその自分のニキビの根幹の原因を把握しそれにあった治療をすることです。そして自分の手に負えないと時にはすぐに皮膚科に行くことです。
ここでは、そういう正しい治療、正しい対応ができるように、ニキビ全般に関する基礎知識を総まとめでご紹介します。ニキビができたら、まずはこれを読んでください。
目次
1 ニキビができた!その根幹原因は?
1-1 皮脂が過剰に分泌されるから
1-1-1 思春期によるもの
1-1-2 ホルモンバランスが乱れるから
1-1-3 バランスの悪い食生活
1-1-4 肌の乾燥も皮脂の過剰を招く
1-2 角質が異常に厚くなって毛穴をふさいでしまう(角化異常)
1-2-1 過角化を起こす外的要因
1-2-2 生活習慣の乱れも過角化に
1-3 化粧品の落とし残したものが毛穴に詰まる場合
2 自分でニキビを治療するには
2-1 基本は「原因」を正しく把握して除去すること
2-2 スキンケアのやり方を改める
2-2-1 乾燥対策をしっかり行う
2-2-2 皮膚を清潔にする
2-2-3 洗顔で皮脂を抑える
2-2-4 使っている化粧品、シャンプーを見直す
2-2-5 ターンオーバーを正常にする
2-3-1 ストレスを解消する
2-3-2 正しい食生活にする
2-3-3 髪型を変える。頬杖などのクセを直す
2-4 市販のニキビ治療薬を使って治すには
2-4-1 皮脂を抑える市販薬
2-4-2 炎症を抑える市販薬
2-4-3 アクネ菌を死滅させる市販薬
2-4-4 保湿剤
3 皮膚科でのニキビ治療の方法
3-1 皮膚科で処方される薬は、3種類
3-1-1 アクネ菌の増殖を抑える抗生物質
3-1-2 赤く炎症を起こしている状態を抑える抗炎症剤
3-1-3 皮脂の過剰分泌を抑える皮脂分泌抑制剤
3-2 確実性と即効性を求めるなら、外科的施術
3-2-1 毛穴の詰まりを押し出す面皰圧出
3-2-2 皮膚に酸を塗布するケミカルピーリング
3-2-3 ビタミンなどを皮膚に浸透させるイオン導入
3-2-4 3つの目的で行われるレーザー治療
1 ニキビができた!その根幹原因は?
出典 | o-dan
ニキビができる根幹の原因は、毛穴の中に古い角質や皮脂が詰まってしまう、ということです。「肌が脂ぎっているとニキビになる」という印象がありますが、それは直接原因ではありません。仮に皮脂がたくさん分泌していても、しっかりケアをして毛穴に詰まらないようにすればニキビにはなりません。逆に皮脂が少ないはずの乾燥肌にニキビができることもあります。
問題は、なぜ毛穴に古い角質や皮脂が詰まってしまうか、です。その原因は主に3つです。
1-1 皮脂が過剰に分泌されるから
皮脂は、皮膚の表面を防御する働きをしています。しかし、一定以上の分泌があると、毛穴から排出しきれず詰まってしまいます。この皮脂の過剰分泌の原因は男性ホルモンの多量分泌と関係があり、そしてそれは以下が原因です。
1-1-1 思春期によるもの
第二次成長期は男女とも男性ホルモンが急激に増えるため、皮脂分泌が活発になります。それによっていわゆる「思春期ニキビ」が多発します。
1-1-2 ホルモンバランスが乱れるから
思春期を過ぎてできてしまうニキビを大人ニキビと言いますが、その原因も以下のことによって男性ホルモンの分泌が増えるからです。
■過度なストレス
人間の身体をコントロールしている自律神経には、身体が動いているときに働く交感神経と、休息しているときに働く副交感神経があり、このバランスがとれていると健常です。しかし、過度な、または慢性的なストレス状態にあると、交感神経優位になり、すると抗ストレスホルモンが分泌され、それが同時に男性ホルモンの分泌を促進するのです。
■睡眠不足、不規則な睡眠
睡眠不足や、不規則な睡眠をとっていると心身は常に緊張し、交感神経優位になり、自律神経が乱れます。するとストレスを受けた時と同様に男性ホルモンの分泌が促進されます。
■生理周期によるもの
女性の生理周期の後半には、妊娠しやすいように身体を強化する黄体ホルモンが分泌されます。その構造が男性ホルモンと非常に似ているので、男性ホルモン同様皮脂の過剰を促します。生理の時にニキビができるのはこれが原因です。
1-1-3 バランスの悪い食生活
食品は、直接的に食べる脂質の量だけではなく、食事の内容自体次第で皮脂の過剰分泌を促進します。具体的には以下のような食品と食生活です。
■動物性脂肪、糖質の摂り過ぎ
脂肪や脂質は直接的に皮脂腺を刺激し、皮脂分泌を増やします。
■血糖値を上げる高GI食
「食後の血糖値を急速に上げる」食品を高GI食と言います。急激に血糖値が上がると、それを抑えるためにインスリンが分泌され、同時にこれが男性ホルモン分泌を促します。
■ビタミン類が足りない食事
特にビタミンB2とB6の不足は、皮脂の過剰分泌を促します。
1-1-4 肌の乾燥も皮脂の過剰を招く
なぜ乾燥が皮脂過剰分泌を促すのか不思議な気もしますが、これは皮膚の防御反応によるものです。洗顔のしすぎや保湿が不十分なために肌が乾燥すると、皮膚のバリア機能が低下するので、それを補うために皮脂が分泌されます。これが分泌され過ぎてしまう場合に、皮脂の過剰分泌になるのです。
1-2角質が異常に厚くなって毛穴をふさいでしまう(角化異常)
ターンオーバーの乱れやバリア機能の低下により、角質が厚みを増す「過角化」が起き、それが毛穴をふさいで炎症を起こし、ニキビの原因になります。
1-2-1 過角化を起こす外的要因
■間違ったスキンケア方法
脂分を必要以上に落としてしまうレンジングや洗顔、あるいはごしごしした洗顔は、肌のバリア機能が低下させてしまいます。それによって皮脂の過剰分泌も起こりますが、同時に防御反応の1つとして、角質も厚くなります。また、さらに肌の乾燥はターンオーバーの乱れにつながり、古い角質がはがれずに皮膚の上に残って硬くなる、という現象も起こります。
■強い紫外線を浴びた場合も
紫外線は皮膚の奥にまで入って組織を破壊する強いパワーを持っていますので、これを浴びると、ここでも防御反応が働いて、角質が厚くなります。同時に紫外線は活性酸素も発生させ、それがターンオーバーを乱しこれも過角化の原因になります。
1-2-2 生活習慣の乱れも過角化に
以下のような生活習慣は、皮脂の過剰分泌と当時にも過角化をもたらします。
■ストレスや睡眠不足
ストレスや睡眠不足などによる自律神経の乱れが、男性ホルモンの分泌を促します。これは皮脂の過剰分泌と同時に、角質も厚くしてしまいます。
■バランスの悪い食生活
タンパク質などの皮膚の原料になる栄養素が不足や、新陳代謝をコントロールするビタミンAやビタミンBの不足は、ターンオーバーの乱れにつながり、過角化をもたらします。
1-3 化粧品の落とし残したものが毛穴に詰まる場合
リキッドファンデーション、コンシーラーなどのメイク品は基本的には粉体の粒子ですので、クレンジングが足りないと毛穴に詰まってしまいます。また、クレンジングや洗顔料も、洗顔後に皮膚の上に残ってしまうと、仮にせっかくニキビ用化粧品を使っても、同じく毛穴に詰ってニキビの原因になります。
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