ニキビは皮膚科で治すのが一番?皮膚科でのニキビ治療徹底ガイド!

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2 皮膚科でのニキビ治療にはどういう種類があるの?薬から外科的施術まで

出典 | O-dan 

皮膚科というとイメージとしては塗り薬を塗ってくれる病院というイメージを持っている人もいるかもしれませんが、当然それも行いますが、ほかにもニキビの症状やこちらの希望に沿っていろいろな治療を施してくれます。

その概要について、以下にご紹介します。

2-1 アクネ菌の増殖を抑える抗生物質の処方

2-1-1 抗生物質とは?その使用上の注意点

抗生物質という薬は、アクネ菌に直接働きかけ、その増殖を抑えたり、退治したりするものです。ニキビに限らず、ばい菌によるトラブルの場合に処方されます。

ただし、抗生物質はばい菌によるトラブルの治療には非常に効果がありますが、ずっと治療を続けているとばい菌が薬に対して抵抗力を持ってしまい、抗生物質が効かなくなるという欠点があります。

こうなると、ほかの治療に切り替える必要がありますし、なにより抗生物質が効かないということは症状として悪化している非常に危険な状態であるため、抗生物質は安易に使わず、使う場合でも必ず皮膚科医の指導が必要です。

また抗生物質は、妊娠しているときには使用できません。ですので、女性が皮膚科でニキビ治療を受ける場合は、受診の前に自分が妊娠しているかどうかを確認しておくことが必要です。またアレルギー体質をもっている人の場合、抗生物質によってアレルギー反応が起こることもありますので、自分がアレルギーを持っているということを皮膚科医に必ず伝えてください。

2-1-2 内服薬の抗生物質には何があるの?

錠剤として口から飲むタイプの内服薬の抗生物質には3種類あります。

クラリシッド、ルリッド

これは効果はそれほど強くありませんが、副作用が少ないのが長所です。とはいえ、まれに胃痛や吐き気などをもよおす場合はあります。

ミノマイシン、ビブラマイシン

他の抗生物質と比較したときに、すぐにばい菌が薬に対して抵抗力をつけてしまうといわれています。副作用としては腹痛、胃痛、下痢などが起こる場合があります。

バナン、セフゾン、フロモックス

一般によく用いられる抗生物質です。腹痛や下痢、発疹などの副作用が起こる場合があります。

2-1-3 抗生物質には塗るタイプの外用薬もある

抗生物質は飲むタイプの内服薬のほかに、塗るタイプの外用薬もあります。主に処方されるものは以下の通りです。

ダラシンTゲル、ダラシンローション

副作用としては、強いかゆみを感じたり、その部分の皮膚が乾燥してしまったりすることがあります。

アクアチムクリーム、アクアチムローション

この抗生物質は副作用が少ない半面、薬としての強さもやや落ちます。

2-2 赤く腫れあがっているような炎症を抑える抗炎症剤

抗炎症剤は赤ニキビなどで起こっている炎症をしずめ、炎症による痛みを緩和してくれます。

2-2-1 内服薬としてよく使われる抗炎症剤は「ブルフェン」

副作用が少ないので使い勝手はいいのですが、胃腸に潰瘍を持っていたり、血液に異常がある人は使用できません。

2-2-2 外用薬としてよく使われる抗炎症剤は「スタデルムクリーム」

発疹ができたり、かゆみを感じたり、あるいはぴりぴりする刺激を感じる副作用が起こる場合があります。

2-3 過剰な皮脂の分泌を抑える皮脂分泌抑制剤

ニキビの根本の原因の1つは、皮脂の過剰分泌にありますので、ニキビの悪化を防ぐことを目的に皮脂の分泌を抑える皮脂分泌抑制剤が処方される場合もあります。また、特に女性の場合は、ホルモンバランスの乱れで、皮脂の過剰分泌が起こることもあるので、その場合にはホルモン剤が処方されることもあります。

2-3-1 皮脂の過剰分泌を抑える内服薬は?

ビタミンB6、ビタミンC

男性ホルモンや皮脂腺に働きかけ、皮脂分泌を抑制してくれます。ビタミン剤なので、効果は穏やかですが、副作用がないところが長所です。

ホルモンバランス改善のための「メサルモン-F」

薬剤として女性ホルモンや微量の男性ホルモン、あるいは甲状腺ホルモンなどが配合した薬です。基本的に副作用は少ないですが、まれに吐き気を感じたり、下痢、生理不順、不正出血が起こる場合があります。

低用量ピル

本来、ピルは避妊のための薬ですが、女性ホルモンがバランスよく配合されているので、ホルモンバランスの改善のためにも使われます。ただし副作用は若干あり、体重増加、便秘、倦怠感、頭痛、吐き気などが起こる場合があります。

2-3-2 皮脂の過剰分泌を抑える外用薬は?

イオウを配合した「イオウカンフルローション」

イオウには、皮脂分泌抑制、アクネ菌の殺菌、角質柔軟化などの効果があるので、それを配合したローションです。使い方には若干の注意が必要で、必ず化粧水で保湿したのちにニキビの部分にだけ使わないと、ひどく乾燥します。

2-4 皮膚科によっては、身体にやさしく作用する漢方薬の処方も

副作用が強かったり、上記の薬があまり効かない場合は漢方薬が処方される場合もあります。

2-4-1 血行を良くする桂枝茯苓丸

この漢方薬は、血行を促進し、全身のエネルギーのバランスを整える働きがあるので、炎症をしずめることが期待されます。

2-4-2 ホルモンバランスを整える当帰芍薬散

この漢方薬はホルモンバランスを整えるので、その結果、皮脂の過剰分泌を抑えてくれます。

2-5 ニキビ治療に、薬ではなく外科的な治療を行う場合も

皮膚科で行うほとんどのニキビ治療は以上のような薬の処方になりますが、特に美容皮膚科を標榜している病院の場合は、直接的かつ外科的にニキビにアプローチする場合もあります。ただしほとんどのものは、保険診療ではなく、自由診療になる場合が多いので、そうなった時の費用は、すべて自己負担になります。主な施術は以下の通りです。

2-5-1 毛穴に詰まった物質を押し出す面皰圧出

「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」とは、ニキビの中にある膿、皮脂、古い角質などを、面皰圧出器という専用の器具で毛穴から押し出す出す治療です。これは保険が適用されます。

基本的には、最初に書いたどのような段階のニキビでも行えますが、特に初期段階である白ニキビにこの治療を行うと炎症を事前に防げます。

治療のステップとしては、最初に皮膚を消毒し、そのうえでニキビの先端に針やレーザーで穴を開けます。このニキビに穴を開けるということによって、スムーズに膿などを除去でき、かつ傷も非常に小さいもので済みます。中にはこれを自分の爪で行う人がいますが、その場合は傷も大きくなり、かつ爪についているばい菌でより化膿がひどくなることが多いのでやめましょう。

2-5-2 肌のターンオーバーを改善するケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは、美容皮膚科やエステサロンなどで行っている治療法で、ニキビだけではなくさまざまな肌トラブルの改善に用いられます。内容としては、皮膚に酸性の薬を塗り、古くなった角質や毛穴に詰まっているものを溶かして除去するものです。

これを白ニキビや黒ニキビに施術すると、毛穴の詰まりがなくなり赤ニキビになる前に止められます。また炎症が起こっている赤ニキビ対して行った場合は、ターンオーバーが改善されることで炎症が改善します。また、新たなニキビの予防にもなります。ただしこれは自由診療なので、全額自己負担になります。

通院と施術の頻度としては、最初は2週間に1回×3ヶ月で全部で6回行います。この段階でかなり改善されているはずですので、それ以降は徐々に回数を減らしていきます。

2-5-3 ニキビに効果のあるビタミンなどを皮膚に浸透させるイオン導入

イオン導入は、ニキビ改善に効果のある成分に微弱電流を流してイオン化させ、それによってなかなか浸透しにくい皮膚の奥へ送り込む施術です。ニキビ治療として行う場合によく使われる薬剤には、1つはビタミンCがあります。ビタミンCの効果は、ニキビ跡の赤みや茶色っぽい色素沈着を薄くしたり、皮脂分泌や炎症を抑えることです。

またプラセンタエキスを浸透させる場合もあります。これによってターンオーバーが促進され、軽度のクレーター状ニキビ跡や、色素沈着タイプのニキビ跡に効果を発揮します。

ただし、これも自由診療であることと、肌のバリア機能を一時的に低下させ、肌を非常に乾燥させるので、週1~2回の施術が限度です。また、妊娠中や授乳中の人、肌に強い炎症がある人、骨折を繋ぐボルトやペースメーカーなどをつけている人、補聴器を内蔵している人には施術できません。

2-5-4 アクネ菌の殺菌や面皰圧出時にニキビに穴を開けるレーザー治療

レーザー治療は3つの目的でニキビ治療に使われます。1つは、ニキビの膿を出す、2つめは、ニキビをできにくくする、3つめは、ニキビ跡の改善です。それぞれの目的によって使うレーザー機器が違うので、簡単に説明します。

炭酸ガスレーザーは針の代わりに使う

面皰圧出の治療時に針の代わりにニキビに穴を開けます。特に膿が毛穴の深い部分に溜まってしまっている場合は有用です。

アレキサンドライトレーザー

本来はシミやくすみの除去などに使うレーザーですが、ニキビ治療としては脱毛効果を期待して用います。特に男性の場合は、ひげ剃りによる肌へのダメージがニキビの原因となるので、レーザーでひげを脱毛することで、ニキビの改善や予防につなげます。

ロングパルスYAGレーザー

ピーリングと同様の効果があるので、アレキサンドライトレーザーのようにニキビを予防してくれます。さらには赤いニキビ跡の改善にも効果を発揮します。

光治療(フォトセラピー・IPL)

これはレーザーではなく、強い可視光を肌に当てる治療です。効果としてはアクネ菌の殺菌です。ニキビ跡の改善にも効果があります。

治療を受ける際には以下に注意を!

このように様々な効果のあるレーザー治療ですが、まず大前提としては自由診療なので、全額自己負担であることを理解してください。

そのうえで、下記の人は、レーザー治療を受けられない場合があるので皮膚科医への事前相談が必要です。

・ニキビの部位にほかの皮膚病がある
・光過敏症を持っている
・光感受性を高める薬を使っている
・激しく日焼けした直後
・治療していない肝斑がある
・ニキビの部位に感染症や炎症がある
・真性ケロイドの人
・てんかん発作を起こした経験がある


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