いよいよキヌアの詳しい効果についてご紹介していきます。皆さんが最も期待しているのが、ダイエット効果かもしれませんね。キヌアがどのようにダイエットをサポートしてくれるのか、詳しく探っていきましょう。
2.1.キヌアのカロリー
上記の栄養素で示した通り、キヌアのカロリーは100g中368kcalです。白米よりわずかに高く、これだけ見るとダイエット向きではないのでは？ともうかもしれませんね。
でも、キヌアは調理する（炊く）と水分をたくさん吸収します。調理後のキヌアのカロリーは100g中約120kcal。精白米で炊いたご飯が100g約168kcalなので、ご飯に比べて20％ほどカロリーが抑えられます。
2.2.決め手は低GI！
ダイエットに効果的な理由は、カロリーの面だけではありません。
「GI値」という言葉を聞いたことがあるかと思います。GI値とは、グリセミック・インデックス（Glycemic Index）を略した言葉で、食物を摂取した際、その食物が体内で糖に変換され、血糖値が上昇する早さを示したものです。ブドウ糖を100として表されます。
このGI値が高ければ高いほど、血糖値が急上昇する食物ということ。
血糖値が上がると、それを薄めるためにインスリンというホルモンがすい臓から分泌されます。インスリンは糖を全身の細胞へ送る働きをし、その働きによって血糖値は元の数値まで下がります。その一方でインスリンは、脂肪を溜め込む働き（脂肪の合成を促し、脂肪細胞の分解を抑制する）もあるのです。
血糖値の上昇が急激、つまり高GIで、体内に入ってきた糖が多すぎると、インスリンが過剰に分泌されてしまい、脂肪を溜め込んで太りやすくなる、というわけです。
GI値が低い方が太りにくく、ダイエット効果が高いと言えます。
キヌアのGI値は35。白米が81、うどんが85、食パンが91と、他の穀物と比べても圧倒的に低いのが分かります。
キヌアを食べた時の血糖値の上昇は緩やかで、太りにくいのです。低GI食品は、ダイエット効果の他、糖尿病予防の効果もあります。
2.3.血流促進して代謝アップ！
血流を良くしてくれることも、ダイエット効果を生む大切な要素です。血流が良ければ体の隅々まで栄養や酸素が行きわたり、代謝が良くなるのです。
キヌアには血流を良くするビタミンEやサポニンという成分が含まれており、冷えを予防・改善してくれます。これにより代謝が高まり、痩せやすい体になるのです。
2.4.むくみを予防・解消
むくみもダイエットの大敵です。むくんでいるだけで太って見えてしまう上、代謝が悪く痩せにくい体になってしまうのです。
むくみの原因は、主に体内に溜まった余分な水分や老廃物。
余分な水分を排出する役割を担う栄養素がカリウムです。キヌアに含まれるカリウムは100g当たり563mg。これは、一般的にカリウムが多いとされるバナナ（360mg/100g）やキウイフルーツ（290mg/100g）よりも多い数値です。
また、上記の血流を良くする効果により、老廃物の排出も促されます。
2.5.便秘を予防・解消
便秘に悩む人は多いですね。便秘になるとお腹がぽっこりして体重が増えるだけでなく、腸内環境の悪化により代謝が低下し、太りやすく痩せにくい体になってしまいます。また、便秘は肌荒れの原因にもなるので、美容の面からも是非予防・解消しておきたいもの。
便秘解消効果といえば、食物繊維ですね。キヌアに含まれる食物繊維は100g当たり7g。これは、ごぼう（6.1g/100g）や納豆（6.7g/100g）よりも多い数値です。
食物繊維には、便秘を予防・改善したり、腸内の毒素を排出する不溶性食物繊維と、腸内環境を改善し、コレステロールを吸着・排出してくれる水溶性食物繊維がありますが、キヌアには両方が含まれています。
3.キヌアの効果②女性の悩みを解決
更年期の不調、生理痛、生理不順など、女性特有の悩みは多いもの。キヌアには、そんな女性の悩みを解決してくれる効果があるようです。詳しく見ていきましょう。
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